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栂海新道“照葉の池”と雪倉岳、白馬岳、旭岳
01.7.22 photo by nisiyama
昨晩遅く、“番頭さん”の哲也からやっとメールが入って来ました。心配ばっかり、本当に哲也のばか。。。
掲示板に哲也のお母様からの書き込みがあったように、1ヶ月以上も彼からの連絡は途絶えていました。無事だとは分かっていても、何しろ今世界中で一番政情不安で危険だらけ、戦争前夜の様相を呈しているパキスタンへ行っていましたから、一体何処でどうしているんだろうと小屋開けが近付いてくるにつれて、不安はどんどん大きくなっていました。
彼からのメールによると、5月30日にやっとパキスタンを抜けて中国領土に入ったそうです。辿り着くまでには、国境の閉鎖に出くわしたりパキスタン軍や中国軍にチェックを受けたり、日本大使館の退去命令が出たり。。と散々な目に遭ったと書いてありました。よくそんな大変な状況を潜り抜けることが出来たと思います。
もちろん「6月初めまでには必ず帰って来ます」という哲也の言葉を信じつつも、マスコミ報道を見る限り、連絡も全く取れなかったので、「もしかしたら、小屋開けには間に合わないかも…」という思いも少しづつありましたから、とりあえずホッとしました。これで私の小屋開けの準備も急ピッチで進むでしょう。
今は、カスガルという所にいるそうです。9日には中国から船で出国の予定と書いてありましたので、小屋開けにはギリギリ間に合いそうです。
無事な顔を見るまでは気になります。とにかく一日も早く元気な姿を見せて欲しいものです。

仏式で行なわれた「安全祈願祭」 02.6.2
今月末に開かれる朝日岳山開き登山会に先立ち、6月2日(日)、小川温泉元湯横の町道湯ノ瀬北又線の入り口において「安全祈願祭」が執り行われました。これは、昭和55年8月に起きた林道(当時)でのトラック転落事故をきっかけに毎年行われているものです。
当日は、朝日町や森林管理署、入善警察署、工事関係者の他、大蓮華山保勝会のメンバーなど関係者約30名ほどが出席し、過去の事故でこれまでに亡くなった方々の御冥福を祈るとともに、今年一年間の無事故と安全を祈願しました。また朝日岳に関する諸事が、一年間全て滞りなく遂行されますようにとの皆の願いも込められました。
大蓮華山保勝会ではこの後、山開き登山会のリーダー打合せ会や、登山道の草刈りをはじめとした点検整備などを予定していますが、この6月初めの「安全祈願祭」が済むと、いよいよ朝日岳にもシーズンが近付いてきます。

朝日町観光協会推奨です、「ホンモノのヒスイ」が混じっていても分からないかな。。。
今日の午前中、朝日町役場へいろいろ打合せに行って来ました。商工観光課、そして建設課など。
商工観光課へ行ったら担当のYさん、「ゆかりちゃん、ホームページ見とるよ。それでさあ、ウチのところもやっぱり青海町に対抗して頑張らんならんということで…コレちょっと持っていかない!?」「はあ?。。。何??。。。」
早い話が、朝日小屋のHPを見たら“青海町銘菓・栂海新道”を朝日小屋でお土産として売ることに決めたという話。やっぱり地元の朝日町としても、観光土産を朝日小屋に置いて大いに宣伝してもらいたいという趣旨でした。
ちょっと気になっていたんですよネ、実は。青海町の宣伝を大々的にしたので、朝日町に気兼ねしたというか何というか…(笑)。「軽くて手頃で朝日町らしいものはないかなぁ」と思っていたので、Yさんの提案を快くお受けすることにしました。
朝日町にはもちろんいろいろな観光土産があるのですが、さすがに重いものや生鮮品は無理なので、お薦めはコレ…『チョコッとヒスイ』
わが愛する朝日町は、海抜0mの日本海から3,000m級の北アルプスの山々まで実に変化に富んだ地形を有しています。朝日岳が北アルプスの最北端であり中部山岳国立公園に指定されているなら、一方ヒスイの原石が打ち上げられるというロマン溢れる宮崎・境海岸は「日本の渚100選」に選ばれた、美しい海岸で有名です。
その「ヒスイ海岸」で採れるヒスイの原石を真似て作られたのが『チョコッとヒスイ』。一見してチョコレート菓子なのか、ホンモノのヒスイなのか、全く見分けがつかないというくらいの出来にビックリしてしまいます。
その『チョコッとヒスイ』を朝日小屋の売店に置くことになりましたので、ぜひ手にとって確かめて下さいネ。お値段はグッと手頃、古代のロマンに想いを馳せながら、山行の疲れを癒すひと時にいかがですか!?

