小屋番日記 2002年4月

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2002/04/01  白鳥山の早春は、最高!!

白鳥小屋前での記念撮影   02.3.31  photo by 自動シャッター
   平石さん・斎藤さん・本田さん・シュンちゃん・由起子さん・尾島さん・私   
 
 行って来ました、白鳥山!!…昨年10月末の栂海山荘小屋閉め・白鳥山閉山に登って以来、5ヶ月ぶりでした。
 今回は、昨年10月に中俣新道を案内して頂いた糸魚川の平石さんと2人のお友達、そして富山からは私を含めて4人、計7人のグループ。ガイド役はもちろん平石さんにお願いしました。当初は「山姥の祠」からシナ谷の東側尾根を取り付く予定でしたが、低山では予想以上に雪解けが早いということでかなりブッシュが出ていて大変だろうと、急遽坂田峠を金時坂から登ることになりました。
 少しでも雪が締まっている早朝から行動しようと、上路集落から車で入れる所まで行って、歩き始めたのは午前6時20分。坂田峠・金時坂の入り口までは新緑の樹々を眺めながら約1時間40分の林道歩きでした。
 金時坂の下部は元々痩せていてあまり雪が付かない所らしいので、やはり取り付き初めは夏道がはっきり出ていましたが、しばらく歩くと雪の上をひたすら直登。朝早かったのでかんじきもアイゼンも要らず、富山からの4人は快適な「ツボ足」でした。平石さん達新潟組は3人それぞれ山スキー・カービングスキー・テレマークスキー。3人とも冬の間中、ゲレンデスキーに山スキーにと大忙しの皆さんですので、登りも「シール」を付けてとても快適そうでした。
 金時坂の急登ではいつものように汗もかいて顔も真っ赤になりましたが、お天気もまずまずで春の風がひんやりと頬に心地良く、また青海黒姫をはじめとして雨飾山や頚城の山々の眺めが素晴らしく、とても楽しく頂上を目指すことができました。
 午前11時過ぎ、最後尾の私が白鳥小屋に到着。金時坂の出発から約3時間でした。例の、“カルチャーショックになりそうな”トイレはまだ雪の下に埋もれて全く見えませんでしたが、白鳥小屋の周りはそこだけ丸く雪が融けて全部完全に出ている状態でした。
 早速小屋の2階に上がり込んで乾杯、そして「大宴会」が始まりました。ご馳走は「すき焼き」…生卵他の重たい食材は、ただ一人の若者・20代の尾島君が全部担いでくれました。感謝・感謝!!
 ビールあり、ワインあり、韓国の濁酒あり、日本酒あり…、とご馳走を肴にワイワイガヤガヤ大盛り上がり、そしてシャンと歩けるようになるまで酔いも覚まして(笑)約3時間程の賑やかで豪華な「大宴会」でした。
 「泊まって行きたいネ」「食料も沢山あるし、泊まって行ける人!?」と騒いではみたものの、募る想いはままならず、後ろ髪を引かれる想いで白鳥小屋を出発したのは、午後2時。帰りは、もちろんスキー組は見るからに爽快そのものの山スキー。そして「ツボ足」組は、少々クサって来た雪に足を取られながらも真っ直ぐ転がるように山を駆け下りて来ました(笑)。
 何しろ山スキー組の華麗なテクニックには、本当に脱帽でした。大変失礼ながら、3人とも50代とは到底思えないその素晴らしい滑りには、富山組4人全員「ほーっっ…」と溜息。小屋直下の緩斜面はもちろん、急斜面や幅の狭い場所、林間も全然平気であっという間に滑り降りてしまいます。「私たちを待っていなくてはいけないので、思うように滑れなくてゴメンなさいね」と言うと、「いいえ、今日はアルコールも入ったしゆっくりこれ位がちょうど良いですよ」と言いながら降りて下さいました。
 午後からのお天気が心配でしたが、少し雲が出たのと風が強くなった程度で、下山は最後まで薄陽も射すコンディションでした。坂田峠到着は午後3時半、林道を約1時間歩いて夕方4時半には無事車まで帰着することが出来ました。
 昨日の白鳥山は、私たち7人・1グループだけでした。こんなに素敵な早春の白鳥山を独占してしまって、何だかもったいないような贅沢な気分でした。往復で2時間半以上あるという林道歩きを少々我慢すれば、あとは最高の山行でした。
 案内して下さった平石さんはじめ斎藤さん・本田さん、デジカメでいろいろ撮ってくれた黒部のシュンちゃん、重たい荷物を一人で最後まで担いでくれてオジサン・オバサンに付き合ってくれたチューリップテレビ関係者の尾島さん、そしていつもタフな自称・週末従業員の由起子さん、お疲れ様でした!!

2002/04/01  初雪山           photo by shun

白鳥山から見る、堂々とした「初雪山」
そして、遠く「剣岳」も眺望することが出来ました。

2002/04/01  直登

朝のうちは雪も締まって快適な登り

2002/04/01  オジマッチ           photo by shun

 我が家の結が「オジマッチ」と呼んでいる尾島さんは、大学山岳部出身とあって、大きなザックを持参してくれていろいろ荷物を背負ってくれました。
 昨年は、重い荷物を担いで朝日小屋に4回も撮影に来てくれました。そのご縁で、今回の同行になったのですが、穴にハマッテ身動きが出来なくなった私を助け出してくれたり(笑)、本当に助かりました。
 「わーい、久し振りの山だぁ〜!」と言いつつ、はしゃぎまくっていた尾島さん。ピッケル姿は、かなりキマッテイル!!

2002/04/01  目指すは、白鳥小屋

青い空に堂々と、突き出すように建っている白鳥小屋
手前には、スキーで登る人影

2002/04/01  「大宴会」

すき焼きのご馳走を囲んでの楽しい昼食風景です。

2002/04/01  豪快に滑る!       photo by shun

この勇姿は、本田さん
本当に惚れ惚れするくらいカッコ良かったです。

2002/04/01  テレマーク

このスキーヤーは、斎藤さん
テレマークスキーが、決まっていました

2002/04/01  遠く、朝日岳も

栂海新道から朝日岳へと連なる山々
「栂海山荘」もはっきり確認することが出来ました。

2002/04/01  楽しそう〜           photo by shun

ナントもうれしそうで、楽しそう…
山はやっぱり楽しまなくっちゃ!

