小屋番日記 2002年5月

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2002/05/07  行って来ました!!                              …犬ヶ岳・黒岩平、立山室堂山荘、そして剱御前小舎へ

 朝陽に輝く剱岳  剱御前小舎前から  02.05.06

 ただいま〜!! 
 4月末から続いた連休、バタバタしましたがやっと帰って来ました。「管理人日記」も長い間お休みしてしまい、留守の間に「寂しいです。。。」というメールも頂きましたが、今日からまた再開します。
 4月26日から29日まで、白鳥山〜栂海山荘〜犬ヶ岳〜黒岩平まで行って来ました。30日夜には「朝日岳方面遭難対策協議会」の総会があり、5月1日は亡父の法事の準備や雑用を片付け、連休後半の5月2日からは妹が嫁いでいる立山室堂山荘へ手伝いに行って来ました。そして、…念願かなって好天に誘われて、登って来ました剱御前へ。妹と二人で剱御前小舎にも泊って来ました!
 そんなこんなで…、やっと今日から「下界の人」に戻りました(笑)。しかし日記の他にも、掲示板の書き込みは管理人からの返事が遅れています。本当にゴメンなさいね。まだまだ身体と心が「山の上モード」(笑)…パソコンのキーを打つ指もいつものように滑らかとはいかず、頭の中も「雲の上モード」…気合を入れなくっちゃ!
 朝日小屋の小屋開けを6月中旬に控えて、これからいよいよ準備が本格的に始まります。あと1ヶ月と少し…、まだまだ他の山や山小屋へ行きたい気持ちもありますが(笑)、昨年の小屋閉いからのシーズンオフの間中の「充電」を大きな力に、今シーズンの幕開けに向けて頑張りたいと思います。
  

2002/05/08  ついに繋がった「栂海新道」、坂田峠〜白鳥山〜犬ヶ岳〜  黒岩平

 栂海山荘から見るサワガニ山、黒岩山、そして朝日岳    02.4.29

 20年振りにやっと繋がりました!!…私の「栂海新道」
 GW前半の4月26〜29日、昨秋からの約束だった栂海山荘の「除雪山行」に同行。さわがに山岳会の小野 健さんはじめ、仲間の皆さんととても楽しい山歩きをさせていただく事が出来ました。
 26日は、正午に坂田峠を出発。予想以上に雪融けが早く、駐車場まで車を乗り入れる事が出来ました。さすがに4日分の食料他の装備でみんなのザックもパンパン、私の荷物も今回は16kg以上あり金時坂の登りがかなり心配でしたが、夕方までに小屋へ着けば良いというゆっくりペースで歩きました。夏道もかなり出ていて、私の遅速でも約3時間半足らずで白鳥小屋に到着。
 もちろん夜は「大宴会」!!…玄関脇のストーブにも火が入り暖かい小屋の中で、まあ次から次へと出てくるご馳走。昨秋の小屋閉めにもご一緒させていただいたのですが、実は今回は「料理長」のシゲノブさんが同行されていたので、美味しいお料理がどんどん出てきました。。。でもお酒の弱い私は、ホンの少々のアルコールで真っ先にダウン、翌日の行程に備えて!?
 27日は、午前7時過ぎに白鳥小屋を出発。途中何箇所かある急坂がどういう状態か分からないので、少々不安もありましたが、ひたすら足手まといにならないように歩くのみ。白鳥小屋を出てから、下駒、菊石山、黄蓮ノ水場…とにかく、登ったと思ったら下る、下ったと思ったらまた登る。。。覚悟はしていたとはいえ、コースタイムを大幅に上回る5時間半程で栂海山荘に到着しました。でも小野さん曰く「休み時間が長いんだよ」…という事で、ブナの芽吹きが始まりかけた春の山をゆっくり楽しみました。
 夜はまたまた大宴会(それで、え〜んかい!?)…すき焼きのご馳走だけかと思ったら、出てくる出てくる次から次へ。ウドあり、みょうがの芽あり、ソラマメあり…、下界よりもっともっと美味しいものをお腹いっぱい食べさせてもらいました。
 28日は、いよいよ日帰りで黒岩平へ。未だ繋がっていなかった犬ヶ岳〜黒岩山を歩くと思うと、かなりワクワクドキドキ…。
 栂海山荘を朝6時半出発。犬ヶ岳山頂を過ぎるとすぐにヤセ尾根の連続です。富山県側と違って新潟県側はかなり急峻に切れ落ちているので、吹き上げてくる風に身体のバランスを取りながら歩き、通称「2P・3P」と呼ばれる無名峰を登り降りします。
 「40年もこの山に通っているけれど、夏道も出ていてこんなに雪が少ないのは初めてだ」と小野 健さん。犬ヶ岳から先は、例年の同時期だと殆ど雪の上を歩き、また風の仕業で芸術的とも言える「雪屁」の張り出しを見る事が出来るそうですが今回はそれもなく、犬ヶ岳の今年の雪融けはそれ程早かったようです。
 2週間前に登った初雪山を右手に見ながら、サワガニ山まではコースタイム通りに約1時間50分。荷物が殆どないので、ルンルンとお散歩気分です。黒岩山を越えて黒岩平に入ると、小野さんのいつもの撮影ポイントまで行って早めの昼食にしました。
 「私の栂海新道もとうとう繋がった…」そんな感慨と同時に、「ここまで来れば、朝日小屋はもうすぐそこなのに…」そんなせつない思いで胸がいっぱいになり、後ろ髪引かれる気持ちで、黒岩平を後にしました。栂海山荘帰着は、午後3時半過ぎ。
 留守番部隊の「料理長」シゲノブさんが、冷た〜いそうめんを作って待っていてくれました。雪がある時でないと食べられない贅沢です。そして夜は特製カレーに焼きナス他、またまた食べ切れないほどのご馳走で宴会…山へ行って思い切り汗を流して、最近たっぷりお腹に付いた脂肪を何とか落としたいとの私の願いは、連日こうして無残にも打ち砕かれてしまったのです(笑)。
 いよいよ下山の29日は快晴、雲ひとつなく晴れ上がりました。「このまま、まだ居たいねぇ」そんな事を話しながら、下山開始です。
 下りは得意の私、ルンルンのはずでしたが他の皆さんが早い早い…。黄蓮ノ水場の上部では初めての「グリセード」にも挑戦しましたが、全然上手くいきません(笑)。下手ながらスキーも少しやるので、自分では雪の急斜面に対する恐怖心はあまりないと思っていたのですが、かなりのへっぴり腰…、これは来年までの練習課題です。
 そんな楽しい経験もしながら、白鳥小屋を通過し、約6時間半で坂田峠へ無事帰着。
 今回は「除雪山行」のはずでしたが予想以上に早い雪融けで、白鳥小屋はもちろん、栂海山荘も全く雪掘りをしなくて済みました。40年も同じ時期に山に入っている小野 健さんが驚いていらっしゃる位ですから、今年の雪の状態が想像していただけるかと思います。ただし、2,000m・2,500mを超える山でどうなのかは、これから5・6月の天候次第かと思いますので、北アルプスなどの高山を歩かれる場合は情報収集に努めて下さい。
 今度は、ぜひ坂田峠〜日本海までを歩いて、私の栂海新道を貫通させたいと思っています

