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朝日岳から、2003年の夜明け 03.1.1
明けましておめでとうございます。
皆様、健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
本年も朝日岳・朝日小屋を、どうぞよろしくお願いいたします。
朝日小屋は今年も6月中旬に小屋開け、そして6月下旬の山開きからシーズンの幕開けとなり、10月中旬の小屋閉めまでの約4ヶ月間の営業となる予定です。
今年の抱負は、もちろん(!)いろいろあります。
やはり多くのお客様をお迎えして、出来れば営業的に安定したシーズンにしたいです(微笑)。
『中高年登山』はすでにブームというよりも大きな流れとして確立した観がありますが、その中でも最近の登山者の皆さんの傾向として、「有名な山はもう登ってしまったので、今度はあまり他の人達が行かないような山へ」「念願だった花の山で、静かな山歩きを楽しみたい」「アルプスと日本海を繋ぐ、記念の山歩き」等などの考えが見られるように思います。
そういう意味で、昨年あたりは朝日岳が少し注目されたのではないかと思っていますが、何しろ入山から下山までのアプローチが長くキツイ山なので、爆発的なブームがやって来ることはないと思いますが、いつも思うように、『高嶺に咲く花たちを、そして朝日岳を、可愛がってくださる皆さんにこそ、ゆっくりと訪れてほしい』と願わずにはいられません。
朝日小屋の『平日』は、とても空いていますょぉ。
特に、9月・10月の平日は「お客さんが来ないかなぁ。。」と外ばかり見ているくらいですから(笑)、そんな時はゆっくり静かな山小屋の夜を満喫できるのですが(微笑)…お待ちしています!
また、遭難や事故が起きませんように。
昨年は、このホームページの掲示板の中でも、蓮華温泉・五輪尾根の木道についての論争がいろいろありました。朝日小屋の管理人としても、その件については関係各官庁・各方面に現状の問題点を報告し改善を求めて話をしている次第です。実際には昨年・一昨年と木道の改修が進んでいますが、一朝一夕の解決は望めないので登山者の皆さんにも細心の注意を払っていただきたいと思います。
また中高年のパーティーの場合、“歩行時間”を含めた「全行程の行動時間」をガイドブック記載のそれよりかなり多めに取る、「早発ち、早着き」の鉄則を守ることが山行全体の余裕に繋がる、等などの原則を必ず守ってほしいと思います。
パーティーの力量や技術・体力に見合った計画を立て、慎重に行動されるよう、山小屋からもくれぐれもお願いします。
管理人も、今年で3シーズン目を迎えます。
まだまだ「新米管理人」「頼りない管理人」ではありますが、でも新鮮な気持ちを忘れずに、しかし少しは管理人らしくどっしり構えたい(!?)、そして、人間的にも大きくなりた〜い!!
『登山者の皆さんに喜んでもらえる朝日小屋』を目指す気持ちに変わりはありません。
自分が山を歩くようになって、いくつかの山小屋に泊まってみて、以前よりその想いは強くなっています。山歩きは何と言っても肉体的・精神的にハードですから、辿り着いた山小屋でのもてなしがどうあるか、一度きりかもしれない「出会い」を大切にしたいと思います。
その為には昨年の反省の上に、ハード、ソフトの両面からなお一層頑張らなくてはと思っています。私なりの“今年の秘策”もまだまだ検討中(!)
キーワードは…『強く、そして優しく、しっかり受け止める』
このホームページも、「管理人日記」を中心に、『書き続けること』を課題にしたいと思います。
「大変でしょう…」とよく言われますが、私にとってこの日記を書くことは、心の整理と安定に繋がっていますから、皆さんが思ってくださるほど苦痛になってはいないんですヨ。
それよりも「いつも見ています!」のひと言が、どれだけ励みになっているか。だから、今年も“徒然に”書き続けていこうと思っています。
小屋に入るのはわずか4ヶ月だけのシーズンですが、小屋開けの準備、小屋閉め後の後始末、税金対応や書類関連の整理、諸々の会合への出席、そして「仕事・息抜き・元気の素」を兼ねた自分自身の山歩き…そんなことをしていると、一年間が本当にあっという間に過ぎて行きます。
今年も天候が安定し、皆さんがステキな山行をされますように。
皆さんとの出会いを、朝日小屋でお待ちしています!!

