北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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大集合!!

2001-08-13

  食堂にて、これからビデオの上映会が始まります。

 今日は若い仲間達が大集合してくれました。私の4人の娘達も今シーズン初めて全員勢揃いです。去年のアルバイトや子どもの友達等も含めて、総勢24名の賑やかな夕ご飯風景となりました。

 こうやって若い人達がきつい山道を登って朝日小屋を訪ねて来てくれるのは、本当にうれしいものです。今日も、山は初めての19歳の3人がそれぞれ荷物を20K以上ボッカして来てくれました。「山へ行ってみたい!行ってみよう!」という彼らの気持ちを本当に大切にしたいものです。

 先日は小学生になる私の姪が2人お手伝いに来てくれましたし、昨日は知人の娘さん(中学生)、そして今日は大学生の長女の友人(元・高校の野球部員)が3人…、と朝日小屋は小学生から「番頭さん」の哲也まで、まるで若い世代の集合場所のようで、本当に賑やかで楽しい!!

 時には私のお説教や「叱咤激励の大声」も出ますが、それにもめげずにみんな明るく頑張ってくれています。

 私の父もこうやって若い子達に囲まれるのをとても楽しみにした人でした。今日はお盆、亡き父もきっと「おぅ、来たか!!」と喜んでくれているに違いありません。

 それから、皆さんから掲示板にいろいろ書き込みを頂きましたが、実は昨日(12日)、地元のチューリップテレビで「山小屋物語‐雲上にデビュー新女性管理人‐朝日岳」という1時間番組が放送されました。ずっと春の頃からいろいろ取材を受けていた様子は皆様にもお伝えして来ましたが、ついに(!?)オンエアされたのです。

 そのビデオが今日ボッカされて来て、夕食時にみんなで見ました。自分で言うと何とも可笑しいのですが、「素晴らしい朝日岳の様子とありのままの私が映し出されていて、…良かったのではないか」と思いました。何度も重い機材を担いで山へ足を運んで下さった、テレビ局のスタッフの皆さんに感謝します、有難う御座いました。一生の宝物にします。

 今日は久し振りに雨も降らず、雪倉岳や白馬岳も見えて素敵な一日でした。

山に来れば、みんなロマンティスト…

2001-08-15

 小屋の周りで、イワショウブ

 今年のアルバイトはみんな本当にロマンティスト…(もちろん山に登って来られる方達は皆さんそうだと思いますが)。

 今うちのアルバイト達そろって満天の星空を眺めている真っ最中です。「天の川」もきれいですし、流れ星も見る事が出来ます。昨日の夜も星空を見ていたのですが、東京から来た亜矢子ちゃんが「東京では空を見上げる事がないもの。他が明るすぎて、空は見ない…」と言いました。

 星空も夕焼けも、雲の流れやそこに咲く花たちも…、本当はいつも私たちのすぐそばにあるはずの自然がここではあるがままに見えるし、見ている自分の気持ちに素直になれるから、だから誰もが毎日「ロマンティスト」。

やってくれました、3人組!!

2001-08-15

てらちゃんとにし君、そしてやまちゃん。がんばりました。

 てらちゃん、4回目のボッカです。あとの2人も志願してのボッカ挑戦。それぞれ自己記録更新です。てらちゃんは28Kでした。

心がときめいた一日でした

2001-08-16

  アキノキリンソウの群生

 今日は少しくたびれたので日記は休もうかなと思いつつ、やっぱり今日の熱い思いを伝えたくてまたパソコンに向かっています。

 約40日振りに頂上へ行って来ました。管理人がこんな事ではいけないと思いつつシーズンに入りなかなか小屋を空ける事が出来なかったのですが、思い切って「ピクニック」に出かけるアルバイトのみんなと出発し、久し振りに雲が流れる頂上から「吹き上げのコル」を下りて大きく深呼吸をして来ました。

 実は昨日から写真家の増村征夫さんがおいでになっていたので、今日は増村さんとそのお友達の方と合流して、「照葉の池」まで行って来ました。途中から若者達と離れてゆっくりゆっくり、花たちや流れる雲、そして空の色や風の音を確かめながら歩きました。

 私も若い頃にはあんなに走って頂上からの道を駆け下りたこともあったナ…と思いつつ、立ち止まったり、3人でいろいろおしゃべりしながらの楽しい「お散歩」でした。

 増村さんが、ご自分の写真展の案内状にこんな文章を書いていらっしゃいます。

 「心にひびくとき」

 不思議だなあ と思うのですが、野山を歩いていて、他のことが気になっているときは

 なにも見えてきません。目には写ってはいるのでしょうが、感じられないのです。自然の神秘にときめくのは、自然の中にとけ込んでしまいそうなときでした。きっと、心が解放されているのでしょう。安曇野の、自然からの贈りものに感謝します。

 今日は、恋人に久し振りに逢えたような、朝日岳の大きな自然に心がときめいた一日でした。