朝日岳遠望 …朝日岳が正面に見える道・殿町地区から 02.6.3
ナンダカンダ言っていたのは、もうおしまい!とにかく朝から晩まで一日が早過ぎる!!
…頭は全然うまく廻っていないのに(いつものこと)、とにかく身体を動かさなくっちゃ、買い物に出掛けなくっちゃ、アレもしなくっちゃ、コレもしなくっちゃ…
本当のことを言うと、もしかしたら小屋へ上る前にもう一度どこか他の山へ行こうと密かに計画していたのですが、どうにもこうにもならず結局あきらめるハメに。。。
猛ダッシュ、の毎日です。なんたって、小屋開けは来週の日曜日。あと10日だぁ!!
…そんなわけで、「日記」が書けなくてすみませんでした!!

家の近くから見る 白馬岳・旭岳・清水岳 02.6.3
こうしてみる限りでは、やはり例年に比べて雪は少なめに見えますが、やはり小屋開けして実際に確かめてみないと、確実な情報はお伝えできません。谷、沢、尾根に残る雪の状態は、山の斜面の向きなどにもよりますし…。
皆さんが一番気にかかる残雪の様子、雪渓や登山道の状況は、小屋開け以降のホームページを要チェック!!

再び、最新の朝日岳の様子 02.6.9
「真夏日」も続いてかなり雪融けが進んでいる様子
今シーズンの予約状況、現時点での様子をお伝えします。
「海の日」は『山の日』(?)とまで言われた昨年の7月20日。朝日小屋だけではなく、北アルプスのほとんどの山小屋では梅雨明けした直後の連休がいきなりの混雑で、どこの山域もシーズン最高の登山者で賑わいました。
さて今年の夏山、現時点での様子はというと、20日・「海の日」のご予約は当初思ったほどではなくまだ余裕があります。これはやはり山小屋での混雑を避けたいという皆さんの気持ちもあると思いますが、「海の日」が金曜日で土曜日を挟んで3連休となった昨年と違い、今年は「海の日」が土曜日ですので、通常の週末と同じ2連休となった事も影響しているかと考えられます。「海の日はメチャクチャ混むだろうから、その日は外した方がイイかも」というのがありそうです。
その分の影響もあるのでしょうか、7月最終の土曜日である27日が今のところ団体のお客様も含めて他の日より多くご予約を頂いています。あとは全体的にバラツキがあり、8月3日(土)もまだまだ余裕があります。梅雨明けなどお天気の様子を見ながら…という事もありますネ。
また、「お盆」は昔ほど混みません。お盆は家族揃って奥さんの実家へとか、家族が帰省して来るので“家族サービス”とか、いろいろ理由はあるようですが…。ひと昔前はまとまった休暇はお盆くらいしか取れなかったという事情もあるかもしれませんネ。
いずれにしても、実際のご予約の様子はその日の直前まで判らないというのが本当のところ。これから仕事関係の休暇の日程がはっきり決まり、それぞれ個人的な計画が出揃って、グループ全体の行動が決まるのはまだもう少し先のようです。
昨年は、7月20日のご予約がその前日まで立て続けでした。20日の直前一週間は、一日中電話が鳴って私も哲也も「リーンリーン」というベルの音がいつも耳に聞こえて来て“幻聴”気味に(笑)。
面白いのは、東京など関東地方に“梅雨明け宣言”が出されたという日から、一気にご予約のお電話が多くなったこと。まだ夜には石油ストーブを焚いていた朝日小屋の受付でしたが、電話の向こうからは「下界はとっても暑いです〜!、早く涼しい山の上に行きた〜い!!」というお客様の声が聞こえていました。
それから、昨年も何度か書きましたが、秋の朝日小屋は静かです。静か過ぎるくらい(笑)。ゆっくりとした山歩きを楽しみたいし、ぜひじっくり山小屋の雰囲気を味わいたいとお考えなら、「秋はやっぱり…朝日小屋」ですネ!!
6月17日以降は、ご予約やお問い合わせは直接朝日小屋へお願いします。では。