元旦の山々 03.1.1
山を歩きた〜い!!…出来れば、春の山から始まって、冬になっても自分の力量に合わせて何処かの山へ。その為にはやっぱり「トレーニング」か。
昨シーズン、初めて朝日岳で一眼レフカメラを使ってみました。写真らしい写真になっているのはホンの数枚でしたが、焦らずに、でもしっかりと、“私の想い”を写してみたいと思います。
「チームワーク」を土台に、楽しく山小屋生活を送りた〜い!…もちろんその為には、管理人がシッカリしなくては!!
花の名前や木の名前覚えたり、自然をもっと観察して勉強したいなぁ。
今年の“秘策”…まだまだ秘密ですが(笑)、小屋のレイアウトやサービスなど、いろいろ思案中!!
沢山の皆さんとの『出会い』を大切に。
細やかな心遣いが出来るように。人間的に大きくなって…。
亡父の『追悼集』の完成…これが、今年一番の課題となりそうです。

2002年10月12日 茜ちゃん・20歳の誕生日は朝日小屋で
左・ケーキを作ってくれた孝太 右・主役の茜ちゃん
(3ヶ月前の話で、恐縮ですが)
(掲示板もご覧ください)
昨年10月12日、小屋閉めを間近かに控えみんなが集まって来ていた朝日小屋で、茜ちゃんの誕生パーティーが開かれました。それも、記念すべき20歳のお誕生日です。何人もいたアルバイトの中で、小屋の営業期間中にちょうど誕生日を迎えて、みんなでお祝いができたのは昨年は彼女だけ。
当日は、孝太が美味しい美味しいケーキを2種類も手作りしてくれたんですヨ。それも2日も前から準備をして…。手間ひまかけた愛情・友情たっぷりのケーキは、みんなに大好評でした!!
茜ちゃんが小屋閉めに登って来るというので誕生会を計画したのですが、主役が当日の朝になって具合が悪くなってしまい、一日延ばそうかという電話がかかって来ました。しかし孝太がケーキを準備してくれたと話すと、茜ちゃんは「。。。。。。」
そして意を決した彼女は、昼過ぎから登り始めました。同行のIさんと一緒に夜7時過ぎ、みんなが待つ小屋に辿り着いた時の彼女、その晴れやかな顔、爽やかな笑顔は本当にステキでした。
(最初は自分の意思とは別な所で話が進んで)ひょんなことから、思いがけず昨年の朝日小屋アルバイトに参加した茜ちゃん。「あかね色」に輝く空を見て感激した話も、この日記に書きました(2002.7.24付け)。
そしてナント…!!
彼女は、昨年末から新年にかけての「正月登山」に福島県の吾妻山へ行って来たそうです。もうこれには、御両親もビックリされたそうですが、私だって本当に驚きました!!だって朝日小屋に来た時の彼女は、「山女」どころか…!?。
その茜ちゃんが、年末年始の冬山へ登るなんて…。
先を越されてしまった(笑)私は、驚き感心すると同時に、『人は変わる!』と思いました。彼女はそのとても素直な心根と、いつもひた向きで前向きな姿勢で、自分の意志をもって変わろうとし、冬山への挑戦を実際の行動に移しました。本当に頭が下がりましたネ…。
この先、茜ちゃんがホンモノの「山女」に変身するかどうかは分かりませんが(笑)、彼女が「自己の確立」を目指し、自分が求める「本当に大切なもの」を追い続ける姿勢は、きっとこれからも変わらないのではないかと思います。
そんな若いエネルギーを今年も分けてもらいながら、私も頑張ります!!
山小屋で若いアルバイトのみんなと接することは、私にとっての『宝もの』として、これからも大切にしていきたいと思います。

とびっきりの笑顔 2002.10.12
山小屋のアルバイトは、正直言ってかなりキツイと思います。
楽しいことは、もちろん山ほどあります。宝物のような「人との出会い」もあります。自然の魅力に思う存分触れる機会もあります。ゆったりした時間も時には。
でもそれ以上に、大変なこともたくさんあります。精神的にも肉体的にもかなりハードです。“求められるモノ”も結構レベルが高く、様々です。下界での“マニュアル通り”のアルバイトの方が楽な場合もあるかな…。
それでも、アルバイトに来てくれるみんなは、シーズンが終わりさわやかな涙ととびきりの笑顔を残して別れて行きます。
若い子たちの山小屋生活、「ハマッてしまう」魅力は何なんでしょうか、ねぇ…。

