小屋番日記 2001年9月

2001年 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12

2002年 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12

2003年 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12

2004年 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 09 | 10 | 11 | 12

2005年 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12

2006年 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12

2007年 | 01 | 02 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12

2008年 | 01 | 03 | 04

2001/09/02  今日、下山します

   秋の空、その1

 実は…今日の午後から下山します。

 3日〜5日まで、長野・岐阜・富山県の「3県山小屋協会」の研修会が立山で行われ、それに参加する為に下山することになりました。山小屋協会の皆さんとは2月の総会で初めてお会いしましたが、今年は立山の組合が当番で、山を歩き親睦を深めながら交流しようという計画です。またその場で大先輩の方々のいろいろなお話を聞き、「新米管理人」は勉強しようと思い参加することにしました。3日は室堂山荘に宿泊(もしかして…姉妹遭遇!?)、4日は雷鳥荘での宿泊。他の山小屋も見学させていただいて、参考にしなくては。

 6・7日は下界での所用を済ませ、…8・9日はナント一泊で「笠ヶ岳」へ登って来る予定です。昨年管理人に決まる以前から計画していたもので、連れて行ってくれる仲間がいるので、楽しんできます。でも、ここでも勉強、勉強!!…登山者の皆さんの気持ちになって我が身を振り返ってきます(笑)「笠新道」から行くのですが、「キツイよ〜」と脅かされいるので、ちょっと心配です。

 そして翌日10日に、戻ってくる予定です。哲也が10日〜15日の午前中まで休暇を取るので、入れ替わりです。かなりハードスケジュールの1週間ですが、頑張ります!!

 どこか街か山で見かけたら声を掛けてくださいね。かなり日焼けで真っ黒になっているので、すぐわかると思います。みんな曰く「ゆかりさん、半端じゃなく黒い…ヤバイっすよ!!」とのこと…下界での反応が心配です(笑)

 「日記」は帰って来るまでお休みさせていただきます。私がいない間、哲也に書いてもらおうかなと思ったのですが、私が携帯電話とデジカメを持って下がるので、やっぱりちょっと無理なようです。

 今日はいくつか写真をUPしておきますので、しばらくの間はそれで宜しくお願いします。

 では。行ってきます!!!

2001/09/02  秋の空 その2

いつもの年より、寒くなるのが早いそうです。

 急に冷え込んで来ました。

2001/09/02  「朝日小屋ショック」がもう一人・・・

慎ちゃんが晩ご飯の席にいます。

 「朝日小屋ショック」が強かった彼は、昨日の夜、3時間40分で登って来ました。玉子とトウフの計20Kをボッカして。

 今日は私と一緒に下山してくれます。

2001/09/02  夕焼け  2000・9・1

日本海と夕焼け…見にいらっしゃいませんか!?

2001/09/02  ハクサンフウロ

photo by sayaka

2001/09/02  あの「タカネマツムシソウ」・・・

先日お伝えした「タカネマツムシソウ」ですが、哲也とさやかがその後の様子を確認してきてくれました。

 新種かそれとも突然変異か…

 でもちゃんと7つとも花が立派に咲いていたのには、ビックリしました。

 photo by sayaka

2001/09/02  小屋をバックに

イワショウブ

 赤くなっているのもあります

2001/09/02  アズマギク

白い花たちをバックに、可愛い花です

2001/09/02  イワイチョウ

花が終って、そろそろ葉も黄色く色付き始めています。

2001/09/11  帰って来ました!!

 「草紅葉」が始まっている夕日が原

   土砂降りだったので、色の感じが分かり難いかも

 昨日、帰って来ました!!