2002/05/08  栂海山荘       02.4.28

犬ヶ岳山頂から見下ろした、栂海山荘全景
周りがかなりきれいに出ていました。

2002/05/08  頼もしい若者、ケンヤ君

 小野 健さんから説明を聞くケンヤ君 黒岩山にて 02.4.28  
 
 4月27日の夕方、栂海山荘でワイワイと大宴会をしていたのですが、そこへひょっこり現れたのが単独行のケンヤ君。聞けば、親不知の駅に朝9時に着いて、天嶮の入り口まで歩き栂海新道に取り付いたのが午前10時。約8時間を歩き通して、午後6時に栂海山荘に到着しました。
 とても礼儀正しく、きりりとした好青年のケンヤ君。「こっちへ来て、一緒にご飯を食べれば?」という小野さんの誘いで早速仲間入りしたのですが、よほどお腹が空いていたのでしょう、まだ大きなお鍋に半分はあったすき焼きの後の「うどん」を、ペロリと平らげました。スラリとしたその姿に似合わず、またその食べっぷりも豪快で気持ちが良いくらいでした。
 小野さんに翌日の行程を相談し注意点などを詳しく聞いて、朝日岳を越えて、雪倉岳、三国境へと向かう事を決めたようで、翌日は黒岩平まで同行する事になりました。(足の遅い私は、彼の事を考えると心配でしたが)
 一旦入った大学を中退し、今は松本のS大学医学部に通ってお医者様を目指していると言う、なかなか頼もしい好青年でした。「朝日小屋のアルバイトに来ない?」と誘ってみましたが、他の山も歩きたいのかOKは貰えませんでしたが、今度必ず遊びに来ますと約束してくれました。
 小野 健さんも若い日の自分の姿に重ねていらっしゃったのか、単独行の若者をいつまでも目を細めて眺めておいででした。

2002/05/08  栂海山荘から        02.4.29

白鳥山方向を見る
このGW後半で、もっと雪融けが進んでいるはずです。

2002/05/08  小野 健さんと、栂海新道を支える仲間の皆さん

小野 健さん、伊藤さん、斎藤さん、小野シゲノブさん、相澤さん、ひとみさん。
そしてケンヤ君と私。
こうした皆さんの影の力、大きな力があるからこそ、栂海新道は「北アルプスから日本海まで」しっかり繋がっているのだと思います。

※写真が沢山あるので、「最新の朝日岳情報」に黒岩平の様子・初雪山の写真など載せておきます。

2002/05/09  お手伝いに行って来ました、立山室堂山荘

雪の立山をバックに、立山室堂山荘   02.5.2

 栂海新道から帰って、GW後半は立山室堂山荘へお手伝いに。
 さすが春の立山、スキーヤーにボーダー、そしてスニーカーのアベックにスカート姿のオバサマまで、いろいろな方達が訪れていました。
 室堂山荘も満員になるというので助っ人に借り出されたわけですが、久し振りの「仕事」は、楽しいながらも、朝日小屋のような本当の意味での山小屋ではないのでかなり勝手も違い結構ウロウロ(笑)…“てらちゃん状態”でした!!
 宿泊されていたお客様も、もちろん観光目的の方をはじめ、ツアーのボーダー・スキーヤーの皆さんなど様々。お昼も、ひっきりなしに喫茶コーナーや昼食の注文があって大変です。
 妹はというと、毎日「エンジン・パワー全開」(!?)…我が身内ながら、あれは体力と気力の勝負だなぁ、とつくづく感心しました。まだまだこの後も修学旅行や団体さんがあって、そのまま夏の最盛期に突入するというのですから、身体に気を付けて頑張って欲しいと思います。
 立山室堂山荘は、今年お風呂を全面改築しています。夏からは使えるようになるそうですが、女性用は2階展望浴場になるとか。大きくきれいになって、山が見えるというので期待できそうです。またバスのターミナルから近く、雄山登頂にも便利です。そして隣接する『日本最古の山小屋・立山室堂』は、国の重要文化財に指定されています。立山へおいでの折には、ぜひお立ち寄り下さい。…PRでした。

2002/05/09  しっかり働いて来ました!     photo by tihiro saeki

厳しい(!?)妹の手前、しっかり働きました(笑)。
厨房も大きくて沢山の器具が揃い、またボッカしなくても何でも運ばれてくるので、ちょっとうらやましいなぁ…
でも、やっぱり朝日小屋の方がいいかな?…へ・へ・へ

2002/05/09  室堂山荘の仕事、この人は?

山荘の周りの外仕事、一手に引き受けて頑張っているこの人は?…そう、朝日小屋にとっても大切な助っ人・梅さんです。
朝日小屋の小屋開けにもお手伝いに来てくれる予定。今シーズンもよろしくお願いします!

2002/05/09  登って来ました、剱御前!…泊って来ました、剱御前小舎!

 別山乗越に建つ、剱御前小舎  いい小舎でした!

 5月2〜5日の予定で室堂山荘へ行ったのですが、行く前から「出来たら、雄山か剱御前へ登ってみたいなぁ」と考えていました。しかし、「ついでに行かない方が良いと思います。結構春の山は大変ですから」というメールも頂いたりしていたので、半分諦めていました。でも本心は行ってみたいなあと密かに思っていたので、アイゼンや手袋などもそっとザックの中に忍ばせて行きました(笑)。
 4日まで忙しかった室堂山荘も、5日には宿泊のお客様が少しは減るというので妹に「ねえ、剱御前まで行ってみない?」と聞いてみました。「え〜っ、私が行くの??」という妹にオーナーの千尋さんは「行って来ればいいよ」と、サッサとアイゼンやスパッツ、ピッケルまで用意してくれました。しめしめ…(笑)
 5日の正午に室堂山荘を出発。梅さんなんかにはホンの「お散歩コース」なんでしょうが、いろいろ注意を聞くうちに「大丈夫かなぁ」と不安にもなりましたが、やっぱり二人で出掛けました。こんなオノボリサンのような事ではいけない、気を引き締めて登らなくっちゃ。。。何しろ、室堂山荘のオーナー夫人と朝日小屋の管理人なんだから(笑)
 途中雷鳥荘へ寄って、コーヒータイム。オーナーの志鷹定義さんのご厚意で広くて綺麗な館内も見せて頂きました。(実は雷鳥荘には私は昨秋に宿泊しているし、妹は20年前に1ヶ月間だけアルバイトしている)…やはり、こういう風にいろいろ勉強するのは大切ですから、二人で研修登山という事で、目指すは剱御前小舎。
 雷鳥沢のキャンプ場まで下って、もちろん未だ夏道は全く出ていませんから、そこからは殆ど直登に近い雪の斜面をひたすら登ります。かなりの急斜面です。春山でしかも午後からで雪が「クサッテ」いたのでアイゼンもなく登る事が出来ましたが、「これがもっと硬い雪だったら、かなりの恐怖心でこんな簡単には登れないね」と妹と話しながら歩きました。
 途中では、気持ち良さそうに降りて行くスキーヤーやボーダーを横目に、私たちも春の立山の景色を満喫しながら登る事が出来ました。立山三山の豪快な眺めをはじめ、遠く穂高岳や槍ヶ岳までも見る事が出来て本当に素晴らしかったです。
 剱御前小舎の直下でトラバースする箇所があるのですが、そこは注意するように言われていました。やはり見下ろすとかなりの傾斜で谷が深く長く切れ落ちていましたので、一歩一歩慎重に進みます。
 「やった〜ぁ、着いたぞ!」
 ちゃんと連絡が入っていたので、支配人の豊田さんご夫妻が待っていて下さいました。
 連休の混雑も一段落した剱御前小舎は山小屋らしい造りと雰囲気があり、ちょっと室堂から登って来ただけで、さすが剱岳を目前に立山縦走のお客様を迎える要の小屋だなあと思わせてくれました。
 若いけれども頼もしい山小屋責任者の豊田嘉英支配人と、奥様の未知子さん。そして今年のアルバイト・とても可愛いむこうやまさんとみつこさん、シェルパの二人、それから県警山岳警備隊の逞しい皆さんを囲んで楽しい夜はまたまた遅くまで更けていきました。
 翌6日は、前日よりももっと快晴。「帰りたくな〜い」の決まり文句を連発しながら、「室堂に帰るんだったら、雄山まで縦走して下った方がいいかも」という誘いに少し心が動きましたが、立山縦走は今秋か来春の楽しみに残しておいて、やはりおとなしく来た道を下山する事にしました。
 「サッサと降りるのはもったいない」と言いながらも、雪の急斜面はあっと言う間に下ってしまいました。雷鳥沢のテント場を過ぎ、もうひと登りする前に雷鳥沢ヒュッテの佐伯満寿男さんの所へちょっと寄り道。「上ってかれ!」の言葉に甘えて、お風呂に入れてもらいお昼ご飯までご馳走になって、その上「どうせターミナルまで行くから」というキャリーにも載せて頂いて、らくらくと室堂山荘まで無事帰着しました。
 少々「大名旅行」の観もありましたが(笑)、いろいろな山小屋を廻って勉強にもなり、また名峰・剱岳を目前に眺め、遠くには白馬岳を見る事もできて、本当に登って来て良かったと思いました。
 それにしても、朝陽に輝く剱岳の眺めの素晴らしかったこと。今度は剣沢の小屋も、剣山荘へも泊ってみたいなぁ…「勉強」と称して実は“ミーハー”ともいえる、この朝日小屋管理人の「山小屋行脚」への欲求はまだまだ続くようです(笑)。