2002/04/01  イワウチワ

 金時坂の下のほうでは、ホンのいくつかですが「イワウチワ」がもう咲き始めていました。かなりピンク色をした蕾もあって、しばらくすれば登山道の両脇では本当に可愛い花が楽しめそうです。

2002/04/03  負釣山の「イワウチワ」

    愛らしい表情がとても素敵だった、イワウチワ   3合目直下にて

 昨日は負釣山へ出掛けて来ました。日曜日に白鳥山へ登ったばかりで少々疲れも残っているし、誰も一緒に行く人もいなくて迷ったのですが、例年になく「イワウチワ」が早く咲き始めているという話を聞いたらじっとしていられなくて(笑)、結局一人で行って来ました。
 家を午前9時に出発。目的はイワウチワの一眼レフカメラでの撮影なので(なんて、生意気にも一応そのつもりで…笑)どこまで行けるか、もしかしたら頂上までは無理かしら、等と思いながら向かいました。
 途中まだ日陰に雪が残っていて車は駐車場まで乗り入れる事は出来ませんでしたが、それでも思ったより林道の雪融けも早く、車を降りてからは20分程しか歩かなくても良かったので、とても助かりました。この分だと今週中には、完全に駐車場まで入れるようになると思います。
 いつも通り「ゆっくり、ゆっくり」と言い聞かせて登り始めましたが、何だか身体が重たくて(実際ベスト体重を少しオーバーしている…)、少々バテ気味。日曜日の白鳥山のせいかしらと思いつつ、フーッとひと息入れながら登ります。とにかく暑い!…昨日の富山県地方の気温は23℃を越えて5月下旬の気候だったとか。こんな事なら半袖で来るんだったと思うくらい暑かったぁ。
 ところが、1合目まで登ると、もうイワウチワが咲いています。「これは、きっと3合目辺りはかなり期待できそうかも」と、だんだんワクワクして来ました。
 2合目の杉の木立ちを抜けると、…登山道の両脇には見事にイワウチワが咲き揃っています。春の早い時期に登ったことがないので、その薄ピンクの可愛らしい花を負釣山で見るのは初めてでした。
 さあ、カメラを取り出して…
 そうなったら、あっちの花もステキ、こっちの花も可憐、これは色がいい、この蕾の少し濃いピンクもきれい…もう、ホンの短い斜面でそれ以上進めなくなってしまいました(爆笑)。場所は、3合目の直下。登山道の両脇に、そして谷の急斜面に、イワウチワが一面に咲いていました。
 昨日はあいにくの花曇りで山は霞みが掛かったように見えず、頂上まで登っても朝日岳の勇姿も期待できなかったので、結局はそこでお昼ご飯を食べ、気が済むまで写真を撮って、下山することにしました。誰にも会わず、私一人の贅沢な「イワウチワ撮影会」は3合目まで。
 登りが苦手な私ですが、下りは得意。3合目から登山口までは、下山にわずか10分。林道を歩き始めて途中の杉林の中に「キクザキイチリンソウ」を見つけて、残ったフイルムを使い切るまで、またまた撮影会。
 車に戻ったのは、午後2時半。わずか3合目までしか行っていないのに、メチャメチャくたびれた〜〜!!…でも、写真が上手く撮れているかどうかは別にして、本当に可愛らしいイワウチワを見ることが出来て、とっても満足した昨日の負釣山でした。

2002/04/03  どうして、そんなに疲れたか??

    3合目直下の登山道 結構急な斜面です

 この登山道の両脇に「イワウチワ」が咲いています。
 疲れた理由はいろいろあるのですが、…とにかくイワウチワを写すのに、急な斜面をあっちへウロウロ、こっちで腰を屈めて、他の花を傷めてはいけないので足場に注意、谷に落ちないように、そして地面にへばり付いて…(笑)。
 どういう訳か、登山道から谷の方へ向けてきれいに咲いている「イワウチワ」が多くて、正面から撮りたいと思うとかなり無理な体勢にならなくてはいけません。
 『カメラマンは、体力勝負』…そんなことを痛感した、昨日の撮影でした。

2002/04/03  白い花をつけた「キクザキイチリンソウ」

林の中では、白い「キクザキイチリンソウ」を見つけました。
横には、薄紫色をした花もありました。
どちらも、清楚な雰囲気がとてもステキでした。

2002/04/03  4月から、「日記」と「掲示板」がリニューアル

     イワウチワ   もっと白っぽい色の花もあります

 nyamaさんが掲示板にも書いていますが、4月から「管理人日記」と「掲示板」が雰囲気を変えて、より見やすくリニューアルしてスタートしました。
 昨年3月1日のHPの立ち上げから1年経って、皆さんからも「もっとこうした方が良いのでは」「日記の前の部分を検索し易くして欲しい」といった要望を頂いていました。
 「日記」は昨年のスタートからの分が、月毎に見られるようになりました。「昨年のあの頃はどうだったのかしら」と、残雪の状態や登山道の様子を知るためにも都合が良いと思います。但し、文章量が多いので「月毎」になった点、写真の量も多いのでUPに時間がかかるかもしれない点をご了承ください。
 また「掲示板」も、より使いやすくなりましたので、今まで以上に皆さんからの書き込みをお願いしたいと思います。

 なお申し訳ありませんが、
 くれぐれも『掲示板からの予約申し込み』にはお答えしかねますので、その点よろしくお願いいたします。
(夏になると毎日チェックできない・何日もインターネットが繋がらない事もあり得る・電話で確実に予約内容を確認する為…等などの理由によります)