だあれもいない 03.1.8 photo by 自動シャッター
双子の受験生を抱えナンダカンダと雑用に追われ、“今年こそ”と思ったお正月登山もままならず、いろいろ送られてくる皆さんからの年末年始の山行情報に羨ましさと淋しさを感じていた年明け。ううう。。。
昨日の午前中は、溜まっていたメールへの返事を書くなど、おとなしくパソコンに向かっていた私でした。午後からもデスクワークかぁと思っていましたが、あまりにお天気が良くて穏やかな陽差しに「もう、こんなことばかりしていられない!」(笑)と、いざ出発。
午後から、それも独りで行ける山なんてそうそうありませんから、城山(上ノ山)へ行くことにしました。標高わずか200m少し、初登山と言えるかどうかわかりませんが(笑)。
登山口の鹿島神社での雪は約10cm程でしたが、植林された杉林を抜けて上ノ山園地に近づくと雪の深さも30cm、多い所では膝までありました。海岸沿いにある山なので、誰にも踏まれていない雪は湿ってとても重く、それなりに足のトレーニングには最適だったように思います。
静かな山でしたが、下枝が刈られすっくと伸びた杉の先端からは積もった雪が時折「バサーッ」「シャーッ」と音を立てて滑り落ちてきました。そして誰も歩いていないと思った雪道を外れて、ちょろちょろと身軽そうな足跡が…。
ひっそりと静まり返り、しかし陽光を浴びた一面の雪がキラキラと輝く園地では、持って行った紅茶を飲みチョコレートをひと口。往復でも2時間足らず、ちょっとしたお散歩でしたが、雪道を登ってうっすらと汗をかき開放感を満喫し、ホンのささやかな幸せを感じて、もう充分に満足!!
ちょっと物足りなさも残しつつ、でも思い切って行って本当に良かった…。

ホントに身軽ですねぇ。
この場所で私は、膝近くまでゴボッゴボッと潜ったのに(笑)。
ウサギかしら、それとも??

この重たそうな足跡(笑)は、私です。
右手には桜の木があります。映っている陰も私。
奥に青々と見えているのは、もちろん日本海。宮崎沖の富山湾です。

昨年の日記を見ると、山の中を歩いたのは1月中旬を過ぎてからでしたが、その時は雪がほとんどなかったんですね。
冬はやっぱり「雪」が最高!!
また時間を見つけて、何処かへ行きたいナ。

青空に聳える朝日岳、白馬岳の山並み
朝日町窪田地内より望む 03.1.9
今日は、昨日にも増して良いお天気になりました。
午後から隼のお散歩に。
とっても気持ちが良くて、往復1時間もかけて歩きました。
私の両足首には、片方500gづつのオモリが…綱を引っ張る隼の力も結構強くて、そこそこの運動になりました。
隼から皆さんへ。
昨年元旦に交通事故に遭い、九死に一生を得てからちょうど一年。
「僕も、こんなに大きく、とっても元気になったワン!!」

昨年の山開き登山会の頃 夕日が原の様子 02.6.30
昨晩、大蓮華山保勝会の新年初役員会が開かれました。その席上、2003年シーズンの幕開けを告げる「朝日岳山開き登山会」の日程が決まりましたので、お知らせします。
2003年の登山会は、6月28日(土)〜29日(日)の両日開かれることになりました。
山開き登山会は例年6月下旬の土・日曜日に行なわれています。朝日町観光協会と大蓮華山保勝会が主催し、関係者を含めて120名程の参加者の宿泊はもちろん朝日小屋を利用しますが、その他リーダーやサブリーダーの配置をはじめとする登山会に係る諸々の大役を大蓮華山保勝会が担うという、まさに年に一度の「朝日岳のお祭り」です。
どうしても梅雨時の開催となりますので、なかなか両日とも好天に恵まれることは少ないのですが、昨年はよほど参加者の皆さんの日頃の行ないが良かったのでしょう、雨に遭わずしかも2日目には御来光まで拝むことができたという、本当にラッキーな年でした。
毎年欠かさず参加してくださる方、今年こそ行ってみたいと募集開始と同時に申し込んでくださる方、遠くから何度も参加してくださる方、初めて山開きに参加してその後も朝日小屋に通ってくださるようになった方、山開きで知り合った方たちで連絡を取り合い山歩きを楽しんでいるグループ等など…。
お天気が良ければ、これは最高!!
…もし少々お天気が悪い場合でも、朝日岳を知り尽くした大蓮華山保勝会会員がリーダーになっていますので、途中の自然解説をはじめ朝日小屋でのおもてなしを楽しんでいただけるよう心掛けるなど、皆様の心に残る山開きとなるように尽くします。
一般参加者の募集人数は80名程度(例年)、5月になったら朝日町観光協会(町商工観光課が事務局窓口)で募集を始めます。