2002/05/09  阿曾原温泉小屋の佐々木泉さんと photo by noriko saeki

 連休中、県警山岳警備隊の応援部隊として入山していた阿曾原温泉小屋の佐々木さんと、雷鳥沢の斜面でバッタリ。
 「あれ〜、剱御前小舎まで戻って今晩はゆっくり一杯!?」と誘ってみましたが、「どうしてもセンター(室堂の詰所)へ帰って来いと命令された」ということで、残念。
 それにしても、冬の間にかなり栄養を蓄えている様子の佐々木さん(笑)。でも決して人の事は言えない私と、冬眠から目覚めたばかりのクマさん達のような雰囲気で、ツーショット!!

2002/05/09  立山連山の眺め      02.5.6

剱御前(2,776.6m)から見る

2002/05/09  ステキな皆さんと     photo by mukouyama

県警山岳警備隊の皆さんをはじめ、剱御前小舎の豊田支配人ご夫妻、アルバイトのみつこさん達と。

2002/05/09  剱岳の勇姿       02.5.6

剱御前から見る
間近かで見るその姿は、やはり圧巻でした 

2002/05/09  白馬岳、旭岳         02.5.6

剱御前小舎付近から
あの山並みの向こうに朝日岳があると思うと、胸が一杯に

2002/05/13  亡父の3回忌法要を終え。。。

 青空に向かって咲く「タムシバ」    白鳥山付近   02.4.29

11日(土)、亡父の3回忌の法要を、菩提寺において近親の者で行ないました。
平成12年6月17日に父が亡くなってからもうすぐ丸2年。
私の「朝日小屋管理人」への道は、あの日から始まりました。
本当に月日の経つのは早いものですね。
 

2002/05/13  大蓮華山保勝会の「登山研修会」

富山県山岳警備隊の古崎分隊長から講義を受ける  右は同じく谷口隊員

 12日(日)、朝日岳登山口の北又に近い尾安谷から越道峠方面で、大蓮華山保勝会の「登山研修会」が開かれ、管理人の私も参加して来ました。この研修会は、6月29〜30日に予定されている「朝日岳山開き登山会」のリーダーを中心に、登山の安全技術の習得を目的に行われました。
 昨日は、富山県警山岳警備隊から入善警察署の古崎富裕分隊長と、同じく今年から朝日町交番配属になった谷口和幸隊員の両名を講師にお願いして、救助隊員でもあり昨年の登山会隊長のnyamaさんをはじめ、毎年リーダーやサブリーダーとして登山会に同行する保勝会員10名が参加しました。
 午前8時に事務局に集合し、約1時間半にわたりロープの結び方やザイルを結んでの確保の方法など、また地図の見方・読み方等々の講義を受けました。
 その後、雪上での訓練を予定して現地に向けて出発しましたが、小川温泉元湯から入ってすぐのトンネルを抜けた直後の地点ですでに落石・崩落の為通行不可能な箇所があり、今回は小川温泉から林道を歩く事になりました。今年は予想以上に雪融けが早く、林道の残雪も昨年の同時期に比べてかなり少ないようです。しかし斜面の崩壊・崩落もあり、道路整備が未だ進んでいないので林道は車輌通行止めの状態です。
 途中林道を雪が横切っている斜面では、実際にザイルを渡して安全にトラバースをする訓練等も行ないながら、硬いアスファルトの林道を歩く事約2時間あまり、やっと越道峠に到着。しかし昨年の同時期に行なった研修会の時と比べても谷に残る雪が少なく、ピッケルを使った滑落停止訓練等は出来ませんでした。それでも昼食後に約1時間、各自でピッケルやスノーバーを使いながらザイル確保の練習を繰り返し習得しました。
 あいにく霧雨の降る肌寒い一日でしたが、例年6月末の登山会では実際に8合目から上部や夕日が原等では多くの残雪が予想される為、参加者全員がリーダーとして、一般登山者の皆さんが安全にそして安心して登山会に参加できるよう、万全の態勢作りに向けて真剣に研修会での講習に耳を傾けていました。

2002/05/13  富山県警山岳警備隊の古崎富裕分隊長

いつもながら熱心に講義してくださる、古崎分隊長。
コンパスと地形図を使った、地図の見方・読み方を勉強する大蓮華山保勝会会員。

2002/05/13  同じく、谷口和幸隊員

古崎さん同様、熱心にそして丁寧に教えてくださった富山県警山岳警備隊の谷口和幸隊員。
この春から、朝日町交番勤務。若くてガッツがありそうです。
未熟な朝日小屋管理人ですので、どうぞよろしくお願いします。

2002/05/13  管理人もやってみなくっちゃ…

立ち木にシュリンゲを結びカラビナを掛け、ザイルを通す。
いろんな場面を想定して、何度も反復練習。
ヘルメットNo.16は、nyamaさん。

※ 越道峠や林道の様子を「最新の朝日岳情報」に載せておきます。

※ 「朝日岳山開き登山会」の申し込みが始まりました。未だ少し余裕があるようです。
詳しいお問い合わせ、申し込みは朝日町役場商工観光課へ。 
TEL  0765−83−1100  
申し込み〆切り   5月17日(金) 

2002/05/17  雪倉岳(2,611m)

雪倉岳山頂にて   01.9.19 photo by morisita

 朝日小屋から白馬岳方面に目をやると、白馬岳よりもずっと大きく、その山容に堂々とした風格を漂わせているのが「雪倉岳」です。ちなみに、白馬岳は日本百名山、雪倉岳は二百名山、そして朝日岳が三百名山とされています。
 先日、朝日新聞社から出ている「週刊・続日本百名山」に雪倉岳が紹介されていると書きましたが、我が愛する雪倉岳は、『雪という名の最高峰』なんだそうですね…知りませんでした。
 雪の多い日本各地にも、「雪」の文字がつく山はわずか13山しかないとか(25,000分図記載から)。その中で一番高い山が雪倉岳、2番目が北海道の大雪山(2,290m)、そしてナント3番目には初雪山(1,610m)。富山県朝日町にある山が2山も入っているなんて、本当にびっくりしました。
 「続・日本百名山」の中で永田芳男氏が、白馬岳から雪倉岳・朝日岳のコースを「高山植物のオンパレード!」と絶賛し推薦コースのひとつに挙げておられますが、まさにその通り、北アルプスで見られる高山植物のほとんど全てを見る事が出来る数少ないルートになっています。
 その中には「ユキクラトウウチソウ」というバラ科の花もあります。カライトソウに似ていますが、カライトソウは花穂が垂れ下がるのに比べて、ユキクラトウウチソウは直立しているという違いがあります。時々登山者の方から「カライトソウみたいでしたけど…」と質問される事がありますが、雪倉岳や朝日岳周辺ではそんな珍しい植物も見る事が出来ます。
 白馬岳から三国境を過ぎると、白馬大池方面を目指す登山者の数が多いのに比べてパタッと人が少なくなります。ルートが長いので少々敬遠されがちですが、白馬岳を早発ちされれば大丈夫かと思います。思い切り汗をかく苦しさや辛さ以上に、見事なお花畑がその疲れを癒してくれることでしょう。
 