2002/04/05  陽気に誘われて…今日は7合目まで

   負釣山7合目から見る、今日の朝日岳

 「晴耕雨読」…こんな言葉は今は昔だとばかり思っていましたが、この頃の私は天気予報でソワソワと翌日のお天気を気にして、晴れていたら何処へ行こう、曇りか雨だったらあれやこれや溜まったデスクワークをして。。。そんなことを考える日々を過ごしています。
 贅沢といえばこれほどの贅沢はないですネ。でも、その為にいつも以上に早起きして家事を片付け、“行って来ます”とリュックを背負ってまるで「出勤」風景さながらに出掛けて、夕方近くに帰宅する様子は、これはやっぱり間違いなく『仕事』!?
 今日も朝から雲ひとつない良いお天気、掃除をしながらも何だか少し落ち着きません。外へ出て山を眺めると、青空に残雪の負釣山と朝日岳が何だか私を呼んでいるよう(笑)。そう思うと家事をするスピードも違ってくるから、あら不思議!!
 家を出たのは午前9時45分、今日も目的地は負釣山。でも今日は、せめて朝日岳がきれいに見える7合目までは絶対行かなくては…。3日前には未だ雪が残っていた林道も、登山口の駐車場まで車が乗り入れられたのでホッとしました。
 前回は3合目付近できれいに咲いていたイワウチワでしたが、今日はそこから先7合目までの間中ずっと登山道脇のそこここに可憐な花を眺めることが出来ました。まだまだ蕾も多くて、どうやらこれからも次々と咲いてしばらくは楽しめそうです。
 また、今年初めての「カタクリ」にも出逢いました。まだポツンとでしたが、確かな春を実感することができました。それから3日前には未だ蕾が硬そうだった「ヤブツバキ」の花も咲き始め、満開の「山桜」も目を楽しませてくれました。
 今日は体調もバッチリでしたが、何しろまたまたあっちでカメラ、こっちでカメラ…(笑)。1時間以上も後から登っていらっしゃった青海町のNさん(顔を見るなり、「清水さんでしょ」と言われました。昨年の白鳥山の閉山の折にお会いした方でした)に、5合目手前で追い越されてしまいました。
 結局、下山予定時間ギリギリに7合目に着いて立ったままおにぎりをほおばり、残雪の朝日岳をカメラとデジカメに収めて、大慌てで坂を下りました。登山口から7合目まで、上り・ナント!3時間、下り・駆け下りて32分…(笑)。
 管理人さん!そんな無茶苦茶に走り下りてはいけませんよ、…ハイ

2002/04/05  『夢中』

   登山道脇で可憐に咲く、イワウチワ

 亡くなった父は今頃の時期に何をしていたかというと、ほとんど毎日のように「山菜採り」に出掛けていました。父が採って来るゼンマイやワラビやウド、コゴミやススタケ…等など、どれも太くて柔らかくて、どこの誰にも負けないくらいの収穫量もありました。朝早く出掛けて夕方遅くに帰って来て、夜通しその山ほどの山菜を始末し、また次の日イソイソと出掛ける父の姿。。。本当に少年のように生き生きしていたと思います。
 そんな父と「山モン採り」に出掛けたのは小さい頃の一時期だけでしたが、どうやら私にもその血が流れているらしく、一昨年の朝日岳山開きの折に、ある場所で木の枝にしがみ付きながら必死に山菜を採る私の姿に、思わず主治医のY先生が「清水さん、それ以上は危ないから!」と後ろから叫ばれたこともありました(笑)。
 そんな私が昨シーズンが終って山を降りてから、生まれて初めて手にした「一眼レフカメラ」。ファインダーの中に今まで見たことのない不思議な世界の広がりを感じて、毎回重い道具一式を背負って山を歩いてもほとんど苦にならないから、我ながらただただ不思議…。
 冬の間は少し無理をして、練習のつもりでカメラを片手に被写体を探したこともあったけれど、春になって負釣山の急な斜面を登って、薄ピンク色の何とも可憐に咲くイワウチワや青空に聳える朝日岳の姿を撮っている今の自分は、それこそただ「夢中」…。
 
 『夢中』。。。文字通り「夢の中」

2002/04/05  春は、あまりに駆け足で??

  負釣山・4合目付近   

 負釣山登山口までの林道も例年にない早さで雪が融け、今日はもう駐車場まで車で入ることが出来ました。また登山道の残雪も全く気にならないほどでした。
 昨晩の我が家の夕食の食卓には、「タラの芽」と「孟宗竹のタケノコ」の天ぷらが並びました。今年の初モノ…
 清水家の裏庭には孟宗竹の竹薮が少しあるのですが、結婚して20年、こんなに早くタケノコを口にしたのは、もちろん初めてです。20年前なら5月の連休になってから、近年でも4月末にならないとタケノコは出ませんでした。
 4月4日にタケノコが顔を出すとは。。。タケノコの天ぷらに、さしみそして若竹汁に、と初モノを美味しく頂いたものの、心中はいささか複雑!?
 

2002/04/08  今日・明日は美ヶ原へ

   朝焼けの様子  山影は、雪倉岳・白馬岳・旭岳  

 昨日は一日中、ハウスの中の稚苗の「子守り」。
 育苗器から出したばかりなので、少し気を使いました。曇ったり、カーッと晴れたりといったお天気だったので、何度もハウスの中の温度を点検に。
 さてさて今日・明日は、長野県の美ヶ原へ出掛けて来ます。写真家の増村さんの写真教室へ行って来ます。何しろまだまだいろいろなことがチンプンカンプンですので(笑)、最近撮った写真も持参して、批評していただいたり助言をいただいたりして、夏山へ上る前に少しでもカメラの腕前が上るよう、勉強してきます。
 では、行って来ます。   

2002/04/10  写真教室に行って来ました!