ヘリコプターによる荷上げと、朝日小屋
朝日小屋は、いよいよ今日、「小屋開け」しました!!
梅雨の最中の小屋開け、毎年の事とはいえやはり気になるのはお天気でした。昨年同様、前の晩はほとんど眠らないまま今朝を迎えましたが、ヘリコプター会社の担当の方との連絡時間の午前4時半には、かなりはっきりと朝日岳や前朝日岳が見通せましたし、白馬岳も旭岳も清水岳までも…。
北又のヘリポートから飛び立ったのは、午前8時。「吹き上げのコル」に立てる予定の標識を落下させる仕事がありましたので、梅さん、哲也、そして私を乗せた機体は恵振谷上空から「吹き上げのコル」を通り、再び朝日岳の西側斜面を巻いて「水谷のコル」に出て朝日小屋前に着陸しました。
昨年は小屋開けが6月12日でした。その時の日記に載せている写真を見てもらえばよく分かると思いますが、小屋の前、前朝日岳、そして小屋から見る朝日岳の様子は、昨年と比べてかなり雪が少ないといえます。小屋の周りにもすでにハクサンコザクラやチングルマが少し咲いていて、小屋の前の木道脇にはミツバオウレンが白い可憐な花を付けています。また、小屋のすぐ前にある3本のウルップソウも今が見頃!
ただし、まだ登山道の状況を確認して来ていませんので、確実な情報はもう少しお待ちください。
確かに小屋の周りの雪は昨年と比べても、また例年と比べてもかなり少なめのようですが、梅さんによりますと、ヘリコプターから見た限りでは影になっている谷筋では例年並みではないかという事です。
…いろいろ“応援メッセージ”などもいただいて、本当に有り難うございました。お陰さまで、発電機も快調に回っていますし、水も来ています。無事に「小屋開け」が完了しました!!
昨年に引き続き、2年目のシーズンに向けていろいろ小屋の中もまたまた“改造中”(!?)明日からは小屋の内外の整備、そして登山道の点検など等、みんなでフル回転です。室堂からの助っ人・梅さん、番頭さんの哲也、そして昨年も来てくれていた孝太と、頼もしい仲間に囲まれて順調なスタートになりました。
また今シーズンも、頑張って日記を書きたいと思っていますので、どうぞ応援していて下さい。では。
なお、小屋に入って再び携帯電話に接続しての「パソコン生活」となりました。なかなか繋がらない時もあります。メールは必ず見るようにしてはいますが、思うようにお返事が書けません。申し訳ありませんが、ご了承下さいませ。
またその為、「メールや掲示板を使ってのご予約の申し込み」は、いろいろ手違いが発生する元になりますのでご遠慮いただきますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。

