北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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今日は、こんな日!

2009-08-06

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8月6日で、「ハム太郎の日」だとか…!?(かなえの話)

 

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毎朝4時前に起床しているみんな、大事な休憩時間です!!

 暑すぎて「外お茶」は、「自炊場お茶」に。

 “頂き物”などを口にしながら、しばしの休憩です。
 ポップコーンは、手作りしてくれました。
 瑞々しいプラムや、美味しい和菓子もありました。

 「10時のおやつ」の後は、今日の夕食の仕込みが始まります。

 そして、こんなことも。

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箱から出してチェックして、しばしの日干し 今日の午前中

 7月11日のヘリコプターで荷揚げされてきた、じゃがいもや人参のチェック。

 痛んだものは無いか、点検しています。

 7月のお客様の入込みが極端に少なかったのは本当に残念ですが、8月の夏空を期待して、みんな仕事に励んでくれています。

 頑張りま~す!!!

夕焼けに、元気付けられて

2009-08-10

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今日の夕焼け  久しぶりに

 日記が書けなかったのは、ドタバタした週末だったから。

 お客様が多かったというよりも、不安定なお天気に翻弄されっぱなしの感じ。

 そろそろみんな疲れが溜まってきたのも、事実。 私も。

 今日も、当初あった予約は60人を越えていたが、あっちのツアーが集客できず、こっちでは個人のお客様が天候不順でキャンセルが相次ぎ。。。と、結局お泊りのお客様はわずか7名様。それも、連絡無しで2名の方がドタキャン。ふぅ~。

 今年の夏は何よりも、ドタバタドタバタと予定や予想がコロコロ変わり、毎日毎日流れに翻弄されるのが一番疲れる要因ということもある。

 …今年は、それぞれどこの山域、どこの山小屋さんも『大苦戦』らしい。

 特にということもないだろうけれど…、

 朝日小屋のような「遠い、長い山小屋」「途中に何も無い小屋」「どこから来ても、8時間程」という山小屋は、中高年が主流の今の登山者の皆さんには“安心感”が無くて、歩くには“余程の決心”がいるらしいから、本当に苦戦している。

 不況・不景気。
 ずっと続く長雨・大雨。
 そして夏山直前に起きた、北海道の遭難事故。

 このトリプルは、今年の夏山の様相を変えてしまっている。

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夕焼けは、明日への「元気」と「勇気」への源

 でも、頑張らなくっちゃ!と、気合を入れる。

 今日の、夕焼け。

 元気をもらって、ガンバルぞ!!!  

無題

2009-08-13

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12日の雲、朝5時半ごろ  朝日平から

 ふう~ぅ。。。

 ちょっとため息が出る、今日はそんな一日だった。

 朝5時過ぎから雨。

 でも、そんな大したこともない様子かなと思っていたが、降り続く雨。

 …朝日小屋では、夕食の準備は、いつもその日の朝から始まる。

 朝一番から準備がスタートすることもあれば、午前中の9時頃からのこともある。

 『朝日岳は、花良し。そして朝日小屋は、食事良し。』 これは、超繁忙期でも変えられない。手抜きはしないのが、朝日小屋の決まり。

 なかなかその日の宿泊人数の予想は難しいが、これは“社長”である私の仕事。

 いつもの年なら、結構予想は当たる。案外、誤差も少ない。

 でも今年は、どうにもならない。

 今日も、最初は60人の予想で、夕食の準備が始まった。

 その後、白馬岳の山荘にいるお客様から何本かの電話。キャンセルだ。ルート変更する旨の内容。

 ここのところ毎日のことなのだが、これも仕方ない。最近の登山者の皆さんは、とにかくお天気次第だから。

 60人を50人に修正して、仕切り直し。午前中には、朝日小屋夕食名物の「肉じゃが」が美味しく出来上がっていた。

 ところが。。。いろいろあって、結局今日のお泊りは、半分以下。

 これでは、みんなの士気も、なかなか上がらない。
 私もそうだが、アルバイトのみんなもがっかりしてしまって、ちょっと可愛そうなくらい。

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12日の雲、朝6時半ごろ  朝日平から

 …また、今日最後に到着された方は、夜7時前にお二人。蓮華温泉から上山してきて、テント泊の予定だったが素泊まりでということに。もちろん、ご予約は無し。

 夜7時を過ぎれば、朝の早い朝日小屋のこと、お部屋の皆さんはすでに就寝の雰囲気。そこへ「ごめんなさい、お二人入れてあげて下さい」とお願いしていくのは、もちろん管理人の役目。あらあら。

 そしてこのお二人、蓮華温泉の出発時間も遅かったのだが、頼りにしたのは、ナント「30年前の地図」。

 コースタイムが、地図に書いてあるよりずいぶん長かったとおっしゃったのだが、いやはや開いた口が塞がらない。

 雨の降る中、夜になっての到着は、遭難一歩手前…。

 そして山小屋は、深夜営業のコンビニじゃぁないから…。

 そんなこんなの一日で。。。ちょっと疲れたなぁ。。。

 