“暖黄梅”を題材に
     花のクローズアップ写真の撮り方を説明される増村さん 

 8〜9日、信州・美ヶ原高原での増村征夫さんの写真教室に参加して来ました。昨年の12月に2泊で参加した時には、生まれて初めて手にした一眼レフカメラを持ってかなりオドオドしながら、まるで「入学式の日のかわいい小学一年生」の雰囲気でしたが(笑)、今回は春になって山を歩いて少し花の写真を撮り始めてからの参加でしたので、「さあ、今日から少しづつお勉強を始めましょう、机の上の教科書を開いて…」という様子の私でした。
 今回は、末妹の弥生とお友達の朋子さんも一緒(私はお勉強、彼女達は気ままな旅)。8日はお天気が良く、電車の中から見える大糸線沿線の新緑を眺めたり、大町を過ぎた辺りから松本までの北アルプスの山々の雄大な姿に感嘆の声を上げたり、なかなか楽しい女3人旅でした。
 松本駅までは美ヶ原・王ヶ頭ホテルのバスが迎えに来てくれて、そこで穂高町のわさび園へ撮影に出掛けていた増村さん他写真教室のメンバーと合流し、桜と常念岳などが撮れないか、高台のポイントを探して撮影したりしながら宿へと向かいました。
 あいにく夕方からお天気が崩れてきたので、残念ながら、奥穂高岳付近に沈むという夕照の撮影は殆ど出来ませんでした。
 しかし、夕食後恒例のスライドを使った写真教室では、花の写真の撮り方を中心に増村さんの講義を聴きました。前回は、写真の専門用語はもちろん、とにかく何から何まで全くのチンプンカンプンでしたが、今回は分からないなりにも「こういう意味かな、あの場面の事かしら」と自分の中で考えることが出来ました。
 でもまだまだ私の中では、文章を書く事のほうがよっぽど簡単、「本当に写真はムズカシ〜イ」…です(笑)!!


2002/04/10  真夜中の…「特別講義」(!?)

  穂高町のわさび園で 朋子さん・弥生と“わさびソフト”を食べる   photo by masumura
 
 増村さんの写真教室のスケジュールはかなりハード、朝から晩まで「写真三昧」です。朝焼けを撮る準備が暗がりから始まって、一日中撮影をして夕食後もスライドを使っての講義があるのですが、今回は私も、城山で撮ったものや負釣山へ行った時に写したイワウチワの写真などを少し見ていただこうと思ってスリーブ仕上げのポジを持参しました。
 増村さんが初めて朝日岳においでになった時にはまだ中学生だった末妹ですが、彼女や朋子さんも一緒でしたので、今回は嬉しいことにお部屋でお酒を飲みながらの「特別講義・個人レッスン」が実現しました。
 とにかく私は、久し振りにお会いした増村さんに自分の撮った写真を見ていただきたくてウキウキしていました。何て言ってくださるかなぁ、ふふ。…ところが。
 私の撮った写真の評価はどうだったかって!?。。。もう、聞かないで下さいょぉ。。。
 ピンクの花が可愛くて夢中で撮ったイワウチワの写真、「少し自信があった」なんて図々しい事は決して言いませんが、それでも何か嬉しくなるようなコメントでも貰えるかと心の中で多少期待もしていたのですが(笑)…。 
 とんでもない!!…「どうですか?」の私の声なんかまるで聞こえなかったようで(笑)、ただただ無言の写真家・増村さん。。。という事は、『評価以前』の作品だったらしい(爆笑)。
 小学生の頃から国語は大好き、でも図画工作は苦手。写生大会で絵を描くのは苦痛だけどとりあえず遠足気分で参加していたような私ですから、「美的センス」が無いのは良く分かっているのですが。。。
 もちろん、充分な被写体の観察から始まって、背景や構図に細心の注意を払ったり、明暗の対比や被写界深度に気を配ったりという写真の技術が全く出来ていないという点も問題です。負釣山で一面に咲くイワウチワを見て、あのピンクの可憐な花を撮りたかった気持ちはあるのだけれど、「わぁカワイイ、パシャ!」だけでは、感動して昂ぶる私の気持ちはそのまま全部伝わるわけもありません。
 そういえば私は、この「管理人日記」をはじめ文章を書いたり人に話をする時には必ず、何を書こうか話そうか、『主題』となるものを最初にパシッと決めることにしています。その上でなるべく分かり易く、起承転結や説明部分にも細かく気を配りながら、内容を練り上げるようにします。もちろん、伝えたい自分の気持ちを一番分かってもらえるようにするにはどうすれば良いかを考えながら、枝葉や肉になる部分を当てはめていく作業を知らず知らずに進めているのだと思います。
 『…でもゆかりさん、あれだけステキな(?)文章が書けるんだから、写真も同じです。表現の方法や手段に違いがあるけれど、自分が何を伝えたいのか、どんな気持ちを伝えたいのか、どう表現するのかをはっきりさせることが重要です。大切なのは、情熱や想い、気迫なのではないでしょうか』
 増村さんからは殆どひと言もお褒めの言葉はいただけませんでしたが、こんな事でくじけるような私じゃない(!?)。まだまだう〜んと勉強が足りないという事です。そんなホンの数ヶ月で、「写真を撮っています」なんて顔が出来るわけもありません(笑)。
 「初志貫徹」…気持ちも新たに、頑張らなくっちゃ!!
 

2002/04/10  松本・美ヶ原から穂高町、大町市へ

  大町山岳博物館にて    “西條八十”の詩の前で 

 お昼頃に美ヶ原をあとにして松本市内へ出てから、増村さんに案内していただいて穂高町のわさび園や「早春譜」の石碑を廻り、また大町市にある「市立大町山岳博物館」へも行って来ました。
 「美術館なども訪ねてみて、“目を養う”ことも大切ですよ」と、前日の特別講義で聞かされていた私は、特別展で展示されていた大町ゆかりの美術家たちの絵画作品の前では、いつになく神妙な顔で見入っていたようです。