オオサクラソウ 昨年山開きの頃、8合目付近 02.6.30
昨日の会合は、大蓮華山保勝会の新年初めの役員顔合わせ会でした。昨晩の会合では簡単な2002年シーズンの反省や下半期の会務報告などがあり、この後3月の役員会、4月の総会へと続いて2003年度の行事や会計の予定が決まるわけです。
今までにも書いて来ましたのでご承知かと思いますが、朝日小屋は大蓮華山保勝会という自然保護団体が所有するもので、管理人には4年毎に行なわれる入札で権利を落札した会員が保勝会と契約を結んでなれるわけです。
お陰さまで私の亡父は、7期28年間に亘り管理人を続けることができましたが、これは父だけの力ではなく、影でいろいろ支えて下さった大蓮華山保勝会の会員の皆さんをはじめ多くの皆様のお力添えがあったからこそと思っています。
2001年から始まった私の管理人・第1期ですが、2シーズンを終えて折り返し点に立ち、いろいろ反省もありまた残り2シーズンへ向けての抱負もあります。
管理人になってから変わらずに、より一層強くなる私の気持ちとしては「もう一度行きたくなるような山小屋」づくりを目指し、「山歩きの後に山小屋に着いた時に、どんなおもてなしが一番嬉しいか」を考えて、「登山者の皆さんに喜んでもらえる朝日小屋」にしたいと思っています。
ソフト面に関しては諸々ありますが、特に私自身が『〈山〉のような管理人になりたい』(!?)と思っています。ン??(笑)
そしてアルバイトのみんなも含めた朝日小屋全体が、いつも「元気で明るく、居心地の良いステキな山小屋」にしていきたいと思います。
設備や施設面等のハード面に関しては、下界の建物のように増改築が自由にならない(国・環境省・森林管理署絡みの制約がある)、営利を目的としない自然保護団体が運営している、私自身の山小屋でない、4年毎の入札があるので次も自分がやれるという確約がない…等などの制約があり、大掛かりな設備投資はなかなか思うようにならないのが実際のところです。
しかしそんな中でも2年間は、いろいろと小さな工夫とアイディアを重ねながら「新米管理人」の私なりに居心地の良い空間を作ろうと努力してきたつもりです。
2001年は、食堂のコーナーを見直しました。スポットライトを照らして明るくし山関係の本を並べて、到着後の皆さんが少しでもくつろぎの時間を過ごせるようにしました。
そして管理人1年目の“目玉”は、なんと言ってもワインや日本酒・ウイスキー・焼酎などの中から選べる「食前酒」と、朝の出発前にも気軽に飲めるセルフサービスの「100円コーヒー」。この2つは「朝日小屋らしいおもてなし」としてお客様に大好評で、もちろん今後も続けていく予定です。
それから、より美味しい食事を提供したくて炊飯器を圧力釜に替えました。実はそれまでも朝日小屋の食事の評判はまずまずだったのですが、普通の5升炊き炊飯器で炊いたご飯はどうも。。。私も若い頃はちっとも気にならなかったのですが、やはりこれくらいの年齢になると(笑)美味しいご飯がどうしても食べたくなります。お陰さまで、圧力釜で炊いた清水家自慢のコシヒカリ(朝日小屋のお米は、100%自家製米です)で、ご飯も進みます。
2002年は、食事の際の配膳を見直しました。お気付きになりましたか?
それまでは、お茶は14人掛けテーブルに1つの大きなやかんで端から端まで配っていました。また、ご飯のお櫃やお汁の鍋や調味料類は6人に1つの割合で出していました。
しかし20年前と比べると、登山者の皆さんの層は完全に中高年に変わり、テーブルの端から重たいやかんを「すみませ〜ん、やかんをこっちに廻して下さい!」というのはかなり大変だということに気付きました。
そこで、お茶はやかんを止めて小さめのポットに入れ、またご飯のお櫃やお汁の鍋や調味料類をコンパクトにして4人に1つの割合で配膳し、狭くて混雑したシーズン中にも少しでも気楽に食事をして頂けるように工夫しました。
では、2003年のシーズンは!?
例えば、朝日小屋自慢の夕食…肉ジャガ・季節野菜(殆ど自家製)の天ぷら・豚バラ肉の唐揚げ・野菜サラダ・漬け物(これも殆ど自家製)
「疲れた身体にも食べやすくて、美味しい」この朝日小屋の食事を、「もっと美味しく、もっと楽しんで」食べていただく為の工夫をするつもりです。
何で私がそんなに食事に気を使うかって?
だって…山歩きというハードな日々を過ごした身体と心は、何より美味しい食事と快適な睡眠で少しでも復活させてあげて、無事に下山してもらいたいというのが私の願いです。そうすれば、朝日岳と朝日小屋が「楽しく、また歩きたい山。そしてもう一度行きたい山小屋」として皆さんの想い出に残るのではないかと思うからです。
それから今年は、朝日小屋の限られたスペースの中でどうしたら「乾燥室」と「談話室」の空間を少しでも確保できるか、模索してみたいと思います。
今の朝日小屋は1985年夏に完成しました。今夏で築18年になります。限られた借上げ面積の中でできるだけ客室を確保したいという設計上、今なら多分どこの山小屋でも当たり前になっている乾燥室や談話室が作られていません。“今どきのお客様”から要望の多い「乾燥室」と「談話室」をどうするか、あれこれ工夫し考える年にしたいと思います。
また、『山小屋らしさ』にも少しこだわりたいと思っています。具体的には…まだヒ・ミ・ツです(笑)。
「ゆったりとした時間の流れを感じる」「自然を感じる」…そんな奥深い高山にある山小屋にだけ許される空間。新しさや快適さを追求しつつも、どこか昔の山小屋の面影を求める想いが私の中にもあります。そんなこだわりも大切にしたいなぁ。
書き始めたら、とっても長くなってしまいました。読みづらくてゴメンなさい!(笑)
今シーズンの予定がボチボチ決まり始め、何だかとってもワクワクして来ました。早く春になあれ!!