小屋のすぐ前で

昨年と比べて、雪はかなり少ない

朝日神社と朝日岳

「吹き上げのコル」付近から、「五輪の森」方向を見る
今日の午前中、NYAMAさん、BANさん、美枝さん達と一緒に「吹き上げのコル」まで行って来ました。昨シーズン朝日岳山頂へ最初に行ったのは7月7日でしたし、小屋開け直後の超多忙なこの時期にまさか行けるとは思っていませんでしたが、やはり早い時期に登山道を歩いてみる事は大切なので出掛けました。
小屋から山頂までの登山道は、昨年に比べて雪は少なめ。大きな雪渓もまだ残っていましたが、夏道もかなりの割合で出ていました。しかし雪融け直後らしく、まだ高山植物はチラホラと咲いている程度で、ショウジョウバカマは満開でしたが、コイワカガミもまだ咲き始めたところです。
頂上付近一帯は全く雪はなく、木道も完全に出ています。
朝日岳山頂直下には例年通りまだ大きな雪渓が残っています。しかし雪渓を抜けてから「吹き上げのコル」までの砂礫の登山道は、両側一面が花盛り!…この時期にしか見られないウルップソウの他、ハクサンイチゲ、シナノキンバイやシラネアオイ、アズマギク、そしてユキワリソウまでが可憐な姿で迎えてくれました。
そして「吹き上げのコル」から先、「五輪の森」方向を見ると、ダケカンバの黄緑色の新緑が目にまぶしく光っていました。
朝日岳〜蓮華温泉間の登山道で気になる箇所はいくつかありますが、五輪尾根を巻く道の雪渓の様子次第では、早い時期には危険が伴うことがあります。今日デジカメで撮った写真を梅さんに見せたところ、「五輪の森に限れば、雪の様子は昨年とあまり変わらないのではないか」という話でした。朝日岳でも、山の北側斜面(蓮華温泉側)と南側斜面(朝日小屋側)では、雪融けの様子や進み方が違うように思われます。
明日は梅さん・哲也・孝太の3人組が、小屋〜山頂〜水平道と山頂回りの分岐〜小桜ヶ原まで登山道の点検と整備に行く予定です。そして明後日には、いよいよ白高地沢へ仮橋を架けに行く事になりそうです。
また、新しくて確実な情報とデジカメ写真を載せますので、お待ちください。

白い清楚な花が、そこここで満開でした。

今日は亡き父の3回忌。
父の写真を囲んで、助っ人の板さんも交えてみんなで夕食。

昨日は夕陽が見えませんでしたので、今シーズン最初の夕焼けです。
今、PM11:00…下界の明かりと漁り火がきれいです。

未だかなりの量の雪が残る小桜ヶ原付近 奥に見えるのは雪倉岳
今日は梅さん、哲也、孝太の3人が、山頂回りのコースで「水平道」の登山道の点検・確認と整備に出掛けました。昨日も、山の斜面によって雪の状態が違うようだと書きましたが、今日は朝日岳の東側斜面を通るルートです。
朝日小屋へのお客様の内、かなりの割合で白馬岳から水平道を通って小屋へいらっしゃる方がありますので、水平道の整備と管理にはいつも注意を払っています。
梅さんから今日の様子を聞く限りでは、水平道は未だかなりの残雪があり、量的には例年並みといってもいいそうです。危険箇所が何箇所もありますので、『水平道は通行止め』としました。白馬側の分岐点の入り口に「通行止め」の看板を設置して来ましたので、しばらくは山頂周りのコースを通っていただくことになります。
水平道がいつ開通するかは、この後の雪の融け具合次第ですが、例年ですと開通は7月20日前後になっています。特に沢に最後まで雪が残る箇所が要注意ですので、安全が確認できるまで通行は解除になりませんので、ご了承ください。
明日はまた3人で、白高地沢まで橋架け作業に出掛ける予定です。では。