 台風15号の影響で、北又を出る時から雨に降られましたが、雨降りの中歩くのはそんなに嫌いでないので、ゆっくりのんびり歩いて来ました。

 昨晩はいろいろな疲れもあり早目に休んだのですが、さすがに台風が気になっておちおち眠れませんでした。しかし思ったほどではなく、11号の時と同じで雨漏りが激しかったくらいですみました。ホッ…

 今日のお昼過ぎ、私が昨日戻ったことを知っている方から電話があり、「日記を見たけどまだUPしてなかったし、もしかしたら体調でも悪い??」と心配して頂きました、すみません(笑)…久し振りに自分の小屋に戻って、安心したのでしょうか。何だか少し気が抜けたみたいですネ。

 一昨日も昨日も、そして今日もお客様は…ゼロ! かなり寂しい朝日小屋ですが、まぁ台風なので仕方がないでしょう。今日は写真家の森下恭さん、てらちゃん、そして私と3人で静かな夜を迎えています。(二人は少し前から飲み始めている…)

 外は雨と風ですが、ガスの中にはすっかり秋色に染まった朝日岳。

 「秋はやっぱり涸沢!」のキャッチフレーズが山の雑誌を賑わせていますが、静けさなら負けません!?…お花の宝庫・朝日岳は紅葉もまたいいですよ。何より静かなのが「ウリ」です(笑)

 草紅葉もステキですし、そして夏に私たちを楽しませてくれた花たちは今、実になってまたお客様を迎えてくれています。そんな秋の朝日小屋は連休にお客様をお待ちしています。(あらっ、今日は宣伝してしまいましたネ!!)

 p.s.

   一週間の「研修」の成果、立山と笠ガ岳での様子は、次回にお伝えします。

2001/09/11  ゴゼンタチバナ その1

恵振山頂上付近で

 雨に濡れた葉の様子が出ていませんか?

2001/09/11  ゴゼンタチバナ その2

降りしきる雨の中、寒さをこらえてデジカメを構える私の姿に、同行の写真家・森下恭さんは「雨の中の真剣な雰囲気は、まるで増村征夫さんみたいですね」…そんな大それたもんじゃないですよ、皆さんに可愛い姿を見てもらいたかっただけ。

2001/09/11  ゴゼンタチバナ その3

恵振山頂上付近

 白い花の時も可愛いのですが、赤い実も愛らしい

2001/09/11  雨の中の「オニシオガマ」

恵振山・8合目にて

2001/09/12  テントのお客様…

 サラシナショウマ  恵振山・8合目にて

 今日も朝から天気が悪く、3人とも昨夜から決めていた通り(?)遅く起き出しました。ところがいきなり「アメリカで同時テロ!」のニュース、ラジオから流れる緊迫した雰囲気に3人とも「朝寝坊」どころではなくなりました。

 台風の影響は午前中は雨、午後からはガスが濃かったくらいでそれ程ではありませんでした。しかし、一昨日と昨日の悪天候では白馬大雪渓を登っていらっしゃるお客様があるはずもなく、「今日もきっと3人きりだね」と決め付けていたところ、夕方4時を過ぎてテントのお客様が、それも若い女性の2人組…。

 「オトナの」森下さんと、「シャイな」てらちゃんはどういう行動をとるか…(笑)私の予想はしっかり当りました。

 夕ご飯の後の「お茶タイム」に誘えば、と言ったら、わざわざテントまで呼びに行ったのは森下さん、そして厨房で仕事をしているてらちゃんと私をよそに、ちゃんとお相手をしていたのも森下さん。シャイなてらちゃんは黙ってコーヒーを入れてあげる…。

 彼女達は上高地から入って、明日は犬ヶ岳の栂海山荘まで行くそうです。唐松岳と白馬岳では悪天候で停滞を余儀なくされたとか。今日でもう20日目、それでもせっかくここまで来たのだからと、予定通り日本海まで抜けるらしい。

 そんな、か弱そうで実はたくましい2人のうら若き女性達に、エールを送ります!!

 そして裏では、「オトナの」森下さんと「シャイな」てらちゃんをからかって面白がっている管理人でした(笑)

 p.s.