2002/05/17  雪倉岳避難小屋

 雪倉岳の南側、鉢ヶ岳との鞍部に建つ「雪倉岳避難小屋」です。
 無人・期間外解放になっていますが、結構きれいに使ってもらっています。(今年は出来れば早々にトイレ掃除に行きたいと思っています)ただし昨秋訪れた時には、石垣との間にビールの空き缶やゴミがわざわざ隠すように残っていました。 
 ぜひマナーを守って、これからも大切に使用してくださるようにお願いいたします。

2002/05/17  雪倉岳山頂から        01.9.19

 雪倉岳山頂から振り返る、白馬岳、旭岳

 ガスがかかり始め、この後小雨がパラッと来ました。
 雪倉岳の北側下り斜面の砂礫帯は、だらだらと、しかし結構下ります。でも、逆コースで行くと長い登りになるので、少々辛いかもしれませんね。

2002/05/18  宇奈月方面遭対協との合同訓練に参加

黒部市民病院・田辺医師から、「救急蘇生法」の講義を受ける
 
 今日は、宇奈月方面遭対協と朝日岳方面遭対協との合同訓練が行なわれました。
 合同で訓練を行なうのは初めてだそうですが、山域が隣同士であり、また県警山岳警備隊が広域的活動を行なっている為に、両遭対協が今後とも協力し合う可能性や必要性・重要性があり、また情報の交換や技術の向上の為にこうした機会を今後とも作っていきたいと計画されました。
 宇奈月方面遭対協からは佐々木繁作隊長以下13名の隊員、朝日岳方面遭対協からは広田隆夫副隊長以下6名の隊員が参加。阿曾原温泉小屋の佐々木 泉さんや中山さん、祖母谷温泉から峰村利数さんの姿もありました。
 そして、県警山岳警備隊からは黒部警察署の横山分隊長と木村隊員、入善警察署からは古崎分隊長と谷口隊員が講師として出席して下さいました。
 午前中は、黒部市民病院麻酔科部長で、新川地域救命センター所長でもある田辺隆一先生から「救急蘇生法」についての講義と実際の方法についての指導を受けました。この連休中も立山・室堂のセンターに詰めて、登山者の事故や遭難に医療面で関っておられた田辺先生の講義とあって、実践と経験に基づいたお話があり、山小屋管理人としては大いに参考になりました。
 講義とその後の実技では、「救急蘇生のABC」(頭文字から、A・気道確保、B・人工呼吸、C・心マッサージ)が繰り返し説明され、山岳救助においての必要性と重要性が強調されました。
 昼食後、午後からは場所を移して、人工壁を使ったクライミングの練習です。
 黒部警察署と宇奈月方面遭対協は、「黒部峡谷」を抱える山域の山岳救助の要として、後立山・下の廊下・水平道・仙人谷や、僧ヶ岳・駒ヶ岳方面までもその領域としています。また入善警察署と朝日岳方面遭対協は、朝日岳方面だけとはいえその山域は広大で、北又谷や柳又谷・恵振谷といった奥深く困難を極める谷をも抱えています。
 そういった関係者が集まって、クライミングの技術を磨くのですからもちろん本格的です。一度もやった事のない私も「ぜひに」と誘われて出掛けましたが…。
 県警の横山・古崎両分隊長を中心に、実際の遭難事故では真っ先に現場に駆けつける阿曾原温泉小屋の佐々木さん(彼は、元富山県警山岳警備隊員)達がいろいろ教えて下さいました。今回は、人工壁をただ登るのが目的ではありませんので、ザイルの張り方や用具の使い方をはじめ、負傷者を背負った時の態勢の取り方や確保の仕方、補助の仕方等など、実地で役立つ方法論も教えて下さいました。
 全く「壁に張り付いた(取り付いた)」ことのない私は、何をしていたか?…やりましたよ、クライミング!…ちゃんとハーネスも着けてザイルを結んで、一応壁の頂上まで登って来ました、2回も。
 やってみるまではかなり「心配・ドキドキ」でしたが、肝を据えて1回目を登り終えると結構満足感も達成感もあり、また思ったより恐怖感はなく、それなりに(?)登れたのでちょっと嬉しかったです。しかし、下で補助してくれていた朝日岳方面救助隊員の広田和徳さんがザイルをうまく操ってくれていたのでしょうね、結構楽に登れたのは…。
 それにしても、黒部警察署の横山分隊長曰く…(横山さんは、数年前に入善警察署で朝日岳方面を担当していたので、全てお見通し・笑)
 『うちはお花畑ばっかりの山だから(一体どこの山の事かしら?)、クライミングの技術なんて関係ないと思ったら大間違いですよ。登山道も、一歩外れれば絶対に常に岩と斜面の世界なんですから、しっかり勉強してくださいよ!』
 そうなんですね、いつまでも何も出来ない頼りない管理人では、許されません。「やる気」を出してガンバロウッと!!
 
 

2002/05/18  気道の確保について

人形を使って、A・気道確保(Airway)の仕方を習う。
ヒゲの田辺先生

2002/05/18  人工呼吸          photo by nyama

私です。
B・人工呼吸(Breathing)の仕方
ちょっと、右手の位置がヘン!?

2002/05/18  心マッサージ

 阿曾原温泉小屋の佐々木 泉さん。
 C・心マッサージ(Circulation)
 第一線の県警山岳警備隊員時代も、そして小屋主になっても、何度も遭難現場に立会い、実際に生死の境をさまよう登山者の様子を見てきている佐々木さん。やはりその視線は真剣そのものでした。

 先日は、「冬眠から覚めたばかりのクマさん」と形容してしまい、大変失礼しました(笑)。これから、身体を絞っていくのだとか。…でもそれではやっぱり○○だ!?

2002/05/18  支点の確保について

しっかり押さえるポイントについて、繰り返し説明がある。
赤いベスト姿は、黒部警察署の横山分隊長
白いTシャツは、入善警察署の谷口隊員

2002/05/18  負傷者を背負って

古崎分隊長が負傷者役になって、垂直面を担ぎ上げる訓練をしました。
ザイルを救助バンドの代わりに使用する方法も習いました。
背負っているのは、祖母谷温泉の峰村利数さん。
彼は宇奈月方面遭対協の若きホープでもあり、佐々木 泉さんにかなり鍛えられている様子で、頼もしいですね。

2002/05/18  必死に…

左が私です。
一応「3点確保」の基本を教えてもらいましたが、生まれて初めての経験でやり方が全く分からず、ただ必死にガンバルだけという感じ(笑)

2002/05/18  訓練の様子    photo by matui ( チューリップテレビ )

訓練全体の様子

2002/05/20  今シーズン前、最後の山行は「白鳥山」

白鳥山山頂にて記念写真 Yさん、Uさん、Aさん、私  
                      photo by “siratori reiko(?)”