手前に人がいるのがわかりますか…

急斜面をベンガラでマーキングする、哲也

「水平道通行止」の看板を設置しました。

小桜ヶ原付近の木道脇で
今日のカメラマンは、孝太でした。写真がとても良く撮れていました。

白高地沢には。。。とりあえず、「仮の仮橋」を架けてきました。
今日は朝から梅さん、哲也、孝太が白高地沢へ橋を架けに行きました。白高地沢に関しては、毎年毎年シーズンの初めから終わりまで何度も通いますが、果たして今年はどうか、すんなり仮橋が架けられるかどうか、梅さん他心配しながら出発しました。
朝7時半に小屋を出て、帰って来たのは夕方6時頃。途中「吹き上げのコル」で標識を立てたり、ベンガラでマーキングをしたり、倒木を切ったり…いろいろ仕事をしながら白高地沢へ。
途中連絡が取れませんので、帰って来るまで心配でした。。。帰って来た3人を見たらすぐに分かりました。。。何かあったナ、うまくいかなかった??
白高地沢へは昨シーズン初め、橋が流されたといって何度か通ったのですが、7月中旬に建設会社の人手を頼んで本格的に蛇籠を積んで橋を架けてからシーズン最後まで大丈夫でした。ところが。。。蓮華温泉側の川岸に積んであった3段の蛇籠が、川のど真ん中まで流されてしまっていたのだそうです。
帰って来た3人の顔を見ると、落胆の色がありありと…。特に梅さんは、毎年の苦労を知っている当の本人ですし、この後の段取りをいろいろ考えているのでしょう、がっかりした様子がはっきりしていました。大変な労力と時間がかかったのに…。
とりあえず、そういうわけで。。。「仮の仮橋」を架けて来ました。
昨年の場所のすぐ近くに架けてありますが、蛇籠が使えなかったので、水面から約1m程の高さの所に架かっています。大きな雨が降って、流されないように祈るだけです。しかし、このままではどうせ梅雨の間中持つわけがありませんから、近々にまたきちんと段取りを立ててもう一度白高地沢へ行くことになります。
もし、6月中あるいは7月上旬に蓮華温泉のルートを通られる予定で白高地沢の様子をお知りになりたい方は、朝日小屋にご連絡ください。

川の向こう側とこちら側で、梅さんと哲也 photo by kouta

雪渓は未だ残っているものの、この地点では少なめ

昨シーズンの遭難騒ぎの教訓が生かされました。
朝日岳山頂、蓮華温泉、そして栂海新道の分岐がよく分かるように。

朝日平から見た雪倉岳、白馬岳、旭岳 今朝の様子 photo by yukari
ただ今PM10:30…街の灯かりと漁り火が最高です!!

“ゆかりのレイアウト”もすすんで…
昨日の白高地沢の一件もあり、今朝は全員少々疲れ気味。それでも頑張らなくっちゃと、気合を入れて外の仕事、内の仕事と4人でフル回転でした。
正直な話、2年目はもうちょっと楽かなと思っていたのは大きな間違いだった??、というより、私の段取りが悪すぎ!なのでしょうか…(笑)荷物をあっちこっちへ次々に移動させたりやり直してみたり、あらあら・た〜いへん!!
でもお陰さまで、どうやら少しづつ小屋の中も片付いて落ち着いて来ました。受付のレイアウトも、あとは今年作った新作Tシャツを飾りつけるだけになりました。昨年大好評だったバンダナは、チェック柄を中心に25種類から34種類に増えました。
梅さんにも、厨房を中心にまたまたゆかりの要求に応えてもらいましたし(感謝・感謝)、取水のホースや発電機などのシーズン前総点検をしてもらいました。哲也と孝太も、年季の入った“梅澤師匠”の教えをしっかり聞いてとても勉強になったようです。
明日は、梅さんと哲也が下山します。
梅さんは無事に朝日小屋の小屋開けを終えて室堂へ帰りますが、哲也は蛇籠のセットを蓮華温泉から白高地沢までボッカする為に下ります。白高地沢までを何回か往復することになると思いますが、土曜日には本職の人夫さんもお願いしましたので、白高地沢の仮橋の本格工事が出来ると思います。
今日は午後から冷たい雨が降りました。外仕事はもちろん、中で仕事をしていても寒い位で、夕方からはフリースを着てストーブを点けています。下界は梅雨らしく蒸し暑いとか、早く本格的な夏がやって来て欲しいですネ。毎日予約のお電話もいただいています。29日の山開きに向けて、もう少し頑張ります!!では。