  若い2人組は、「志水哲也さんの大ファン」だそうで、食堂に飾ってある志水さんの写 

 真のパネルに感激していました。

2001/09/13  てらちゃん、下山…

空の色が変わる頃、雲海に浮かぶ山々

 「重症の朝日小屋ショック」てらちゃんが、今日下山。…寂しくなりました。

 約1ヶ月の夏山アルバイトを終え8月16日に一旦下山したてらちゃんでしたが、朝日小屋のことが忘れられず、2週間も経たずに再び入山。夏の繁忙期には味わえなかった「ゆっくり流れる時間」を経験し、居心地良さそうに毎日を過ごしていたようですが、どうしても帰らなくてはいけない日が来てしまいました。

 15・16日には、夏のアルバイトのみんながまた大勢遊びに来るとのこと。そうなったらいよいよ下山できないと、今日は朝から厳しい決意。…そう、彼には大学卒業に必要な単位を取得する事ができるか否かという「人生最大の険しい山」が待っているのです。  

 てらちゃん、試験ガンバッテネ。山の上から応援しています!!

 それにしても、私を一人にして哲也は今頃どこに!?…つかの間の休暇を楽しんでいるのでしょうか、そういえば下山の時はやけに嬉しそうだったというてらちゃんの報告でしたが…下界で何かいい事ありますか(笑)

 今日の朝日小屋は、写真家の森下さんと、5日ぶりに小屋泊まりのお客様が4名とテントが1名、そして私。静かに、静かに夜は更けていきます。

 では。

2001/09/13  クロマメノキ

黄色に染まりかけたイワイチョウの葉と、クロマメノキの実

 10日・雨の降る夕日が原にて

2001/09/14  頂上まで、秋を探して

 「実」… ウラジロナナカマド

 朝早くから降っていた雨が9時過ぎに一旦上がったので、お昼前にちょっとぶらぶら散歩に出掛けることにしました。森下さんは夕日が原方面へカメラを担いで行って来ますとおっしゃったので、じゃあ私は久し振りに頂上まで。

 昨日蓮華温泉からおいでになった常連のお客様が、「ゆかりさん、イチゴがたくさんでしたよ!」と聞かせてくださったので、おやつは持たずに出掛けました(笑)

 頂上までゆっくりゆっくり…今日は「秋の実」をたくさん見つける事が出来ました。

 小屋のすぐ脇からもうクロマメノキの甘酸っぱい実がたくさんなっています。そしてベニバナイチゴも赤い実をたくさんぶら下げていました。ナナカマドやサンカヨウも。そしてオオバタケシマランの透きとおるような朱い実が、少し雨のしずくを滴らせてとてもステキでした。アカモノ(イワハゼ)も登山道の脇で、しっかり実を付けていました。

 今日のデジカメは、いろいろな「実」を撮って来ましたのでいくつかUPします。皆さんに少しでも朝日岳の秋の雰囲気が伝われば幸いです。

2001/09/14  「実」…ベニバナイチゴ

美味しそうでしょ、本当に美味しいんですよ!

2001/09/14  「実」…サンカヨウ

白く清楚な花は、今深く濃い藍色に

2001/09/14  「実」…オオバタケシマラン

本当に可愛い朱い色をしています

2001/09/15  賑やかな夕食、哲也・笑顔の理由は…?

 哲也、とびきりの笑顔!…ビールが美味しそうですネ

 連休の今日は生憎のお天気。予約のお客様もキャンセルがあったりして、管理人としてはちょっと残念…。でも夏のアルバイトの鮎美ちゃんと静香ちゃん、そして「週末従業員」の由起子さん他が上山して来てくれて賑やかになりました。

 哲也も今日入山。久し振りの下界はとても良かったらしく(笑)、いつも以上にイキイキして元気一杯でした。

 ところで哲也、しばらくの間「禁酒」していたのですが(理由はここでは敢えて書きませんが…笑)、「山を下りるまでは絶対お酒は口にしません!」という固い決意もわずか2週間程でもろくも崩れ去り、どうやら私が留守の間にその誓いは破られてしまったようです。

 今日の夕食時には晴れて美味しいお酒を飲む事が出来て、写真のようなとびきりの笑顔を見せてくれました。…ひと言「ウンメ〜!!」

 お酒は適度の量を、楽しく飲みたいですネ。ねぇ、哲也!