 6月中旬の小屋開けまでひと月前足らず、そろそろ身辺が慌ただしくなって来ました。オフの間はあっちこっちウロウロと他の山を歩いていましたが、昨日はいよいよシーズン前最後(になるだろう)の山行に出掛けて来ました。
 目指すは、新潟県境の人気の山・白鳥山です。一緒に登ったのはいつもの気の合う仲間、私を入れて4人。
 今年初めて10Kマラソンにも出場し自分自身に飽くなき挑戦をしているYさん、最近少々(幸せ)太り気味で今年初めての山登りにドキドキしているAさん、そしてウロウロそこいらの山を歩き回っている割にはちっとも“山登り用体力”が付かずに、山へ行っては脂肪ばかり付けてしまっている私の3人が、「。。。なんでこのオレが山へ行くはめになったんだ!?」と思っている初心者Uさんを連れて、白鳥山へ登って来ました。
 実は、他の仲間にそそのかされて(笑)7月に朝日岳登山を約束させられてしまった初心者のUさん、彼をぜひ一度「山」という場所へ連れて行って足慣らしをしてもらい、またその実力を確かめ、夏に備えようというのが今回の目的でした(笑)。
 集合場所へ集まったUさんの格好は、どう見てもそこいら辺のハイキングへ出掛ける“シティーボーイ”風(!?)。中学生の娘さんから借りてきたというザックは「お父さん、汚さないでネ」と言われてきたらしいのですが、本人はもちろん、他の3人も不安と期待でいっぱい。。。
 5月の連休が明けてからの富山県地方は、まるで梅雨に入ってしまったかのような不安定なお天気が続き、“晴れ男”を自認するYさんの神通力も?でしたが、何とかくもり空でのスタートとなりました。
 途中“林道山姥線”が通行止めでしたが、行ける所まで車を乗り入れ、坂田峠まで約30分近く歩きました。いきなり「金時坂」の急登はキツイので、ちょうどほど良いウオーミングアップになったようです。
 何しろ「近所の棚山しか登った事がない。それも未だ“征服”しきれていない」と常日頃から口にしているUさん。何のことはない、「棚山」とは近所のゴルフ場のこと(笑)。歩き始めても、どうも後ろから観察していると、一歩一歩の足の置き場にかなり苦労している様子。でも仕方がありません、とにかく全くの初心者なのですから。。。
 いつものゆっくりゆっくりペースながら、予想していた(?)弱音も吐かず、先頭のYさんに一生懸命付いていこうとしている姿は、かなり健気です。しばらく歩いてもそれ程息も切れていないし、自分からは休みたいとも言わないし(言えなかったのかなぁ)…。これなら大丈夫かしら?
 昨年5月20日に登った時は登山道もあまり出ていなくて、山頂直下はもちろん、全体に未だ雪がかなり残っていましたが、昨日の白鳥山はほとんど夏道を歩く事が出来ました。“シキワリの水場”付近の谷筋に少し雪もありましたが、それでも夏道を横切っている残雪はほんの数メートル余りで全く気になりませんでした。
 “シキワリの水場”付近などには「シラネアオイ」が早くも花を咲かせ、ツツジやタムシバも色鮮やかな姿を見せてくれました。また山頂下の登山道や小屋の周りには、紫色のカタクリが一面に咲いていました。
 坂田峠から約3時間で白鳥小屋到着。記念撮影を済ませ、小屋の2階に上ってビールで乾杯し、早速ご馳走の準備に取り掛かりました。「白鳥小屋で、すき焼きを食べよう!」を合言葉に重たい材料を担ぎ上げての山行、賑やかに「宴会」が始まりました。
 この山行を計画するに当たって他の3人は、「初めて連れて行くには、どこの山が適当だろう?彼の地元の負釣山がいいかな、それとも白鳥山?でも、もし連れて行って“もう2度と山は行きたくない”と言われたら困るし、う〜ん。。。」と悩みました。しかし登って来てみると、例のUさんは私達の予想に反して(?)まんざらでもない様子。白鳥山からの眺望は今ひとつで、肝心の朝日岳も見えませんでしたが、それでも「これが雲海か、我等雲の上の人だな」等と余裕の表情!
 ゆっくり3時間も楽しんだ「雲上の宴会」も、そろそろ山を下りる事を考えるとお開きにして、帰り支度を始めました。しかし、ちょうど出発間際になってパラパラと小雨が振り出しました。本降りになる前に下山です。
 ここ数日お天気が悪く、やっとさえ雪融けでぬかるんでいる山道は“ぐにゅぐにゅ・ツルツル”して歩きにくく、またとても滑りやすくなっていました。とにかく無事下山が第一ですから足元に気を付けて、慎重に歩きます。ちょっと初心者には可哀想でしたが、それでもストックを衝きながらUさんは一生懸命歩きます。ちょっと“福山雅治”に似ている(と言われている)シティーボーイも、何度かスッテンコロリンしてお尻は泥んこになりましたが、「登りよりも降りる方が大変だなぁ」と言いながらも「ヨシッ!ヨシッ!」とひとり言のように掛け声を掛けながら、とにかく無事坂田峠を経て車まで帰着する事が出来ました。白鳥小屋から慎重に下りて、坂田峠まで約1時間45分。
 Uさんの感想は?…大丈夫、次の朝日岳登山に向けて「心の準備」はもちろん、決意もしっかり出来たようです。「夏山が、一面のお花畑が待っているよ!今度は小屋で会いましょう!!」


2002/05/20  今年の小屋開けは、6月16日(日)の予定

白鳥小屋2階から眺める、犬ヶ岳方面

 昨年小屋を閉めて下りて来てから、私なりのペースでいろいろな山を歩きました。
 黒薙川上流部にある「幻の大桂」、薬師岳太郎平小屋・北ノ俣岳、中俣新道を黒岩平まで、黒部峡谷・下の廊下、白鳥山〜犬ヶ岳、負釣山、南保富士、初雪山、白鳥山〜犬ヶ岳〜黒岩平、剣御前…。白鳥山や負釣山へは何度も登って来ました。
 その全てをこの日記に載せて来ましたが、如何でしたか?
 シーズンオフは他の山小屋も閉まっている関係で、ほとんどは低山が中心でしたが、いろいろな山に登って、山を歩く登山者の皆さんの気持ちに少しでも触れたり近付く事も出来て、本当に素晴らしい経験をする事が出来ました。私なりに、実りの多かったシーズンオフになったと思います。
 今まで登った事のなかった「春山」や、先日は人工壁のクライミングなども経験したりして、山小屋管理人としての気構えや心構え、知識等を吸収する事も出来ました。また、他の山小屋に泊った事により、自分の小屋をどんな山小屋にしたいか、どんなサービスが喜ばれるだろうか…いろいろ考える参考にもなりました。
 今シーズンの朝日小屋は、6月16日に荷上げとスタッフの上山でスタートする予定です。あとひと月足らずになりましたが、ウロウロしていた分(笑)ダッシュで頑張る予定ですので、これからも応援していて下さい。では。

2002/05/20  siratori reiko さま  

 車を止めた場所から、抜きつ抜かれつして登って来た4人組の皆さんです。朝日小屋の話をしていたら、「朝日小屋の!?…わーっ、テレビで見ました!!」と言って下さいました。「ビデオにもとったんですよ」と嬉しいことまで。
 どこのどなたか、ちゃんとお名前をお聞きしなかったのですが、白鳥小屋の2階に『帽子』が忘れてありましたが、きっと皆さんのグループのですよね!?もしこのホームページをご覧になったら、ぜひご連絡を下さい。
 きっと、「女性の年齢が分からない」貴女のかしら?
 お送りしましょうか?それとも朝日小屋まで取りにいらっしゃいますか??

2002/05/20  (追記) キャー!あの姿が新聞に。。。

 人工壁を登り終え、ナントもいえない笑顔の私  photo by nyama

 昨日の朝は、白鳥山へ行く準備の為ゆっくり新聞を読んでいる時間もなく、帰って来たらちょっと疲れてチラチラ見た程度。今日になって、「あれ、土曜日の合同訓練に報道関係の人たちが何人も来ていらっしゃたのに、載っていなかったのかなぁ」と新聞を引っ張り出してみると。。。
 ちゃんと出ているじゃないですか、地元の北日本新聞に…ギョギョ!!あれ〜、コレ私じゃない、ヤメテよ、なにこの姿、へっぴり腰、…
 本当に壁にしがみ付いている「ぎゃわず(富山弁でカエルのこと)」のようで、恥ずかしい〜!
 加えて横で見本を示しているのが、横山分隊長なんて。
 訓練の様子だから、一番上手なお手本と、初心者の一番へたくそな私のツーショットがシャッターチャンスだったわけ!?

2002/05/23  あのてらちゃんが…プツンとキレた!!