02.06.19 photo by kouta

キヌガサソウ photo by kouta
今日は「夏至」、沖縄県地方では梅雨が明けたというニュースも耳にしましたが、標高2,150mの朝日小屋では今夜の気温は7℃。
今朝早く、梅さんと哲也が下山しました。北又へ下ってその足で車で蓮華温泉まで行き、蛇籠を準備する為に白高地沢まで往復しました。今日梅さんは室堂へ帰る予定でしたが、重くて長さのある蛇籠のセットを運ぶ為にもう一日居残ってくれました。
今日の山は、朝からどこも見えないくらいガスっていました。梅さんでも「夕日が原で道が分からなくなるかも」と言うくらい、本当に一寸先も見えないお天気でした。孝太と私は、相変わらずもくもくと小屋の中を整理していました。孝太は100組以上ある掛け・敷き布団にそれぞれカバーを掛ける仕事、私は厨房の片付け・整理と電話の応対。あっという間に一日が過ぎてしまいました。
明日は土曜日、お問合せの電話も何件かいただいていましたが、今日のようなお天気では雪渓上のルートが分かり難く大変かもしれません。
すっきりと晴れてくれないかしら。。。フリースを2枚重ねて着て、それでも寒くてストーブを点けてこの日記を書いています。

02.6.17 photo by yukari
朝日岳山頂への登山道途中から見る

朝日平の様子…夕方、ほんの少しガスが晴れた瞬間に
夜のニュースで、「今日は、関東から北の地方は梅雨寒(つゆざむ)の一日となりました」と言っていましたが、今日も孝太と二人、昨日に続いて本当に寒さに震える夜を過ごしています。午後7時の外の気温は5℃、食堂で夕食を食べながら「寒いね」を連発していました。
孝太が一人で頑張って布団の整理を済ませてくれて、私も右の物を左に、上の物を下へとこまごまとした整理もほぼ終わり、明日からはもう少し隅々まで掃除をするつもりでいます。
今週末のお問合せも何件かあったのですが、これだけお天気が悪いのでさすがにどなたもお客様はありません。静かな、そしてちょっと寂しい朝日小屋です。
明日は晴れ間があったら、小屋の周りを歩いて咲き始めた花たちを少しデジカメで撮って来たいと思っています。やっぱり“明るい”写真がいいですよネ!

今日の寒さに、小屋の看板も震えています。
白高地沢に仮橋が架かりました。
哲也が未だ帰って来ていませんので、写真を載せる事ができませんが、雨の降る中、夕方になってようやく完成させる事ができました。
とりあえず、ご報告だけ。

咲き出したばかりのアズマギク 「吹き上げのコル」付近で 02.6.17 photo by yukari
少々ぜいたくな不満とは思いつつ、もういい加減小屋の中ばかりでウロウロ仕事をするのに嫌気がさして来つつある孝太と私(笑)。もう丸3日以上も濃いガスと雨が続き、一歩も小屋の外へ出ていません。孝太は昨日、向かいにあるセンターの布団カバー掛けの為にチョコッと外へ出ましたが、お互い気分はどんどん暗く沈んでいきそう。。。
というわけで、今日は午後から半日、二人で仕事は“お休み”にすることにしました。そういえば、先週の日曜日の16日に入山して来てから1週間、ほとんど休みなしに働き通しでしたし、小屋の中も結構片付いてちょっと落ち着いたので、気分転換にちょうど良い半日でした。
そうは言っても昨日よりもまた一段と寒くて外へも出られず、結局何をしていたかと言えば、孝太は角材を切った残りの切れ端を使って、何やらナイフで“彫刻”を始めました。「熊」が出来上がる予定だというので楽しみです。私はストーブを焚いていてもとにかく寒いので、布団の中でゴロゴロ(笑)。
「こんな事でいいのかナ!?」…と二人で言いつつも、こんな時間はもうあと少し。山開きは6日後、そしてその後に続く夏山最盛期前のホンの束の間のぜいたくな時間でした。
だんだんネタ切れになりそうだネ(笑)、と孝太と二人で話しています。今シーズン最初のお客様と、そして初夏らしいスカッと晴れた青空…本当に、どちらも待遠しい朝日小屋です。

受付の様子(一部です)
お菓子やお土産、パンフレットなどいろいろ並んでいます。照明も増やして、より一層明るくなりました。眺めるだけでも、ちょっと楽しそうですヨ!!