2001/09/15  わかりますか?   photo by morisita

「サンショウウオ」だそうです。

 森下さんが朝の散歩の途中で発見、なかなか愛嬌のある顔をしていますね。

2001/09/15  朝焼け  2001.9.15

とてもきれいな朝焼けの様子。

 しばらくじっと見ていました。

2001/09/15  ヒメウメバチソウ

「ウメバチソウ」よりかなり小型の、これは「ヒメウメバチソウ」

 本当にちいさなちいさな、可愛い花です。

2001/09/17  突然ですが…「出張」に出掛けます!?

 昨夜の3人の夕食風景…おいしかった水炊き!

 昨日、ストーブを準備しました。…でも、結構大変でした。鮎美ちゃんと静香ちゃんが帰る前に、人手があるうちにと頑張って完了!! でも昨日はかなり暖かかったので、ストーブの出番はありませんでした。

 さて突然ですが、今から出張に出掛けて水曜日の夕方に戻ります。…2泊3日で蓮華温泉(泊)〜白馬大池〜白馬岳(泊)〜朝日小屋のコースで廻って来ます。

 急なことで申し訳ありませんが、留守はしっかり哲也が守ってくれるということなので、安心して出発します。写真家の森下恭さんが撮影を兼ねて同行してくださることになったので、熊さんも恐くない!?(笑)

 「日記」も今晩と明日の分をお休みさせていただきますが、帰ってからの報告をお楽しみに!! 

 では、行って来ます。

2001/09/20  「出張」から帰って来ました、とっても楽しかったです!!

 白馬岳山頂にて 遠く剣岳も  2001.9.18 

 photo by morisita …以下、私が写っている写真は森下恭さん撮影

 ただいまぁ!! 昨日、2泊3日の「出張」から無事帰って来ました。お陰さまでお天気もまあまあで、楽しい山行になりました。留守の間「日記」をお休みしましたが、今日からまた張り切って書くことにします。

 昨日は夕方小屋に着いたのですが、さすがに3日間も歩きましたのでちょっと疲れていたところに、地元のお客様がおいでになっていて、一緒にビールをほんのひと口飲んだら完全にダウン!…「日記」が気になりつつも、寝てしまいました(笑)

 今日は朝から、撮って来たデジカメの写真を見て、どれをUPしようかと迷っていたらもうお昼を過ぎてしまいました。何しろ、毎日9時間近くも歩いたのですが、撮って来た写真の枚数も約300枚! 同行の写真家・森下恭さんに「どっちがカメラマンか、わかりませんね!」と冷やかされつつ、あちこちで撮影会を繰り返して来ました(笑)。

 実は正直なことを言えば、この20年近く蓮華温泉も白馬岳へも行っていなかったのです。出産と子育てに追われる毎日では、父の居る朝日小屋へも、北又から1泊で上って来るのが精一杯でとても2泊3日の縦走なんてかなわぬ夢でした。

 しかし、管理人になったからにはどうしても行って来なくてはと思いながら、さすがに夏山シーズン中は無理でしたが、今回それが実現して本当に嬉しかったです。

 朝日小屋へおいでになる皆さんのうち、大体7〜8割のお客様は「白馬大雪渓〜白馬岳〜朝日岳〜蓮華温泉」のコースをお選びになり、そしてこの頃多いのは、蓮華温泉まで車で入りぐるっと周回するコース。今回は大雪渓でなく、朝日小屋〜蓮華温泉〜白馬大池〜白馬岳〜朝日小屋というルートを選んでみました。

 もちろん楽しい想い出づくりも出来ましたし、管理人としての気持ちも整理しつつ決意も新たにしたりと、素晴らしい山行でした。自分は朝日岳とどう付き合いたいのか、これからどう付き合っていくのか、管理人としての父の姿を思い浮かべながら、では自分はどういう管理人になりたいのか、…遠く白馬岳の頂上から朝日岳や朝日小屋を見ながら、いろいろな事を考えてきました。

 同行しガイドしてくださった森下さんにはいろいろ教えていただきました。「ズッコケ珍道中」のようでもあり(笑)、また高尚な学びの場アリと、盛り沢山で本当に有り難うございました。

 先程も書きましたが、沢山の写真を撮って来ましたので、また順次UPしていきたいと思います。お楽しみに。

2001/09/20  蓮華温泉ロッジにて オーナーの田原さん、アルバイトのカナコとヨウコ

温泉がすごく良かった!!