剱岳山頂より、朝日岳遠望      02.5.3   

 GWの期間中剱岳方面へ警備に入っていた、県警山岳警備隊・横山 隆分隊長撮影
 当日は、剱御前〜別山尾根〜本峰南壁A2稜〜剱岳山頂〜別山尾根下山から剱御前をパトロールされたそうです。

 昨シーズン、朝日小屋にアルバイトに来ていたてらちゃんについてのエピソードは、この日記の中でも何度も取り上げて来ました。その温厚で純情な性格、そして柔和な雰囲気は皆さんにも良く伝わっている事と思います。もちろん、彼の怒った顔なんて見た事がありません。
 そのてらちゃんが、ある日、プツンとキレました。。。
 あれは確か8月上旬だったでしょうか、まだ夏山最盛期で朝日小屋も忙しい毎日が続いていた頃。その日も予約が結構入っていて、登山者の皆さんに快適な山小屋でのひとときを提供するべく、アルバイト部屋もきれいに掃除をしてお客様に明け渡し、前もってアルバイトのみんなは荷物を持って別の場所へ移動していました。山小屋ではよくある話です。
 通称「カモシカ」と呼んでいるその部屋は、小屋の建築構造上ちょっと不便な場所にありますが、アルバイト部屋とはいえ居ながらにして海に沈む夕陽を眺められるし、日本海の漁り火も一望できる、若い子たちお気に入りのなかなかの部屋なんです。
 部屋掃除の時に空気の入れ替えをしようとしたのですが、外に通じるドアの鍵がどういう訳か開きません。一生懸命最後までドアを開けようと挑戦してくれたてらちゃんでしたが、ウンともスンともどうにもならず、そのうち午後からの準備が始まってしまい、部屋は空気の入れ替えが出来ずじまいでした。ちょっとムッとしていたかもしれません…。
 その日「カモシカ」に入っていただいたのは、30名ほどのツアーでいらっしゃったお客様。結構遠くからおいでになっていましたので、私としては皆さんがちょうどひと部屋に入れるし眺めも良いので、「特別室」のつもりでご案内させていただきました。
 到着されたお客様の受付や応対に追われ、売店の仕事そして夕食の準備にと、小屋中がバタバタと慌ただしくしていた時間だったと思います(私は少し後から報告を受けたのですが…)。
 その「カモシカ」に入られた団体のお客様のうちのお一人が、夕刻、ちょうど食堂付近にいたてらちゃんに。。。
『あのお部屋、西陽が当たって暑いんですけど、クーラーはないんですか!?』
 てらちゃん、そこでひと言。。。
『ここは山小屋なので、クーラーなんか、ありません!!』
 その後、うちの娘たちから報告がありました。「お母さん、てらちゃんがマジでキレていたよ。あのおとなしいてらちゃんが」…てらちゃんの事ですから怒鳴るわけもなく、よほど気持ちを押さえていたに違いありません。しかしキッパリとした返事をしたようです。
 そうなんです、朝日小屋は『山小屋』なんです。標高2,150mの不便な山の中にポツンと建つ、しかし下界では決して味わえない涼風の吹く北アルプスの最北端にある山小屋です。  
 申し出を受けたてらちゃん、その後も一生懸命ガタガタやって、やっとドアを開ける事に成功しました。
 朝日小屋にクーラー?? もちろんあるわけないじゃないですか。。。

2002/05/23  「山小屋」について

朝日小屋のキャッチフレーズは
  『静けさの中、咲き誇る花たちとの感動の出会い』

 GWが明けてから毎日のように、今シーズンの予約やお問合せのお電話を頂いています。宿泊や登山ルートその他について、いろいろな質問をお受けする事もあります。
 宿泊申し込みの中で一番多いのは、やはり「個室はありませんか?」というものです。予約の段階では、「申し訳ありませんが、何しろうちは小さな山小屋ですから個室はないんですよ。すみません。」と丁寧にお答えしています。
 しかし、一番困るのは小屋に到着されてから「ねぇ、いくらお金払っても良いから個室にしてもらえない?」「物置みたいな所でも構わないから、個室を用意してよ」…中にはお部屋にご案内してから「部屋に入ったら、男の人がいるじゃない。私達困るワ!」。。。(絶句!)
 私が小屋の“看板娘”を自認していた(笑)20年前とは、全然違います。
 今は、なるべく男女が別室になるように気を配ったり、どんなグループの組合せがベストかいろいろ考えたり、繁忙期にどうしても一枚のお布団をお二人で使用していただく時には(朝日小屋は、どんな最盛期でも1枚2人まで)同性の組合せになるように、とにかく細かくチェックをしています。
 それでも完全予約制ではないので、到着順に部屋割りをしている間には、いろいろ思いがけない事になる場合は避けられません。受付の仕事は、それ程細かく気を使います。
 先日、剱御前小舎に妹と一緒に泊った時のこと。
 剱御前小舎は水の無い場所に建っていますから、飲み水はペットボトルの飲料水を販売していますし、お客様ももちろんそれを承知で宿泊していらっしゃいます。トイレを利用しても手洗いの水はなく、消毒液が置いてあります。
 朝になって、さあ顔を洗いましょう歯を磨きましょうと、持参した水を持っていこうと思ってみたものの、「洗面所」というものがないのに気付きました。「あれ、そういえば洗面所がなかったね。そうか、口をゆすいでも吐き出す場所がないんだ…」
 そうなんです。剱御前小舎では、私達が日常当たり前と思っている生活は、当たり前ではないのです。後日、小屋に常駐する事のある県警山岳警備隊の人に聞きましたら「僕たちも歯を磨きますが、ちょっと抵抗はありますけど、その汚水は便器に捨てるんですよ」
 個室の有無といい、水の有無といい、特に小さな山小屋ではいろいろな制約や不便な事もあるとは思いますが、登山者の皆様にはいろいろご理解を頂きたいと思います。その上で、山小屋としても出来る限りお客様の要望にお答えできるように努力していくつもりでいます。

2002/05/23  山歩きは「自己責任の世界」、そして「己の実力次第」

朝日小屋前より、雪倉岳・白馬岳・旭岳の眺め

 よく「山歩きは自己責任の世界、そして各々の実力次第」というような意味の事を言います。まさにその通りですね。自分がウロウロ少し山を歩くようになって、その意味が良く分かるようになりました。
 その点からいくと、最近のお電話でのお問い合わせの中には、一体どうお答えしたらいいのか分からないような質問も時々あります。
 “山と渓谷”6月号に、「何故増えた山の事故」というテーマで緊急企画が組まれ、長野・岐阜・富山3県の県警山岳警備隊長が座談会形式でいろいろお話をしておられます。その中で「私でも大丈夫ですか?」式の質問がメールや電話で寄せられると書いてありましたが、最後には「あなたの体力、技術、経験などがわかりませんので…」となってしまうと、各担当者がおっしゃっています。
 そうなんですね…、私にも質問していらっしゃる登山者の皆さんの気持ちがわからないわけではありません。
 しかし、例えば白馬岳〜朝日岳〜蓮華温泉のルートが「健脚向き」と書いてあったところで、それがどの程度のものなのか。コースタイムよりずっと遅れてゆっくり歩き、その上お花畑に感激しすぎて休み時間が長くなり12時間もかかりました、とても大変でしたという人もいれば、白馬岳を早朝に出発したら(早い人なら4・5時間で歩く人もいますから)、朝日小屋の前でひと休みして昼食を摂り、その日のうちに北又まで下山してしまう人もいます。
 また、白高地沢には仮橋が掛かっていますが、昨年も梅雨明け直前の増水時に橋が流出し、やむなく復旧するまで徒渉をしなくてはいけないような日(たしか1〜2日)がありました。同じ日の同じ時間帯に白高地沢を通過された登山者の方で、40代の方でも「いやあ、大変でした。1時間も徒渉地点を探し回って、死ぬ思いで渡って来ました」という人もいれば、60半ば過ぎでも山歩きに慣れた単独の登山者なら「まあ、大した事はありませんでした。靴も濡らさずに渡れましたから」とさらりとおっしゃる方もいます。
 あるいは、蓮華温泉から鉱山道というルートはあまり通る人もいないので魅力のあるコースではありますが、昨年朝日小屋に予約のお電話をいただいた方(60代のご夫婦)に「コースは?」とお聞きしたところ「蓮華温泉から鉱山道を来ます」との返事。
 「あそこは残雪時にはルートが分かり難いですし、徒渉もあります。利用される方も少ないので、もしもの場合には、助けを求めてもどうにもならないかもしれません。それでも大丈夫ですね?」と言いましたら、「えっ、徒渉っていうと、川を渡るんですか?お父さ〜ん、川を渡るんだってさあ!」…(と、電話口でお父さんを呼ぶお母さんの声)
 と思えば、「本で読んで、どうしても今年は朝日小屋に行きたいと思っているんですけど、私はどこから行くのが一番良いんでしょうね?」。。。(またまた、絶句!)
 お客様からのご質問にはなるべく丁寧に、わかり易くお答えしたいと思っているのですが、中にはご自分の登山歴から始まって延々と、途中で山歩きを中断した経緯まで詳しく話してくださるオジサマまでいらっしゃるのです。。。
 「山は、自己責任と実力次第」…この基本的な考え方と構図には今後も変化はない、と思って間違いはないのではないでしょうか。