玄関前に、こんなものも下げてみました(笑)…
孝太と二人だけの生活も、今夜で4晩。。。これが若い二人なら、何日続いても楽しくてしょうがないのだろうけれど(笑)、ただただ待つのはお客様。今シーズン最初のお客様がいらしたなら、きっと大歓迎するのに…。去年は小屋泊まりの最初の方は、6月26日にいらっしゃっていますので、もうそろそろかしら…。
今日は時々ガスったりしましたが、4日振りに晴れ間が広がり雪倉岳や白馬岳もはっきり見えました。部屋の窓を開けて空気の入れ替えをしたり、畳を拭いたり、台所の汚れを落としたりと、今日も孝太はフル回転。
今小屋の周りでは、ハクサンコザクラ、コイワカガミ、チングルマ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンイチゲなどが咲き揃い始めています。でも花たちは雪融けの後から次々に咲きますので、朝日岳のお花の見頃はまだまだこれから。夏の間ずっと続いて、登山者の皆さんの目を楽しませてくれる事でしょう。
明日は哲也が戻って来ます。2人より3人の方がきっと賑やかで、また仕事も進むと思います。とにかく毎日冬支度ですから、風邪を引かないように気をつけなくっちゃ。では。

朝日岳をバックに、早くもコバイケイソウ

朝日小屋の食堂
昨年より本の数も増えて…早めに小屋に着いた後は、読書もいいかしら
哲也は、所用の為上山が延期になり、もう2〜3日は孝太と二人の山小屋生活。今日は知り合いの方から「若い男性と二人で…いいですね」(私ひとり爆笑!)というメールもいただきましたが、それではあんまり孝太が可哀想(ハハハ)。
今日あたり、風の音や雨垂れの音までが人の気配に思えてきて、いよいよ「幻聴」か。。。なにしろ、梅さんと哲也が21日(金)の朝早く山を下りて行ってから、丸5日間近く他の人の顔を見ていないのですから…。去年の秋にも哲也と二人、同じような場面はあったのですが、秋の場合はある程度の諦めもありましたが、小屋開け直後はお客様がないというのは分かっていながらも、何故かしら期待している部分もあっていつになく「人恋しい」。。。
それにも増して、どうしてこんなに寒いのかしら??
フリースなどあまりにたくさん着込んでいるので、どこまでが“自分の肉”でどこからが“着膨れ”なのかわからず、また「お客さんがいらっしゃらないし、寒いのは懐(ふところ)のせいかなぁ」とひと言口にしたものだから、孝太に「じゃあ、明日から(節約とダイエットも兼ねて)断食しますか?」と言われる始末(笑)。
山開きの土曜日のお天気が気になりますが、少し良さそうな予報が出始めたので期待しています。「幻聴」でなく、ホンモノの皆さんの賑やかな声を早く聞きたいものですネ。