2002/04/15  亡き父が好きだった山、憧れの初雪山へ

  初雪山頂上にて、強風に飛ばされそうになりながら記念写真 
                                photo by ターさん

 14日(日)、初雪山(はつゆきやま・1,610m)へ行って来ました。
 いつもならこの日記の中で「明日は○○へ」とお知らせするのですが、今回の山行への参加はかなり急に決まったのでその余裕がありませんでしたし、また正直言って本当に頂上を踏めるかどうかわからなかったので、実は内緒にしていたわけです(笑)。
 メンバーは、花じいさんこと石澤さん、ターさんこと高田さん、シュンちゃん、主治医のY先生、由起子さん、そして私の6名。
 早朝5時に朝日インターで待ち合わせ。国道8号線を折れて境川を遡り、大平川の川沿いに境川第2発電所奥の車の行き止まりまで走り、そこから歩き出したのは午前5時40分。事前の情報では、残雪の状態次第ではもしかしたら林道歩きにかなりの時間を要するかもしれないという事だったので、遅速の私がいるので取り付きまで2時間を覚悟していましたが、思いのほか雪融けが早く、川黒谷出会い直前の山道(作業道?)に取り付くまでは約1時間。
 杉の木立ちを抜け、イワウチワが両側に咲き揃うあまり踏まれていない山道をしばらく行くと、雑木の林がいつしか木洩れ陽の射すブナの林に変わります。たいした急登でもなく、横に広い斜面をツボ足で快適に抜けていきます。
 しかし、前を行くのは花じいさん・ターさん・Y先生・由起子さんの健脚4人組。最後尾は私と、私をサポートしてくれるシュンちゃん。「あくまでマイペース(でしか歩けない)」の私を気遣いながら登ってくれた4人でしたが、休憩する彼らにやっと追いついたと思ったら、さあ出発(笑)。…でも私は適当に呼吸を整えながらの自分歩きなので、それでもどうにか付いていくことが出来ました。
 途中からは初雪山の頂上を眺めながらあまりに快適な登りが続くので、「ナンカ、すごく大変な山だって聞いてきたけど、藪こぎもないし(これはルート取りが最良だった為)、こんなもんで頂上まで行ってしまうのかしら??」と不思議になって来ました。
 ところが標高が1,000m前後になった頃から、かなり強い風が吹いて来ました。結構身体がふらつくような強風に、何やら怪しい気配と少々不安な気持ち。。。
 どうやら快適な山歩きを楽しませてくれたブナ林の上端まで行った辺りでふっと上を見上げると、かなりの急斜面です。『そうか、これか。。。』
 ルート取りは男性4人で相談しながら進みましたが、リーダーの花じいさんの的確な判断で、斜面の左側(犬ヶ岳側)は雪の状態が怪しいので避けることにして、頂上に向かって右の斜面をトラバースしながら少し巻き、その後しばらく直登しました。ただでさえかなりの急登に恐怖心をこらえながら進んでいるのに、その上強風にあおられて気持ちまでフラフラしそうになりましたが、とにかく上へ行くしかないので、黙々と前進あるのみ。
 一番危険な直登の箇所を終えて、ブッシュに出ました。そこを犬ヶ岳側に巻こうとしましたが、やはり雪の状態がどうも良くないようなので、少々困難を覚悟してブッシュを抜けることにしました。滑落の恐怖はないものの、男性に比べて軽量なのと腕の力がないからか、結構必死でした。
 何とかブッシュも抜けてホッとしましたが、いい加減お腹も空いてきたのか、力が入りません。無線中継用のタワーを目指してあとひと息…。
 ところが…目の前にドーンと朝日岳の勇姿が飛び込んで来ました。朝日小屋の三角屋根もはっきり見えます。もう、もう少しで涙がポロリ…本当に「感動もの」でした。こんなに近くに見えるんだ。。。頂上着は午前11時50分、取り付きから約5時間あまり。
 強風に飛ばされそうになりながらゆっくり感慨に浸る間もなく頂上を辞し、少し風のゆるい場所まで下がって昼食にしました。あの急斜面を降りるんだと思うと、そうそうアルコールをグビグビ飲むわけにもいきませんが、持って行ったご馳走を広げて「とうとう初雪山に来たんだね」と、やっぱりみんなで乾杯!!
 お楽しみのお昼が終わり、さあ、とにかくあの急斜面を滑落せずに降りなければいけません。前を行く人がステップを切ってくれますが、それでも気が抜けませんからしっかり一歩一歩確実に踵で踏みしめながら油断せずに下がりました。
 しかし、しばらく続く急斜面を過ぎてしまえば、あとは雪がちょうど程よくクサっていましたので、転がるように走るように降りてきました。途中で「ナンカ、あまりに早く降りてしまうのももったいないネ。もう一度戻ろうか。でもあの急斜面はもういいからやっぱり帰ろう」等とおしゃべりしながら、とうとう降りてしまいました。
 頂上では他にもいくつかのパーティーに出会いましたが、偶然にも昨シーズン朝日小屋においでになった方たちが何人もいらっしゃったり、スキーを楽しんでいる若いグループもいました。
 下山は、頂上から取り付きまで約1時間50分(かなり早かった)、林道歩きが約1時間。午後4時半車へと戻ることができました。
 まさか今回、父が大好きだった山・初雪山へ行けるとは思ってもいませんでしたがそのチャンスに恵まれ、連れていって下さった花じいさん・ターさんはじめ皆さん、本当にありがとうございました。
 