 森下さんはひと晩に3回も入られたそうです。

2001/09/20  白高地沢の橋

哲也があれ程心配していた白高地沢の橋は、2度の台風にもびくともせず、立派に架かっていました。

2001/09/20  白馬大池にて    

「オノボリさん」みたいと言いつつ、証拠写真を撮ってもらいました。

2001/09/20  白馬岳からの夕焼け

白馬山荘スカイプラザより

 剣・立山方面 毛勝三山

 その素晴らしさに「キャー、ワー」と騒いでいた私です…笑

2001/09/20  白馬山荘の若林支配人と

夜はしっかり生ビールで乾杯し、ちょっと飲みすぎましたか…(笑)

2001/09/20  白馬岳稜線・三国境付近から

鉢ヶ岳、雪倉岳、そして遠く朝日岳を望む

 朝日小屋もはっきり見えました。…胸がキューンとなりました。

2001/09/20  トウヤクリンドウ

雪倉岳にて

2001/09/20  私の好きなダケカンバをくぐって

水平道の木道を行く

2001/09/20  オニシモツケ

水平道にて

 この写真を撮った頃はかなりヨレヨレにくたびれていたのに、まだカメラを構える私の姿には、森下さんも呆れて思わず苦笑い…

2001/09/20  秋ですねぇ…

   夕 焼 け

 秋ですねぇ、夕焼けの空もそして「お客様の人数」も(笑)。今日は蓮華温泉からのお客様がお一人だけ…、さ・み・し・い!

 そこで今日の朝日小屋は「秋バージョン」…。(森下さんは今日下山されたので)お客様と哲也そして私、3人で夕食をご一緒することにしました(お客様の了解もなく、準備を始めたのですが)。今晩のメニューは焼肉、下界ではもちろん珍しくはないのですが、山の上での焼肉は今日のお客様には大ウケで、「山小屋でこんなご馳走、うれしいです」と喜んでくださいました。

 そして少しのお酒を飲みながらいろいろな話をしましたが、哲也がこれまた話し上手!私よりよっぽど話題も豊富です。

 今日のお客様は30代後半の京都の方、大学で講師をされていらっしゃるそうです。ところが哲也、英文学が専門というその方とちゃんと話しが通じる、そして挙句に音楽談義まで飛び出して…。クラシックとジャズの話題で大いに盛り上がりました。もちろん山の話もしました。その横で私はニコニコ聞いているだけ(笑)

 夏の山小屋はとても賑やかで華やかですが、秋の山小屋へいらっしゃるとまたステキな事もあるかもしれません。 

 今宵、朝日小屋の「秋の夜長」はこうして静かに更けて…。

2001/09/20  わかりますか??

白馬大池〜小蓮華岳の間で見つけました。

 「コマクサ」ですが、花の姿がそのまま残っていました。

2001/09/22  雪が降りました!!

 今朝の白馬岳・雪倉岳…うっすら白くなっている様子がわかりますか?

 う〜、ブルッ、本当に寒いです!!

 昨晩から今朝にかけて、北海道の山々や立山でも「初冠雪」だったとか。ここ北アルプスの最北端・朝日岳でも雪が降り、紅葉した木々の上がうっすらと白くなりました。もちろんまだ本格的には積もりませんが、初雪は平年より早かったのではないでしょうか。でもあっという間に溶けていきましたけど。

 朝起きた時は強風にちらちら雪が舞い、哲也と二人、寒さに震えながらそれでも外に出て雪の感触を楽しみました。その後お天気はどんどん回復し、青空が広がるお天気になりました。

 今日から連休です。「週末従業員」の由紀子さんをはじめ、またまた「朝日小屋ショック」の面々が集まってお手伝いをしてくれています。昨日までは毎日寂しい朝日小屋でしたが、今日はお客様も好天に誘われてやって来て下さいました。久し振りに賑やかな光景、嬉しいです。

 「小屋閉め」をして下山するまで、あと約20日。何だかどんどん複雑な気持ちになっていきます。「帰りたくないよぅ!」とわめきつつ、「越冬計画」もかなり本気で考えてみようかと思っているのですが、「ばっかだなぁ、気が狂うぞ」なんて言われています(笑)

 …今は、まるで恋人とのつかの間のひと時を楽しんでいるよう、なんて言ったら笑われますか??(爆笑)

2001/09/22  今朝の朝日平

木道に積もった雪がわかりますか

2001/09/24  「御来光」を見に、頂上へ…

  夜明け前…右上隅の星がわかりますか?