愛知県の村田様と記念撮影 雪倉池付近 02.9.26
先日の掲示板に、大阪のみきさんから「山を歩き続けるために」という題で書き込みがありました。ご覧になられましたか?…(現在は削除されていますが)
今や山を歩く登山者の多くは「中高年」、もちろん朝日小屋でも40〜60代のお客様が主流となっています。昨シーズンでは、40代以上のお客様が全体の75%以上を占めたほどで、特に50代後半〜60代の皆さんが一番多いのです。
そんな中、昨シーズンのお客様で最高齢の、とってもお元気な方をご紹介します。
9月26日小屋にお泊りになった、愛知県安城市の村田久彌様です。ナント、大正11年生まれの80歳!!
残念ながら、その日は私がUさんと一緒に白馬岳へ出掛けた日でしたので、朝日小屋でゆっくりお話することはできませんでしたが、ちょうど雪倉岳を少し下がった雪倉池のところでバッタリお会いしました。
白馬鑓温泉を経て白馬山荘にお泊りになり、体調も良いようだから念願の朝日岳まで足を延ばすことにしたとのこと。北アルプスは殆ど登っているけれど朝日岳だけが残っていました、と話していらっしゃいました。
「自分は年も年だから、必ずガイドブックのコースタイムの1.5倍の時間が掛かると思って山行計画を立てて歩くようにしているんだ。だけど、やっぱりこのコースは結構長いねぇ…」と笑いながら、しばらく私たちと立ち話。
「分岐からは、朝日岳の山頂廻りで行った方がいいかね、それとも水平道を歩いた方がいいかな?」と言いながら、その場でお別れしましたが、私達はやっぱり気になって村田さんの後ろ姿が見えなくなるまで見送っていました。
白馬山荘に着いてから、小屋で留守を預かってくれている哲也と孝太に連絡して到着を確認しましたが、その時点では未だだったので少し心配しましたが、その後無事小屋に着かれたそうです。
翌日は、北又へ下山。あの恵振山の急坂を下りて行かれて、小川温泉にご宿泊されたのですが、温泉からお電話を頂きました。「いやぁ清水さん、とっても良い山だったよ、本当に!もっと早くに訪れたかったなぁ…」
白馬鑓温泉〜白馬岳〜朝日岳〜北又への縦走は、若い登山者でも大変な健脚向きのコースだと思いますが、
…『山をよく研究し、マイペースで、しかしあくまでも自分の体力や脚力を正しく認識して、長年の経験や技術を決して過信せず、無理をしないで、自然の中にいる幸せを感じながら楽しく歩く』
中高年の登山者が、ぜひ心掛けるべきことかもしれませんね。私も見習わなくては!!
村田様にはさすがに、「来年もまた遊びにいらして下さいネ!」とは言い難かったのですが、でもまだまだお元気で、いろいろな山を楽しんで頂きたいと思います。
この日記に実名と写真を掲載するにあたり、村田様にお電話しました。
白馬山荘〜朝日小屋は10時間弱、朝日小屋〜北又は5時間あまりかかったそうです。
「あの、雪倉岳と恵振山の下りさえなければ、何度でも行きたい山なんだがなぁ。。。いい所だよ、朝日平は」
そして、今シーズンは西穂高岳や焼岳へ行って来ようかなと思っていると話して下さいました。