2002/04/15  好条件に恵まれ、メンバーに恵まれ…

快適な春山を楽しむ、しかしこの後恐怖の直登が待っていた  
                     初雪山を背に    photo by shun
 今回登った「初雪山」は、春先の限られた時期にしか行けません。頂上までの登山道がなく、ブッシュに邪魔をされるからです。また頂上直下の急斜面が、その年その時期の雪の状態でどのようになっているか分かりません。今年になって少しづつ低山などを徘徊(?)している私ですが、まだまだ本格的な春山など行けないと思っていました。
 しかし、花じいさんとターさん・シュンちゃんが計画していた山行に誘われて、初めは「今の私の実力では、まだまだ初雪山は無理だと思う。もし連れて行って貰えたとしても、足の遅い私がいたら念願の頂上まで時間的に辿り着けなくなるかもしれない。また、もし何かあったら他の人に迷惑を掛けることになるといけないから、今回はやめておく」とはっきり言ったのです。
 それでも「リーダーもしっかりしているし、大丈夫だと思うからぜひ一緒に行こう」と、もう一度誘われて気持ちは傾きました。到底自分だけで行ける山ではないし、誰にでも連れて行って貰える山ではないから、もし途中でダメだと思ったら一人で待っている覚悟で、憧れの山を目指すことにしました。
 結果は…本当に行って良かったと思いました。
 それでも今回は、雪融けが早く林道歩きが時間的にも体力的にも消耗が少なかった事、頂上直下の急斜面がアイゼンを使用しなくても良いくらいの適度な雪の状態でキックステップで行けた事、標高1,000m以上では強風は吹いたがそれでも天候に恵まれた事、リーダーはじめメンバーに恵まれルート取りも問題なく最短・最良のコースで行けた事…等などの好条件により頂上まで登ることが出来ました。
 本当の事を言えば、前日の会合で同席した県警の古崎隊員や救助隊の谷口隊長、大和隊員など何人もの方達から、「林道歩きはかなり大変だ」「頂上直下の急斜面で、もし危ないと思ったら必ず引き返してくるように」…といくつもの注意をされていたのです。だから正直言って本当に行けるかどうか、頂上に立つまで半信半疑でした。
 常々、「自分の実力と体力に合った山歩きを」と言っている私。自分が歩いてみるとつくづくそれを痛感します。更なるレベルアップを目指して頑張ります!!

2002/04/15  この急斜面で。。。

急斜面を直登しながら、「大地(おおち)」方向を写す

 この斜面は後ろを振り向けないくらい、かなり急でした。しかし、それでも何とかその様子を写真に撮らなくてはという思いで、ポケットからデジカメを取り出し、息を殺して身体を固まらせて撮った一枚。
 写真ではなかなかその雰囲気は出なかったようですが、横を向くのが精一杯でした。
 でも写真を撮らなくてはと考えることが出来たというのは、まだまだ余裕!?(笑)

2002/04/15  『どうしても、気になる山』

大平川沿いに行く林道途中から見上げる「初雪山」

 「どうしても気になる山なんですよねぇ。。。」…これは昨年から、私の主治医のY先生が何度かつぶやいていらっしゃった言葉です。“今年はどうしても初雪山へ登りたい”という先生の想いを叶えるべく、連れて行ってくださるメンバーを探していたらシュンちゃん達が計画しているというので、先生の同行をお願いすることが出来ました。
 ところが、シュンちゃんが全く同じ言葉を口にしていました…「ナンカ、気になる山なんだよねぇ。どうしても登りたいんだなぁ」
 これって“男のロマン”じゃないでしょうけど(笑)、ずっと気になってしょうがないという想いは、「夢にまで見た初雪山でした」(Y先生)というほど恋焦がれるようになり、やがて“そっと手を触れることが許された”いう風に、ついにその想いを遂げることが出来たのです。
 
 そういえば、私の小学時代の恩師である湯口康雄先生は、その著書の中で初雪山についてこう書いておられます。
 『…わたくしは、一般にいう名山ももちろん名山だとは思う。しかし、そこから落ちこぼれた山のほうにも思いがはしる。そんな山のひとつが、実はこの初雪山である。一山をもってそれだけで大観をなしているようにすら思う。ことに、オリオンの下に冷たく光る積雪期がいい。…』

2002/04/15  「続・日本百名山」第12号と、「山渓」5月号

初雪山頂上から見る朝日岳・前朝日岳  
    真ん中の三角形に見える山は、白馬旭岳 
        その前にポツンと朝日小屋が、でもすごくはっきりと見えた

 頂上付近はかなりの強風が吹き、まともにデジカメ写真が撮れなかったのがとても残念でした。がしかし、これほど朝日岳と朝日小屋がドーンと目の前に見えるとは思ってもいませんでした。
 
 さて、「週刊・続・日本百名山」(朝日新聞社)の3月28日発売第12号に、雪倉岳が掲載されていますが、その中で朝日岳と朝日小屋についても紹介記事が載っています。取材はされていないのですが、ちゃんと管理人の名前も、女性であるということも(笑)書いてありますので、もしよろしかったらご覧下さい。
 また先日来予告していました、「山と渓谷」(山と渓谷社)5月号が今日発売されました。私の書いた記事は
 p.244 “小屋番三六五日、リレー連載第13回”の中で、見開き2ページ
   ― 「新米管理人」、2年目の夏へ ― と題して掲載されました。
決して本を買って下さいとは言いませんから(笑)、機会がありましたら読んでみて下さい。
 今までこの「管理人日記」にも書いたような内容ですから、目新しい事はないのですが、昨年からの自分の気持ちを整理しつつ、2年目のシーズンに向けた今の気持ちを分かり易く書いたつもりです。