2002/05/24  「栂海新道」

黒岩山直下、「栂海新道」と「中俣新道」の分岐点に建つ標識  01.10.21

 「岳人」6月号に「尾根、沢から花物語の旅」という特集記事が載っています。その中で平石武仁氏が『北アルプス・栂海新道 花きらめく池溏から波きらめく日本海を目指して』と題して文と写真を載せておられます。
 平石さんには、昨秋私が主治医のY先生と一緒に中俣新道から黒岩平までを案内していただきましたし、3月には白鳥山へも連れて行っていただきました。糸魚川のいりやま岳友会に所属し、またさわがに山岳会会友として活躍しておられる岳人で、栂海新道の登山道整備にも携わっていらっしゃいます。
 栂海新道についての詳しい紹介はぜひ平石さんの文章を読んでいただきたいのですが、やはりこのルートが愛され続ける魅力は、何といっても「3,000mのアルプスの頂から海抜0mの日本海へ」抜けるコースであるという事と、何よりも照葉の池やアヤメ平、そして黒岩平へと続く高山植物の咲き乱れるまさに「雲上の楽園」であるという点だと思います。
 4月末のGW中に私も犬ヶ岳〜黒岩平を歩きましたので、あとは坂田峠〜日本海までを繋げれば「栂海新道」を貫通させる事が出来ます。 
 今年の予約状況をみていると、栂海新道を歩くコースを選んでいらっしゃるお客様が結構増えているように感じます。
 前からも書いていますが、20年前は大学や社会人山岳部の夏山合宿で栂海新道を歩くという方が多かったのですが、最近はガイド付きのツアーもありますし、また大きな荷物を担いだテント泊ではなく朝日小屋までは2食プラスお弁当付きの小屋泊まり、真夏なら栂海山荘で毛布を借りるのでシュラフも持たずにというケースもみられます。多くの登山者の皆さんが、そんな魅力溢れるコースを楽しんでいらっしゃるのは、それに繋がる山小屋の管理人としても嬉しい事に違いありません。
 しかし、一度栂海新道を歩いた方、あるいはこれから歩いてみようと思う登山者の皆さんには、多くの人たちのボランティアと「さわがに山岳会」の小野 健さんの私財を注ぎ込んだ永年に亘る努力のお陰で、あの歩き難い細尾根やアップダウンの激しい登山道がキチンと整備されているのだという事をぜひ知っておいてもらいたいと思います。
 栂海新道は昨年、開拓から30周年を迎えました。その開拓の歴史には多くの困難やいろいろなご苦労もあっただろうと、関係者の皆様にはただ頭が下がる思いです。
 平石さんも「岳人」の文章の中で書いていらっしゃいますが、栂海新道を歩かれる方々には、ぜひこの道を長く大切にしていただきたいと強く願います。
 いつまでも『雲上の楽園』をそのままに…私からもお願いします。
 

2002/05/24  黒岩平はキャンプ禁止!

 最近、白馬岳あるいは蓮華温泉方面から入って栂海新道を利用する登山者の中に、朝日小屋まで下りないで、朝日岳山頂からそのまま栂海新道に入られる方がいらっしゃいます。
 それはそれで構わないのですが、ただ朝日平から先の栂海新道にはキャンプが許可されている「幕営指定地」はありませんので、どうしても前泊地がヘンに中途半端だと、時間がなくなってしまい、結局栂海山荘まで辿り着けずに黒岩平辺りでテントを張る事になってしまいます。
 しかしそんな場合でも、必ず周囲に細心の気を配り、自然へのダメージは最小限に留めておいていただきたいと強く願います。
 

2002/05/24  こんな事は絶対にやめて下さい!…その1

 黒岩平の赤い看板のすぐ前で。
 テントの周りの溝をこんな風に掘ってしまうと、この破壊された自然が完全に修復されるまでは、相当の年月が必要となります。
 緊急の場合でも、絶対にこんな事は避けて下さい。「確信犯」なら、もちろん許されません。

2002/05/24  こんな事は絶対にやめて下さい!…その2

 何だか分かりますか? 
 GW期間中に黒岩平まで行った時、犬ヶ岳の山頂直下で見つけました。 
 そうです、登山道のすぐ脇でシャクナゲと笹の木の根元に隠すように捨てられていた「ゴミ」です。中味は、ビールの空き缶と日本酒のワンカップの空き瓶、そして燃えないナイロン系のゴミでした。
 同行していたひとみさんと発見してビックリし、そしてがっかりしました。
 隠すようにしてまで、捨てますか?
 重たくて持って帰れないようなゴミなら、ビールや日本酒を飲むのを諦めたらどうでしょう。
 栂海新道を歩くような、立派な山歩きのベテランの皆さんには絶対にして欲しくない行為です。

2002/05/27  朝日小屋の新しいお土産品に…『栂海新道』

『青海銘菓・栂海新道』の外箱包み紙やしおりなど
     「栂海新道」の文字は、さわがに山岳会・小野 健さんの筆による

 山小屋で販売しているお土産といえば…という記事をどこかの雑誌で見かけたような気がしますが、どこの山小屋でも定番として売っているのはオリジナルのバッチやバンダナ、Tシャツ、絵葉書、テレフォンカード、キーホルダー…etcでしょうか。
 山でのお土産というと、記念品としての価値ももちろんですが、その条件としては軽くてかさ張らなくて持ち帰り可能、そして手頃なお値段が求められますネ。
 うちの小屋でも、朝日小屋でしか買えないお土産をということで、最近注目を集める自然写真家の増村征夫さん撮影のポストカードをはじめ、オリジナルのバッチ、昨年初めて作製し爆発的な人気で途中売切れてしまったバンダナなどを揃えています。
 そして今年、朝日小屋の新しいお土産として仲間入りが決まったのが、『青海銘菓・栂海新道』。
 何度かこの日記にも登場してくださった「ひとみさん」、彼女はカタクリクラブに所属しさわがに山岳会の小野 健さん達と一緒に良く山を歩かれるのですが、実は新潟県青海町の駅前にある「長野屋」さんというお菓子屋さんの奥様なんです。
 そのひとみさんから、最初に「栂海新道」というお菓子を戴いたのは、昨秋に彼女が朝日小屋にいらした時。お店で息子さんが作っていらっしゃるというケーキやクッキーと一緒に、ご主人自慢のその品をわざわざお土産に担いで来てくださいました。私の大好きな“つぶ餡の抹茶きんつば”だったこともあり、甘過ぎないその素朴で上品な味わいは一度で私のお気に入りになってしまいました。(先日は、亡父の法要の引き菓子としても出させていただきました)
 昨年管理人になってから、何度か白鳥山へ登ったり、また小野 健さんと犬ヶ岳までもご一緒したりするうちに、栂海新道がすごく自分の身近に感じられるようになりました。そして多くの登山者の皆さんが「アルプスと日本海を繋ぐ」このルートに魅力を感じていらっしゃることを知り、小屋開けが近付いて来て今年の事をいろいろ考えているうちに、「このお菓子を、ぜひ朝日小屋に置くことが出来ないかしら」と思うようになりました。
 “朝日小屋でしか売っていないもの”“朝日小屋でしか買えないもの”というのは、お土産として魅力です。またお菓子そのものの美味しさはもちろん、日持ちや保存、カロリーや腹持ちの点からいっても携行食や行動食・非常食として優れていると思います。
 販売するにあたって、長野屋さんといろいろ打ち合わせもしましたが、冷凍しても品質には全く問題がないという事も分かりましたし、かなり保存が利く品物(そのように包装してある)だというので、今年は朝日小屋の売店で販売する事に決めました。
 余談になりますが…
 時々朝日平のキャンプ場にやって来る学生さん達、多分高校や大学の山岳部かワンゲルの皆さんでしょう。小屋の売店でいろいろ品定めをしていきます。
 (山小屋では、下界と違ってヘリコプターでの荷上げ代がかかりますので、それなりのお値段がする)
 シビアに財布の中身と相談しながら(微笑)チップスとかチョコとか買って行かれますが、この「栂海新道」だったら、学生さん達でも買えるようなお値段になると思うので、包み紙やしおりに小屋の記念スタンプでも押せばお土産にも最適かと思います。そういえばてらちゃんも、その包み紙を「思い出に…」と言って大切に片付けていたっけ。
 アルプスと日本海を繋ぐホンモノの『栂海新道』が取り持つ縁で、小野 健さんや長野屋さんの皆さんとも知り合うことが出来ましたが、今度は朝日小屋と多くの登山者の皆さんが『青海銘菓・栂海新道』を縁に、繋がりを広げていきたいと思っています。
 