雪倉岳の登山道から見た、雪倉池です。
紅葉には少し早かったのですが、池の周りがポツポツと赤や黄色に色付き始めていました。

青空の下、白馬連峰をバックに
特製ブランコで遊ぶ優ちゃんと三緒ちゃん 02.10.13
昨日は2002年シーズン最高齢のお客様をご紹介しましたが、では昨シーズンの「いちばん小さな」お客様は??
このホームページでもおなじみのBANさんの三女で、保育所年長組に通う三緒ちゃんでした!!…当時はお誕生日前でしたので、満5歳。
10月の連休にお父さんとお母さん、そして小学校6年生のお兄ちゃん・弘章君、同じく4年生のお姉ちゃん・優ちゃん、親戚の小母さんの6人で北又から登って来てくれました。
一昨年初めて朝日岳へ登ったBANさんですが、その時以来家族そろっての朝日岳登山を楽しんで下さっています。昨夏には、奥様や長男・弘章君と一緒に白馬岳からの縦走を成し遂げてくれました。
一昨年の朝日岳山開きで「朝日小屋デビュー」をした長男・弘章君は、小雨の降る中小屋に到着した時には「もう2度とイヤ!」というような悲壮な顔(笑)をしていましたが、それでも同じ年の秋にはビックリするくらいスイスイと平気な顔で再び朝日小屋へ。そして昨年は“若きアルピニスト”のような顔付きで、山開きに参加。夏には白馬岳からの縦走、秋には2人の妹達を先導してまたまたやって来てくれました。
子どもって、大人が思ってもみないような“力”や“可能性”を持っているんですネ!!力の過信は禁物ですが、同行する大人のリーダーが充分に気を付けてやれば、小さな子どもでもちゃんと楽しく事故もなく歩けるのですから。
北又からの恵振山は、急登である上にかなり大きくキツイ段差があるので、歩幅の小さな子どもには一歩づつがとても大変です。それでも、上りは身軽さも手伝って両手も最大限に使ったりして大人が思うより結構スイスイと登るのですが、下りの場合には勢い余って“前につんのめる”状態になる場合もあり、慎重さが要求されます。
BAN家の場合も、上りと下りの所要時間がほとんど同じくらいかかり、無事下山し終わったお父さんはグッタリだったそうです。決して山のベテランとはいえないBANさんですが、それでも小さな子ども達を連れて家族揃って山を歩く幸せを感じてもらえたというのは、本当に嬉しいことです。
そういえば我が家でも、夫がまだヨチヨチ歩きの子どもを背負って、「おじいちゃんの待つ」朝日小屋へ通いました。ゾロゾロと4人連れて登ったのも良い思い出です。今では中学2年生の末娘・結でも、北又からの道をひとりでも平気で登ったり下りたりするんですから…。
『若い』世代が山を愛してくれる、そんな若い子たちが増えていく、とってもステキなことですネ!!