2002/04/22  「富山弁」がワカラナイ!…てらちゃん編

今日の朝日岳…雲ひとつない“ピーカン”のお天気で、雪融けも進む

 今朝の地元K紙に「富山弁」についての話が載っていました。自分達は日頃何気なく使っている方言ですが、やはり異郷の人が理解するのはかなり大変。
 「富山弁」にまつわるエピソードも、昨シーズンの朝日小屋ではいろいろありました。今日はその中からとっておきの「てらちゃん編」を。。。
 広島出身で東京で学生生活を送っていたてらちゃんは、他のアルバイトのみんなよりひと足早く7月14日に入山して来ました。見るからにおっとりしていて、話していても必ず相手の目を見て「はい、はい」と頷きながらニコニコと聞いているその様子からは、私のような“がさつな”ところは全く見受けられず、いかにも育ちの良い“好青年”の雰囲気が漂っていました。
 そのてらちゃん、来た早々ちょっとした失敗もあったりして、私は殆ど気にしていなかったにも関らず、どうやら本人はかなり緊張の日々を過ごしていたらしい。本当はいつ逃げ出しても(笑)おかしくないアルバイト生活だったとか…(あとから聞いた話、でも私はしっかりいろいろ気付いていました)。
 てらちゃんにとって、私のしゃべる「富山弁」はポンポンポンととても早口で、頭ごなしにまくし立てられているようで、まして何を言っているのか訳の判らない言葉ですから、毎日毎日怒られているようだったのではないでしょうか。私もそんな事にもっと気を配ってあげるべきだったのですが、哲也が割合すんなり順応していましたし、ゆっくり噛み砕いて標準語で話してあげる余裕もありませんでした。
 あれはてらちゃんが小屋入りしてから、まだ何日も経っていない日の夕方。その日は朝日小屋の発電機関係の面倒を一手に引き受けてくれている“ヨモじい”が上って来て、そのまま哲也と一緒に水平道へ草刈りに行ってくれました。「そんなにお客さんも多くないだろうから、夕方遅くなるまで帰って来ないぞ」そう言い残して出掛けました。
 小屋には私とてらちゃんの2人だけ。ところがゆっくり構えていたのに夕方続々とお客様がおいでになって、20名近くに。さあ慌てて準備に取り掛かりましたが、はっきり言っててらちゃんはまだ何も分からず、私一人で受付もして、バタバタと夕食の仕度も…そのうち発電機を回して電気を点ける時間になりましたが、まだ自信がない風なてらちゃんだったので私が地下の発電室へ駆け下りました。
 ところが。。。順番にスイッチを入れたはずなのに、発電機は回ったのに肝心の電気が点かない!! 小屋の中は段々薄暗くなって来るし、夕食の準備にも支障が出そう…
 「てらちゃん、水平道へ走って行って、ヨモじいに事情を説明してどうすれば良いか聞いて来て!!」「ハイ!」…そうしっかり返事をしててらちゃんは駆け出しました。
 そしてしばらくして、荒い息でてらちゃんが戻って来ました。「どうやった!?」「あの、あの…」「どうしろって?」「あの…」「何やって?」「あのそれが…、よく分からなかったんです…」「エーッッ、あんた何しに行ったがけ?もういいわ、あの2人が帰って来るまで待つしかないわ」
 電気の事はとりあえず諦めつつ、そう言い放って再び夕食の支度に掛かりましたが、暫くしてポッと電気が点きました。地下からてらちゃんが上って来て「ゆかりさん、点きました!」「スゴイじゃないてらちゃん、どうして直った?」「ナンカ、ただ、スイッチがひとつ入ってなかったんです…」ゴメンなさい、結局は私の単純ミスでした。
 その夜、いろいろ話を聞いてみると。。。
 とにかく水平道を大急ぎで走りに走って、ヨモじいと哲也が草刈りをしている現場に辿り着きました。しかし「あの、あの…」と説明するてらちゃんに、『コテコテの富山弁』プラス『朝日町・山崎弁』丸出しのヨモじいも一生懸命説明してくれたはずなのですが、これが何度聞き返しても全くチンプンカンプンで全然分からない。5回も6回も聞きなおしたそうです。その内、「しゃー、ばー、おらたつ、もうすぐ帰って来っから待っとれ!」と言われたらしい(笑)
 早口なのでもちろん分かり難いのでしょうが、「しゃー(それは、そしたら、の意)」「ばー(おまえ)」「おらたつ(俺達)」…とにかく何を言われたのか全然理解できず、とにかく小屋に帰って来たらまたまたゆかりに呆れられる始末。何とかしなくては、と発電機をいじっていたら点いたので、ホーーッとしたという事でした。
 「てらちゃん、あんた、分からんかったらちゃんと言わんとダメやよ。分からんかったら分からんて…」そうは言っては見たものの、無我夢中のてらちゃんの様子を想像しただけでナンダカ可笑しいやら可哀想やら(笑)。
 普段の私の言葉といえば、語尾に何か付けるのが特徴でしょうか。「…やっそ」「…がけぇ」等など年を重ねるにつれて段々それが激しくなって「富山弁」が強くなっていくような気がします(笑)。
 それ以降も、てらちゃんの富山弁への理解はなかなか思うように進まなかったようですが(笑)、それでもいつもニコニコと「はい、はい」と優しく頷いていた彼でした。今頃きっと新社会人として、あの人懐っこい明るい笑顔で頑張ってくれていることでしょう。朝日小屋でも逃げ出さずに最後までやり遂げたのだから、きっと大丈夫!!


2002/04/22  何だか、身辺慌ただしく…

昨日行なわれた、大蓮華山保勝会の「山野草を山へ戻す運動」の様子

 初雪山へ行った様子を日記に書いてから、あっという間に早や1週間。先週は何だかドタバタと出入りが多く、ゆっくりと日記を書けませんでしたが、Kさんから「いつも楽しみにして、毎日見ているんですけど…」というメールを頂きました。有り難うございます。
 14日(日)の初雪山は、標高差からすると北又から朝日小屋までを日帰りしたようなもので、それなりに少しの疲れもありました。18日(木)は、富山市で開催された「外食産業フェアー」に行ったり、続けて翌日も県庁の自然保護課他へご挨拶回り、土曜日は中学校の授業参観やPTA総会、そして21日(日)は大蓮華山保勝会の事業として行なわれた「山野草を山へ戻す運動」「中山間地粗大ゴミ調査」への参加…等など。
 今週以降は、朝日岳方面遭難対策協議会(遭対協)の理事会や総会、町観光協会の総会等会合も立て続け。そして26日〜はさわがに山岳会の小野健さん達と白鳥山・栂海山荘への“除雪山行”(今年は小屋を掘り出すこともなさそう)、5月2日〜は立山室堂山荘へお手伝い…とバタバタします。
 5月には亡父の3回忌もありますし、保勝会の登山研修会やら、またまた予定は詰まって来ました。連休明けからはそろそろ本格的に物資の調達などが始まります。
 先週辺りから、シーズンのご予約やお問合せの電話等もボチボチ入って来ています。
 今日は僧ヶ岳の「虚無僧」の雪形が、黒部市内からはっきり確認する事が出来ました。もう少しゆっくりしていたいような気もしますが、小屋開けまであと2ヶ月を切りました。身辺も、私の気持ちももう一段ギアチェンジ!