今までは外を向いて食事をして頂いていた窓際のテーブルにも、本を置いてみました。「山渓」や「岳人」を並べています。

Oさんと一緒に、賑やかに夕食 photo by 自動シャッター
「ねぇ孝太、あのお客さん、今日はいらっしゃると思う?」…今朝起きてすぐの、私のひと言。
実は23日に、今晩親不知に泊まるという男性からお電話を戴いていました。翌日から栂海新道を登って行く予定なので、2・3日したら朝日小屋に泊めてもらうかもしれないとおっしゃっていました。
でも、このお天気ではもしかしたら計画も途中で分からないし、どうしたものかしら…と孝太と二人、今日も「幻聴」に悩まされるのかなと思っていました(笑)。午前中、一人で外仕事をして少々くたびれ横になっていた孝太、そしてちょうど掛かってきた電話を受けていた私…玄関に人の気配がして、正直言ってビックリしました(笑)。
いよいよ今シーズン最初のお客様、電話の主のOさんでした。
20代の男性・栃木県ご出身のOさんは、「一生に一度の長期休暇」を取って、日本海から太平洋までを40日余りかけて縦走の予定だそうです。日本海を栂海新道から登り始めて、北アルプスを上高地まで、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプスの木曽駒ヶ岳、伊那谷、南アルプス、聖岳、富士山から田子ノ浦…
「頑張って、ぜひ最後まで歩き通してください」とOさんにエールを送りつつ、今シーズン最初のお客様に敬意を表して、夕食は3人でやっぱりお鍋!!…「学生時代からずっと山を歩いていますが、いつもいつもテント泊ばかりで、実は今回が初めての小屋泊まりだったので少し不安もありました」というOさん。「山小屋デビュー」が朝日小屋だったとはナント光栄なのでしょう。“水炊き”とその後の“雑炊”にとても感激して下さいました。
明日は5時からの朝食とお弁当作りに備えて、久し振りの4時起きです。やっと身体も心も「営業モード」(笑)に切り替わりました。頑張ります!!では。

ハクサンコザクラ 02.6.25

白高地沢、やっと架かった仮橋 02.6.22
今日、哲也が6日振りに戻って来ました。
実は。。。22日(土)に白高地沢に仮橋を架けに行った哲也が、ケガをしてしまいました。幸い、事故の様子に比べてケガの程度は思ったほどではなかったようでしたが、それでも左手の中指の先を15針ほど縫う大ケガでした。
蓮華温泉から蛇籠のセットを白高地沢まで運ぶ作業も、かなり大変だったようです(長さも横幅も重さもある)。梅さんと二人でヘトヘトになりながらのボッカ、そしてその後作業を始めてすぐ、大きな石を蛇籠の土台に据える為に動かしていて、誤って石を滑らせてしまい大きな石と石の間に手を挟んでしまったとの事。
連絡を受けてから、本当に気が気ではありませんでした。いろいろ危険がつきものの仕事とはいえ、管理人としては、本当に心配でした。
本人が一番大変だったとは思いますが、周りの皆さんのお陰もあり、今日小屋に帰ってくることが出来て、哲也の元気そうな顔を見てやっと安心する事が出来ました。まだ、包帯姿も痛々しいのですが、少しづつ痛みも引いていっているようです。
今年の白高地沢の仮橋は、こうして雨の中、やっと架けることが出来ました。
シーズン中の無事故を祈ると同時に、管理人として「危機管理」に充分注意を払わなくてはいけないと改めて感じているところです。

今日の登山道の様子…朝日小屋から山頂へ向けて photo by tetsuya
いよいよ明日の山開きに向けて、小屋の準備もほぼ整い、お客様を待つばかりになりました。
今日は、力強い味方・立山室堂山荘からの助っ人“梅さん”が上山。また、哲也は左手の中指に包帯を巻きながらも、山開き登山隊の皆さんが明後日に山頂へ行く場合に備えて、朝日岳山頂までベンガラを撒きに行ってくれました。孝太も細かい気配りで、朝からフル回転してくれました。
何だか、小屋で待つほうも「遠足前の幼稚園児」のような心境です。大勢の皆さんの喜んでくださる顔が見たくて、みんな小屋開けから頑張って来ましたが、明日は「山の神様」と一緒になって山開きの“お祭り”を大いに盛り上げ、また楽しみたいと思っています。
梅さん、哲也、孝太、そして私…今宵は、やけにウキウキしています。
今の時刻PM9:30、窓の外を見ると、久し振りに街の明かりと漁り火がきれいに見えています。
明日の山開き当日が、少しでも梅雨の晴れ間で、お天気に恵まれますように…。

夕日が原 その1 02.6.27 photo by kouta
モデルは「名誉の負傷!?」をした哲也、根性でボッカをして来ました。

夕日が原 その2

夕日が原 その3

夕日が原 その4
明日は、山開き登山会のために、早朝からベンガラでマーキングをしたり、ステップを切ったりする予定。