私がやっても全然可愛くなくって(爆笑)
「あらっ、ゴメンなさ〜い!」 02.10.12
本当は、こんなこと絶対やってはいけないのかもしれませんが(笑)…
実はこれは、朝日平に設置されている「富山○○管理署」の大きな看板を小屋閉めの際に撤去した後に、若い子たちが面白がってロープを架けて作ってくれたブランコです。
「ゆかりさん、これはイイですよ。看板よりこっちの方が良いんじゃないですか、お客さんも喜ぶし」なんて哲也たちは言っていましたが、私は「○○管理署に知られたらエライこっちゃ!」「保○会の人たちにも見られたら大変!」と内心ハラハラしつつも(笑)、白馬連峰をバックに記念写真を撮るには最高かも…などと考えていました。
遊び心はいつも大切に!!…ですよネ。

南保富士で雪中キャンプ シュンちゃんと堀さん 02.12.30
昨日、掲示板が「南保富士」登山の件でかなり賑わっていましたネ。いろいろと書込みして下さった皆さん、有り難うございました!
この写真は、私が時々山へご一緒させて頂くシュンちゃんが、友人の堀さんと昨年末に1泊2日で「南保富士」へテントを担いで遊びに行った時の記念写真です。わざわざ暮れのご挨拶にと、年末年始に山へ行けない私が羨ましがるのも承知の上で(笑)、送ってくれました。
シュンちゃんは元々“朝日岳山開き登山会”の参加者でした。2つ隣のK市に住んでいらっしゃいますが、偶然同じ年だということが分かり(出身校は違ったのですが)、友人の友人だったり同級生の同級生だったりして話が合い、何度か低山歩きに連れて行ってもらいました。
そのシュンちゃん、最近本当に「山にハマッて」いるんです。昨年の山行は3,000メートル級のアルプスから身近な里山まで、69日だったというから立派!…山を始めたのが30代後半、地元小学校のPTA会長も務める等の多忙な日常をくぐり抜けながら、「山への情熱と憧れ」を持ち続け実行に移す行動力には、驚きそして脱帽してしまいます。
そして私が“いいなぁ…”と思うのは、その少年のようでいて、実は『大人の遊び心』。 それが時には山中で食べる食事だったり、里山での男2人の雪中キャンプだったり、自然観察だったり、地図を頼りのサバイバルだったり…。
食事はいろいろ工夫されていて美味しいんですよ。網で焼く鴨やネギ、エリンギ、干物等などをタレに凝って楽しんで食べて、アルコール類ももちろん必ず持参すれば、それは下界では味わえない最高のご馳走です。
そしてたとえ低い里山でも、うっすら汗ばむくらいのラッセルをして山頂に立てば、そこはだれにも踏まれていない白い白い雪の中。それだけで幸せな気分に浸れるそうです。例えアルプスでなくてもとびきりの静寂を感じながらテントを張れば、ひと晩飲んで飲んで話して話して(笑)、充分に遊び心は満喫できるはず。
彼は無雪期には山仲間と3,000メートルのアルプスにも出掛けるようですが、シュンちゃんはしっかりコンパスが使えて地図が読めるので、季節外れでもいつも適当な里山や低山を選んでは「遊びの時間・遊びの空間・遊びの心」を楽しんでいるようです。
アルプスにはアルプスの、低山には低山の、里山には里山の、それぞれの楽しみ方があるんだなぁと、最近つくづく思います。山も自然も…楽しんで、そして“何か”を感じなくっちゃネ!!

これは何だと思いますか??
シュンちゃんが送って来てくれた写真。
そう、南保富士から見た夜景です。写っているのは朝日町や入善町、黒部市等などの街の灯かり。そして、闇夜に富山湾。
どうですか? 最高でしょ!?
メールの添付写真を開けてこんなのが出て来たら、もう“いじけます”ヨ(笑)。
例え里山でのキャンプでも、こんなのを年末に見られたら、「来年もまたガンバロウ!」と思えますよネ。

信州・松本へ受験に行った二女を迎えに「松本駅」まで行きました。
松本駅正面に架かる、年代を感じさせる看板 03.1.22
「日記」が書けなくて。。。
なんで??
わかんないけど。。。
でも何となく“私なりの”理由はありそう。。。
パソコンに向かう気もしなかったけど、今日やっと書き込みの画面を開いてみようかという気持ちになれた。
久し振りにキーボードを叩いてみた。。。
書けるかも。。。
今晩かもしれないし、
明日かもしれないし、
3日先かもしれないけど。
『慌てないで…きっと書けるよ…』
昨日、知り合いに言われた。。。
病気じゃないし、入院しているわけでもないので。
もう少し待ってくださいね。