 好天に恵まれたこの連休、昨日も今日も雲ひとつない青空がどこまでも広がっています。先日の初雪の後の本当に素晴らしいお天気には、正直言って驚いています。

 そんな中、今朝管理人は「御来光」を見に頂上へ行って来ました。先日は20年近く白馬岳へ行っていないと告白してしまった私ですが、実は「御来光」を最後に見たのはいつの事だったか忘れてしまいました。

 これではいけないと、昨晩のうちに哲也他お手伝いのみんなにお願いして、今日は朝食の準備をパスして頂上へと向かいました。

 AM4:10、ヘッドランプを点けて小屋を出発、途中、富山湾や遠く能登半島の夜景、満天の星空や流れ星に見惚れながら、約1時間弱で山頂に到着。今頃の日の出時刻は大体AM5:37頃なのでまさに空がしらじらと明るくなり始めた頃でした。

 焼山、火打山、妙高山そして黒姫山。その遠く山々の連なりの辺りが何ともいえない色に染まりました。

 「夜明け前」が本当に素晴らしい…。そして「御来光」。ふっと、陽が昇り始めた一瞬…。

 また、何度も見に行きたいと思いました。…見に行こうと思いました。

 今日もまたひとつ「管理人の幸せ」を実感した一日です。

2001/09/24  夜明けの瞬間

その一瞬は、ふっとやって来ました…

2001/09/24  わかりますか??

朝陽を背にして、富山湾と能登半島の間に、はっきりと山の影が映っていました。

 見事でした。

2001/09/25  末妹が遊びに来ました

  今宵は「鮭鍋」…美味しいお酒でした

 私の末妹の弥生と、その友人の庭田さんが遊びに来てくれました。登山は4年ぶりという妹にちょっと心配しましたが、さすが独身(!)の元気者2人、北又から楽しみながら登って来ました。

 昔、大学時代には父と共に小屋を切り盛りしていた事もある彼女、懐かしさと嬉しさに今日は美味しいお酒がすすみました。哲也は…といえば、3人の女性達に圧倒されつつも、機嫌良く相手をしてくれて(笑)、なんだかんだと大いに盛り上がりました。

 何だか毎日が宴会のような朝日小屋ですが(笑)、決してそんなことはなく、「営業」もしっかりやっておりますので宜しくお願い致します!!

 では、では。

2001/09/25  蛾、それとも蝶

妹達を迎えに行く途中で見つけました。

2001/09/25  朝陽をあびて

2001.9.24

 薄く氷が張っている様子がわかりますか?

2001/09/26  サザンを聴きながら…

  紅葉の夕日ヶ原

 下山の日が少しづつ近くなるにつれ、心穏やかでなくなって来ている新米管理人。重症の「朝日小屋ショック」はどうやらてらちゃんではなく、この私…。誰かにTELして胸の内を聞いてもらいたいと思ってみても、「雲上人」の複雑な想いの程はわかってもらえないようで、何だかとてもさみしい…。

 恋人と離れなくてはいけないような、この何ともやるせない気持ち、サザンのバラッドがせつなさに涙を誘うようです。

 下山する妹達を送って、午後からは夕日ヶ原まで行って来ました。

 季節は「夏」に逆戻りするわけもなく、静かな静かな「秋」…。

2001/09/26  カライトソウ?それともユキクラトウウチソウ?