 

2002/05/27  小屋開けを前に、いろいろ「秘策」を…(笑)

昨年の朝日小屋、受付兼売店の様子 

 小屋開けを3週間後に控え、まだまだいろいろ「作戦」「秘策」を練っています!
 昨年は管理人として初めてのシーズンだったので、何から何までアレもコレも(小屋の中のレイアウトから食事の中味まで様々)と考え忙しかったのですが、今年は昨年の反省を踏まえ、手直しを必要とする事柄を中心にいくつか挙げて準備を始めています。
 夕食・朝食やお弁当などは、概ね好評だったように思いますが、まだまだもっと美味しくしたいと考えています。
 中味が知りたい?…それは、おいでになってからのお楽しみ!?
 今年は、朝日小屋でお会いしましょう!!

2002/05/27  追記…インターネットの力はすごい!

 これが、「青海銘菓・栂海新道」です。

 先ほど、「日記」を見られた長野屋さんのご主人からホンモノのお菓子が届けられました。やっぱり、しおりだけ載せていてはいけませんネ(笑)。もちろん、撮影した後は私の“おやつ”に…とても美味しかったです。
 そして午後、横浜のお客様から予約のお電話をいただきました。「コースは?」とお聞きしたら「白馬岳から朝日小屋を経て、栂海新道へ」とおっしゃったのですが、「ホームページも見ています。“栂海新道”のお菓子をぜひ賞味しに伺います」と。もう早速日記を読んでくださったのですね、有り難うございます。
 インターネットの力は、本当にスゴイ!!

2002/05/31  「朝日岳」、夏山雑誌の表紙を飾る!!

 夕方の朝日岳遠望   02.5.28

 今日で5月も終わり。いよいよ来月からは、本格的な夏山シーズンを前にした各地での山開きが続々と行われる予定です。
 各社の山岳雑誌の夏山増刊号などもいろいろ出揃い、夏本番が待遠しい岳人の皆さんは「今年はどこの山へ行こうかナ」と心ウキウキさせながら、夏山の計画を立てるのに参考にされるのではないでしょうか。それぞれに総力を挙げた特集記事が準備されているようですが、今年はどういうわけか、各雑誌に朝日岳が掲載されています。
 ひと足早く届いた『ヤマケイJOY・夏号』では、「特集・永遠の定番アルプス」の中で“これぞ、花の白馬連峰!雲上の稜線を行くロングフラワートレイル”と題して、白馬岳〜朝日岳〜北又のコースが紹介されています。撮影と文は、昨年朝日岳にもおいでになった写真家の菊池哲男氏。
 かなり余計なことかもしれませんが、○万円も奮発して(笑)載せた朝日小屋の広告もちゃんと載っていましたから、ぜひ一度手にとってご覧下さい。
 そして、今日私の手元に送られてきた『岳人7月号別冊・夏山2002』では、「編集部おすすめの日本アルプス100名山」という特集が組まれ、その表紙は白馬岳・三国境付近から鉢ヶ岳、雪倉岳方面を撮影したもので、ナントその奥中央には朝日岳が遠くに、しかし堂々と写っているではありませんか!!(残念ながら、朝日小屋はちょうど雲の中)
 特集記事も、白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳が“花のプロムナードをたどる”コースとしてトップに紹介されています。深田久弥氏の「日本百名山」では、惜しくも(?)選に漏れた朝日岳ですが、今回は上位にランクイン(??)
 また、「ズームレンズ1本でプロ並みの山岳写真を」という記事では、昨夏朝日岳に取材においでになった写真家の中西俊明氏が写真と文を載せていらっしゃいますが、その中でも鉢ヶ岳のお花畑や朝日平の朝焼け、雪倉岳付近の写真などを題材にいろいろ説明をしておいでになります。
 さて、あっちこっちこんなに宣伝してもらって(笑)…載せてもらいたくても全然載せてもらえない年もあるのに、今シーズンは何年分も一度にドーンと出たようですネ。
 … お天気さえ良かったら、お客様は増えるかしら!?
 … 少し“入り”が良かったら、来年は小屋の備品のあれも買い換えたいし、あっちこっち直したいし。。。少しは生活も楽になるかしら、進学を控えた高3の双子の学費の足しに。。。
 …な〜んて、ダメダメ。欲を出しちゃいけません、欲を出しちゃ!
特に普段からお金に縁のない人が、そんなことを考えてはろくな目に遭うはずがありません!!(爆笑)
 …2年目の今年は“初心忘れるべからず”で、とにかく「行って良かった朝日岳、登山者の皆さんに喜んでもらえる想い出の朝日小屋」になるよう頑張るつもりです。
 今シーズンも、どうぞよろしくお願いいたします。

2002/05/31  お尻が、“かちかち山”だあ〜

 久し振りに登場、我が家の愛犬“隼(はやと)”

 明日から6月。
 5月の早かったこと、本当にあっという間に過ぎていってしまいました。一体何をウロウロしていたんだろう、といつものセリフ。とにかくギリギリにならないと動けないノンビリした性格、というかズボラな人間といった方が正確かしら?…小屋開けを2週間後に控え、今はお尻に火がついてぼーぼーと燃え始めてしまいました(笑)。
 こんなことなら、あの2月頃の“税金の申告”作業に追われてそれが終った時に、もっといろいろ準備万端整えておくんだったと後悔しきり。ずっと“山を歩くこと”が楽しくて、頭と身体はそのことしか考えていなかったようです。
 昨年の今頃はとにかく右も左も分からずに夢中でしたから、結構早めに準備に取り掛かっていましたが、今年は少し楽になり過ぎていたのか、今になってもまだまだ仕入れの全体量も決めていないのですから。。。でも何とかなりそうです。
 と、今週いっぱい頑張ればというメドが立ち、やっと「日記」を書き出しました。ずっと書かなくてはという気持ちはあったのですが、心に余裕がないと思うように行きません。  
 この後も、6月2日(日)には「安全祈願祭」が町道湯ノ瀬・北又線の入り口付近で執り行われる事になっていますし、4日と5日は富山市消防本部まで出掛けて、防火管理責任者の資格取得講習を受けなくてはいけません。丸2日間も、朝から夕方までお勉強。。。
 毎日毎日、楽しみに待っていてくださった方もいらっしゃるようですが、しばらくは「掲示板」も賑わせていただいたり、夏山情報の交換をしていただいたり、ぜひ皆様のご協力をよろしくお願いいたします。


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