テントを張って“すき焼パーティー”
… 日帰りだというのに(笑) 03.1.19
19日(日)、近くの大谷山(558.7m)へ遊びに行って来ました。メンバーはシュンちゃんと由起子さん。
小川温泉元湯近くにある羽入地区の奥から取り付きました。天候は薄曇り。集落のすぐ上の林道からかんじきを着けましたが、湿った雪は本当に重く、また慣れないかんじきに少々苦労しました。
あまり好きでない林道歩きを1時間40分程、いい加減イヤになってきた頃に取り付き地点に辿り着きました。杉林の中を分け入って登り始めたのですが、雪の下には作業道があるのでしょう、植林された杉の林はちゃんと道なりに歩けるようになっていました。
私のかんじきは、昨年1月の救助隊訓練に参加する際に用意したのですが、あいにく在庫がなくてサイズがかなり大きめの物を購入したので、まるでかんじきに“もてあそばれている”よう(笑)。自分の片方のかんじきで、もう一方を踏みつけるものだから、よろける、転ぶ…その姿に自分自身で爆笑!
そんなこんなで約1時間40分、お腹が空いたのを我慢しながらやっと山頂に到着しました。時刻はちょうどお昼。重い食材を担いで行ったのは、やっぱり雪山でご馳走を食べる為ですよねぇ。テントを張って暖かくして、3人で宴会が始まりました。
時間も忘れて“すき焼パーティー”が続きます。普段は殆ど飲まない由起子さんと私ですが、調子に乗ってワインを頂いたらちょっとフラフラになってしまい、「泊まっていこうかなぁ」(笑)
あまりゆっくりし過ぎて、3時間余りも経ってしまいました。あらあら大変!…帰らなくっちゃ、救助隊が出動してしまうワ。
下りが得意の私としては、帰りは転がるようにあっという間に下山できるとタカをくくっていましたが、午後になって夕方近くになっても気温が下がらない為雪は思った程も締まらず、相変わらず重くて重くて私を苦しめます。
林道の最後の最後には、どうってことのない場所でまたまた転んでしまい、また爆笑。日没直前にやっと車に帰り着くことができました。でも、本当に楽しかったぁ!!
雨にも遭わず、登山道途中から見える下界の景色を楽しむことができました。山頂では大地山がはっきり見え初雪山も確認できましたし、負釣山がドーンと目の前に聳えていました。そんなに苦労させられる急登もなく、身近にこんなに楽しめる山があるとは、「雪の低山」はなかなか“ハマる”かもしれませんね。
案内してくれたシュンちゃん、相変わらず元気な由起子さん、有り難うございました!!

山でみんなでワイワイ食べると何でも美味しいのですが、その中でもすき焼きは最高!!
材料は家で全部準備して、タッパに詰めていきました。
浜育ちの由起子さんは、美味しい干物を焼いて来てくれました。
シュンちゃんはワインやビールを担いで来ました。
せっかく山へ行くのだから、うっすら汗をかいて少々体重も減らそうかといつも思うのですが、これでは絶対に無理!?

大谷山山頂から見る、負釣山 眺めは最高です。

大谷山(558.7m)山頂で、一緒になった皆さんと photo by shun
まさか誰にも会わないだろうと思っていましたが、山頂直下で、地元のランナーズの皆さんと一緒になりました。
顔ぶれをみてビックリ。子ども達の同級生のお母さん方や、いつもお世話になっている役場商工観光課の臨時職員の方や、朝日小屋へもいらした方等など。やっぱり「世界」は狭い!
山はあまり登っていないので初心者ですと言われましたが、皆さんいつも走って鍛えていらっしゃる方たちばかりなので、さすがに強かったです。
またどこかでお会いしましょうネ!!

昨日夕方、家の前の県道です。
道路の真ん中には「消雪(融雪)装置」があり、大きな除雪車が夜を徹して走り回っています。
気温が氷点下になり、塀垣までも凍っています。山沿いへ行けば、雪の量はもっと多いです。
28日夜中から29日の日中にかけてが一番ひどかったのですが、とにかく車を走らせていても、風が猛烈に強く、すぐ目の前しか見えませんでした。JRのダイヤは大幅に乱れ、道路脇に突っ込んだ車を何台も見ました。
今現在は少し小康状態ですが、まだまだ降りそうな気配も。