夕日ヶ原にて

 カライトソウかと思ったのですが、花序が直立しているので、ユキクラトウウチソウでしょうか。葉が色付き始めているのに、花はいじらしい位、まだしっかり咲いていました

2001/09/26  朝陽の中で…

2001.9.17

 もちろん、「クモの巣」です。蓮華温泉へ向かう途中、朝日岳頂上までの上りで見つけました。

 まるで、芸術作品ですね。

2001/09/27  あなたはとっても「罪な人」

  深まりゆく秋の中で…

 昨日、「サザンを聴きながら…」等とかなりセンチメンタルな内容の日記を書いたところ、友人のKさんから「罪な人!!!」という内容のメールを頂きました。

 彼女は今シーズン、生まれて初めて2,000Mの山を登って私に会いに来てくれました。そして朝日岳の魅力を思い切り感じてくれたのです。

 「素敵な自然をひとりじめしないで、早く下界に下りてきて、(今まで以上に)頑張って下さい」、そして「残り少ない山での生活を充分満喫して、下界で奮闘するためのエネルギーを蓄えてきてください」という内容のものでした。

 本当にそうですよね。

 苦労もそれなりにあったけど、またとびきり楽しくもあった「雲上人」生活を4ヶ月も過ごさせてもらったのだから、気持ちをしっかり切り替えて頑張らなくっちゃいけませんね。

 また来年も来るんだから…。でもでも、やっぱり…「帰りたくな〜い!!!」

2001/09/27  ツバメオモト

2001.9.17  五輪の森で

 何ともいえない、透きとおるような青の深さ

2001/09/29  さわがに山岳会・小野健さんがいらっしゃいました

 とても楽しいひとときでした

 遅くなりましたが、この日記は、28日(金)の分です。

 28日はここ朝日平で早朝にかなり激しく雪が舞い、もちろん白馬岳方面は真っ白になりました。

 午後からお天気は回復したのですが、朝方の雪のせいもあってか、夕方までいくら待ってもお客様の姿はどこにも見えず…。仕方なく哲也と二人、「寒いし、またお鍋でもしようか」と準備を始めて、さぁ食べましょうという頃になって、夕焼けがとてもきれいになって来ました。

 やっぱりデジカメを持って外へ、夕食は後から…。

 そうしたら、山頂からの道を3人連れの姿が。こりゃあどうする、夕食は一緒に鍋を囲みますか。…ところが、「あれ、小野さん!!」…(今宵はまたまた宴会だぁ)

 さわがに山岳会の小野健さんは、もちろん北アルプスと日本海を繋ぐ「栂海新道」を開拓された方です。亡き父ともとても懇意にして下さって、今夏には小野さんのご好意で朝日小屋主催のツアーのガイドも引き受けて頂きました。

 「栂海新道」は昨年開通30周年を迎えましたが、その苦労は並大抵ではなかっただろう事、今でも藪刈りを始め登山道の補修点検は大仕事だという事、そして「栂海山荘」を維持管理していく事がどんなに大変な事か、私自身が小屋の管理人として小野さん達の活動には本当に頭の下がる思いです。

 小野さんやそのお仲間の皆さんとの再会と楽しいおしゃべり、そして美味しいお酒…薪ストーブを焚きながら、またまた朝日小屋は深まり行く秋の寒さを忘れされてくれるような楽しい夜になりました。 

2001/09/29  真っ赤に染まる

紅葉と夕焼けと…山全体が真っ赤に染まりました。

 朝日岳に影が映っているのがわかりますか??

 ちゃんと、朝日小屋もシルエットがきれいに映っています。

2001/09/29  白馬山荘からのお客様

27日、白馬山荘から副支配人の井崎さんとアルバイトの皆さんが遊びに来て下さいました。

 真ん中のイカツイ雰囲気を漂わせているのが井崎さん。でもとても優しくて面白い方でした。

 小屋閉いまであと少し、お互いに頑張りましょうね!

2001/09/29  28日朝の白馬岳・雪倉岳

28日は朝方かなり冷え込みました。

 朝日平は、積もりはしませんでしたが、強風と横なぐりの雪でした。

 「日記」もその日の夜に書けない時がありますが、いろいろ載せたいことは沢山ありますので、小屋閉いまで頑張ります!!

