北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

前の記事 次の記事

「吹き上げのコル」まで行って来ました!

2002-06-17

 「吹き上げのコル」付近から、「五輪の森」方向を見る

 今日の午前中、NYAMAさん、BANさん、美枝さん達と一緒に「吹き上げのコル」まで行って来ました。昨シーズン朝日岳山頂へ最初に行ったのは7月7日でしたし、小屋開け直後の超多忙なこの時期にまさか行けるとは思っていませんでしたが、やはり早い時期に登山道を歩いてみる事は大切なので出掛けました。
 小屋から山頂までの登山道は、昨年に比べて雪は少なめ。大きな雪渓もまだ残っていましたが、夏道もかなりの割合で出ていました。しかし雪融け直後らしく、まだ高山植物はチラホラと咲いている程度で、ショウジョウバカマは満開でしたが、コイワカガミもまだ咲き始めたところです。
 頂上付近一帯は全く雪はなく、木道も完全に出ています。
 朝日岳山頂直下には例年通りまだ大きな雪渓が残っています。しかし雪渓を抜けてから「吹き上げのコル」までの砂礫の登山道は、両側一面が花盛り!…この時期にしか見られないウルップソウの他、ハクサンイチゲ、シナノキンバイやシラネアオイ、アズマギク、そしてユキワリソウまでが可憐な姿で迎えてくれました。
 そして「吹き上げのコル」から先、「五輪の森」方向を見ると、ダケカンバの黄緑色の新緑が目にまぶしく光っていました。
 朝日岳〜蓮華温泉間の登山道で気になる箇所はいくつかありますが、五輪尾根を巻く道の雪渓の様子次第では、早い時期には危険が伴うことがあります。今日デジカメで撮った写真を梅さんに見せたところ、「五輪の森に限れば、雪の様子は昨年とあまり変わらないのではないか」という話でした。朝日岳でも、山の北側斜面(蓮華温泉側)と南側斜面(朝日小屋側)では、雪融けの様子や進み方が違うように思われます。
 明日は梅さん・哲也・孝太の3人組が、小屋〜山頂〜水平道と山頂回りの分岐〜小桜ヶ原まで登山道の点検と整備に行く予定です。そして明後日には、いよいよ白高地沢へ仮橋を架けに行く事になりそうです。
 また、新しくて確実な情報とデジカメ写真を載せますので、お待ちください。

今日の夕焼け

2002-06-17

昨日は夕陽が見えませんでしたので、今シーズン最初の夕焼けです。
今、PM11:00…下界の明かりと漁り火がきれいです。

小屋〜朝日岳山頂〜水平道分岐〜小桜ヶ原〜燕岩〜水平道

2002-06-18

未だかなりの量の雪が残る小桜ヶ原付近  奥に見えるのは雪倉岳
 
 今日は梅さん、哲也、孝太の3人が、山頂回りのコースで「水平道」の登山道の点検・確認と整備に出掛けました。昨日も、山の斜面によって雪の状態が違うようだと書きましたが、今日は朝日岳の東側斜面を通るルートです。
 朝日小屋へのお客様の内、かなりの割合で白馬岳から水平道を通って小屋へいらっしゃる方がありますので、水平道の整備と管理にはいつも注意を払っています。
 梅さんから今日の様子を聞く限りでは、水平道は未だかなりの残雪があり、量的には例年並みといってもいいそうです。危険箇所が何箇所もありますので、『水平道は通行止め』としました。白馬側の分岐点の入り口に「通行止め」の看板を設置して来ましたので、しばらくは山頂周りのコースを通っていただくことになります。
 水平道がいつ開通するかは、この後の雪の融け具合次第ですが、例年ですと開通は7月20日前後になっています。特に沢に最後まで雪が残る箇所が要注意ですので、安全が確認できるまで通行は解除になりませんので、ご了承ください。
 明日はまた3人で、白高地沢まで橋架け作業に出掛ける予定です。では。