2002/04/25  明日から犬ヶ岳、そして5月2日からは立山室堂山荘へ

  初雪山から見る犬ヶ岳の稜線、いかにも堂々とした風格  02.4.14

 4月末の連休に、白鳥山・犬ヶ岳へ行って来ます。
 昨年の10月、栂海山荘の小屋閉めにさわがに山岳会の小野 健さん達とご一緒させてもらった時に、「来年は栂海山荘の“除雪山行”に行きませんか」とお誘いを受けていて、それが実現し今回同行させていただく事になりました。
 26日は坂田峠〜白鳥山(泊)、27日・白鳥小屋〜栂海山荘(泊)、28日・栂海山荘〜黒岩平往復(泊)、29日・栂海山荘〜白鳥山〜坂田峠下山、の予定です。本当は28日に下山してくるつもりでいましたが、黒岩平まで日帰りで行く計画があるので、やっぱりこれを逃してはいけないと(笑)全日程に参加します。
 犬ヶ岳〜黒岩平はまだ歩いていませんから、今回の山行で栂海新道も坂田峠まで貫通する事になります。あとはいよいよ坂田峠〜日本海を残すのみ。
 正直言って、すごくワクワクドキドキしています。
 3泊4日で山を歩くというのは初めてで、何だかホンモノの「山やさん」に一歩でも近付けるかしらという期待感(かなりミーハーでゴメンなさい・笑)。でも小屋泊まりとはいえ、もちろん全て自炊なので、食料・行動食など個人装備がそれなりにあって、皆さんに迷惑を掛けずにちゃんと歩けるか心配です(いつもの事なのですが)。何しろ、登っては下る、下ったと思ったらまた登る、その連続の長い道のり。しかも雪の状態が判らないので、急斜面でモタモタしないかという懸念もあります。
 考えてみれば、昨年9月に森下さんと蓮華温泉〜白馬岳を2泊3日で縦走した時は、食料諸々森下さんに担がせてしまって自分はただ歩くだけの情けなさでしたし、10月の栂海山荘の2泊3日も哲也とてらちゃんが一緒だったので、私は自分が一生懸命皆さんに付いて行くだけ。
 小さい時からの私の山歩きは、北又〜朝日小屋の往復、それも小屋に行けば一応何でも使える立場にあったので、本当に必要最低限の荷物で身軽に登る・身軽で歩く、という事しかしていませんでした。少しづついろいろ山を歩き始めたこの頃では、いかに「荷担ぎ」が大変か、自己責任でちゃんと自分の分担を担げるように、という基本が良く判って来ました。今まであまりに甘えすぎていましたネ。
 頑張って行って来ます。また春の栂海新道の様子もご報告しますから、お楽しみに!
 
 そして犬ヶ岳から帰って来てから、5月2日〜5日の予定で立山室堂山荘の妹の所へ手伝いに行って来ます。昨年は1泊だったのですが、今回は3日・4日とお客様が多いようなので、少し長く居ることになりました。
 出来れば、雄山に登るか、剣御前小屋に行ってみたいと考えていたのですが、どうやら人手も足りず忙しくてそれどころではなさそうなので、今回は断念します。妹に「何処かへ行きたい?」と聞かれ、「まあね、ヒマがあったらと思っていたけど今回は止めておくわ」と返事をしたら、「好きやネ。だけど、山ばっかり歩いているらしいけど、どうなったん?」と言われてしまいました(笑)。
 室堂行きの様子も連休明けには「日記」に書けると思いますので、お待ちください。連休の間中、長期に家を留守にするので、我が家の食事計画も準備万端整えて…今日は午後から会合もあるし、さあ忙しいゾ!
 皆さんもそれぞれ連休中の楽しい山行の様子などを、また掲示板に書き込んで下さいネ。では。

2002/04/25  またまた「ヤマケイ」に…

昨年、小屋開け直後の朝日平の様子   01.6.16

 (決して私は某出版社の回し者ではありませんが)
 4月20日発売の「ヤマケイJOY・special(増刊)」は、『全国山小屋完全カタログ』と銘打って北ア・南アを中心とした全国の山小屋のいろいろを掲載しています。
 ハガキでのアンケートにも答えていましたので、気にはなっていましたが、てらちゃんから「ゆかりさん、見ましたよ。写真がとってもゆかりさんらしくて良かったです。でもアンケートにはいろいろ答え過ぎ!?」と早速電話が入ったので、昨日書店で現物をチェックしました。
 私の写真は、モノクロでしたがそれなり…顔の黒さがあまり目立たなかったので、○(!?)
 アンケートにはバカ正直に答え過ぎたかしら?…初恋の時期や相手の印象についての質問にも、聞かれたので「とっても素直に」答えてしまいました(笑)。蝶ヶ岳ヒュッテの中村圭子さんみたいに「ひ・み・つ」と書いておけば、何やら雰囲気があって良かったかなぁ…。
 ただし、朝日小屋自慢の手作りを中心としたお食事や、とても食べ易かったと評判のお弁当が、写真入りで掲載されていなかったのは少々残念でした。また、沢山のお客様が「自分の家の布団よりも立派だ」と褒めてくださるお布団も載せてありませんでした。多分、昨シーズン中に企画が出来ていなくて、全部の山小屋をきちんと取材しなかったのだと思います。片手落ちだなぁ。。。
 まあいいか、写真よりも実物!!…夕食も朝食も、お弁当も、そして朝日小屋名物の真っ黒い顔をした女性管理人も、小屋にやって来た人だけが楽しめる(!?)ということで、今シーズンのお楽しみにしておいて下さいネ(笑)。
 今回も気になる方は、立ち読みでもどうぞ。ちなみに、私の素顔写真はp40に載っています

2002/04/26  今から出掛けます。暫く日記はお休み

  初雪山のブナの林  朝陽に輝いて  02.4.14

 今から、犬ヶ岳の山行に行きます。
 夜勤明けで参加の方もいらっしゃるので、今日はゆっくり白鳥山まで。坂田峠を正午頃に出発する予定です。
 ワクワクよりも、荷物の大きさと重さに(大した事はないのですが)少々ドキドキ…。金時坂の登りを考えるとちょっと不安ですが、頑張ってきます。
 暫く日記はお休みしますが、皆さんも連休を大いに楽しんで下さい。帰ってからの日記をお楽しみに。
 では、行って来ます。


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