2001/09/29  「三郎杉」のこと

 「三郎杉」… ピンク色のビニール紐は調査用の目印

 27日、新潟大学大学院・自然科学研究科の平英彰教授が学生さんを連れてお見えになりました。

 平先生は15・6年前から朝日岳へ年に2回程づつ調査に入っていらっしゃいます。私は今までお会いする機会がなかったのですが、夏に続いて今年2回目の入山は、ちょうど小屋が暇な時でもありいろいろお話しする事ができました。

 そして、今まで話しに聞いていた「三郎杉」も、先生の案内で私自身が確認する事ができました。

 「三郎杉」… もちろんこの名前は「下澤三郎」本人と小屋のアルバイトの皆がそう呼んでいたらしいのですが、平先生のお話しによると学名等はもちろん別にあるわけで、ただ発見した人やそれに関わる人の名を冠する事はかなり自由ならしく、私たちが「三郎杉」と呼ぶのは全く構わないということでした。

 「三郎杉」は、亡き父が朝日岳周辺をいろいろ歩いていた時に偶然見つけたそうです。そしてたまたま新聞で標高の高い地点にある「杉」の記事を読んだ父が平先生に連絡し、平先生が確認されそれ以来毎年調査に訪れるようになったと話して下さいました。

 日本で一番標高の高い所にある「杉」は毛勝山の2070M付近にあるそうですが、それに次ぐものとみられる「三郎杉」の地点の標高は約2060M。ネズコやオオシラビソの木々に混ざって、その「三郎杉」はありました。樹齢は大体350年程と推定されるそうです。

 「杉」という樹木の特徴やいろいろな条件からしても、その昔、この朝日岳にも杉はもっと存在していたと考えられ、まさに「地球温暖化」の影響等で「森林限界」が大きく変化してきている…平先生のお話しは、初めて聞く私には驚きの内容ばかりでした。そして他にも高山植物や樹木の話し等など、分かりやすく教えていただく事ができました。これからもまだまだいろいろ聞かせていただきたいと思いました。

 そして、亡き父の名前を付けて呼んでいる「三郎杉」…風雨や冬の豪雪にも、その枝を柔軟にしならせ、またしっかり山の急斜面に根を張り頑張る姿には心を打たれるものがありました。

 「朝日小屋の管理人」として知っておくべき事実がここにも存在していました…。

2001/09/29  シラタマノキ

2001.9.18

 朝陽の射す中、ただ清楚に輝いて見えました

2001/09/30  今日で、9月も終わり…!!

 強い風に揺れるウラジロナナカマド

   … 紅葉した「赤」と、葉の裏の「白」のコントラスト

 今日で9月も終わり、当然明日からは10月…。あ〜ぁ……。

 「朝日小屋ショック」・「複雑な心境」・「帰りたくな〜い」、そして「越冬計画」ももはや今日まででしょうか、いくらのんびり屋の私でも、そろそろ「お尻に火」の状態が近づいて来たようです。そろそろ小屋閉めの準備を始めなくては…。

 しかし、哲也も私もその割りにまだウロウロするだけの毎日。口に出てくる言葉と、心の奥底に潜めているもの、そして肝心の仕事や行動が今ひとつバラバラのような気がします。私なんて、毎日大量のシーツを洗濯しながら、ふーっと溜息ばかり…。(発電機の回っている時間帯だけしか洗濯機が動かないから、なかなかはかどらない!)

 とは言っても、明日からは確実に下山の日が近づくのですから、頑張らなくては…。今もグリーンパトロールをしてくれたジッキーからTEL。今年のバイトのみんなが連絡を取り合って大集合するらしい。その他にも、新米管理人を心配して小屋閉めを手伝ってくださる面々が連休には登ってきて下さいます。どうやら、今年最後のお祭り騒ぎになりそうです(笑)。

 6月12日に小屋開けしてから、今日で3ヶ月と18日。多分10月12日頃の下山になると思うので、残りあと12日間…。何より、どうか最後の最後まで事故が無く、無事に冬囲いが出来ますように…。

2001/09/30  紅葉の夕日ヶ原・・・その1

2001.9.26

2001/09/30  紅葉の夕日ヶ原・・・その2

2001.9.26


ページトップへ

mailto:info@asahigoya.net
Copyright © 2001 asahigoya.net All Rights Reserved