これから、今日から

2009-08-14

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アサギマダラ  “一時捕獲”したのは、蛾の研究者・カズキ

 今日は、朝からほぼ晴れていた朝日岳周辺でした。

 中間層に雲があった為、蓮華温から歩き出してしばらくは霧雨だったとおっしゃる登山者もありましたが、山の上は雲の上、朝から夜まで雨の降らない一日となりました。

 今日が本当の梅雨明けかと思わせるような、そんな気配も漂いましたが、昨日辺りからは朝晩には涼しい風も吹くようになりました。

 照りつける太陽は夏の名残り、そして吹く風には秋の雰囲気。

 お花たちは、まだまだ夏の花もあり、そしてそして秋真っ盛りのマツムシソウやシモツケソウ、カライトソウなどなど、本当に賑やか賑やか。

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県警ヘリ・つるぎ、偵察に飛来  しかしこの後、剱岳・チンネへ緊急出動

 これから、これから、今日から、今日から…何となく、そう言い聞かせています(!?)。

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今日の夕焼け  これから、毎日続けばいいなぁ!!

元気にやっています!!

2009-08-15

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シモツケソウが満開に   小屋の前で  09.8.15

 ようやくというか、やっとというか、ずっと待ち望んでいた、待ち続けていた夏の空がやってきた感じがする北アルプスの昨日今日。

 青い空を眺めながら、私をはじめ朝日小屋のみんなは、元気にやっています。

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ヒオウギアヤメが咲き出した、今日の朝日平

 小屋の周りは、とにかく「花盛り!」です。

 夏の花たちもまだ頑張っていますが、秋の初めを感じさせる花たちがたくさん咲いています。

 シモツケソウが綺麗です。

 食堂の裏では、タカネマツムシソウが満開!!

 カライトソウも、咲き出したものもあれば、準備中の花たちも。

 賑やか、賑やか。

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今日の夕焼け 小屋の前で、お客様たちも大感激

 ようやく訪れた夏空と精一杯に咲いている花たちに、お盆休みにいらっしゃったお客様たちは、本当に朝日岳を楽しんで喜んで行かれました。

 まだしばらくは好天が期待できそうですね。

 残念なお天気が続いてしまった今シーズンの夏山ですが、まだもう少しチャンスはありそう。

 夏の終わりに、夏を満喫。そんな山旅へ出掛けていらっしゃいませんか。

 

番頭さんは、忙しい!!

2009-08-15

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番頭さん・ミゾテ  ただ今、屋根のコーキング中!

 1985年(昭和60年)建築の朝日小屋。

 とても頑丈な造りになってはいますが、そこは長年の風雪に耐えて耐えている山小屋のこと。いろいろあります。

 雨が降ったら、雨の量、そして風向きと風の強さによっては、時に雨漏りもします。バケツで対処することもあります。

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落ちないように、滑らないように、注意しながら

 だから、晴れたらこんな仕事も。

 番頭さんのミゾテが、屋根に上ってコーキング。

 落ちないように、安全には万全の注意をして。

 「何でも屋」さん、これって山小屋番頭さんの“宿命”でしょうか。有難うね。

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出番を待っているカライトソウ  仕事中の番頭さんを見守っている!?

こんなお客様も

2009-08-16

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左・神長さん 右・藤原さん  今朝の出発時に、とっても珍しいツーショット  

 お盆の15日、珍しいお客様がお見えになりました。

 山と渓谷社の神長さん、そして「岳人」編集部の藤原さん。どちらも今回は取材ではなく、プライベート山行。

 「え~っ、まさか朝日岳で会うなんて!」とお互いにビックリ。

 どこかの会合やパーティーなどで、一年に一度は必ずお会いしている「山渓」の神長さんですが、朝日岳は数十年ぶりだとか。私が管理人になってからは初めてです。

 白馬岳から朝日岳、蓮華温泉への縦走でしたが、「雪倉岳のタカネマツムシソウは、ホントに素晴らしかった!」と感嘆の声を上げていらっしゃいました。

 そして「岳人」編集部の藤原さん。何年か前になりますが、栂海新道へ取材で来られたことがあります。亡父の時から親しくさせて頂いていますが、朝日岳はその取材時以来。

 今回は、北又から入って栂海新道。今日はきっと、照りつける陽射しの中を栂海山荘まで汗だくのことでしょう。

 15日の夜には、少しの時間でしたが3人でお話しすることも出来ました。
 山の世界のこと、トムラウシの事故の件、雑誌の話などなど。

 こんな機会はもうないでしょう、最初で最後の“スリーショット”になったかも。

 お二人ともお話しましたが…

 『山の世界(社会)』は、山関係の出版社も、山小屋も、ツアー会社も、ガイドさんも、そして登山者の皆さんも、みんながいろいろなことを考えて、うまくいくようにならないと、山の世界全体が元気になれないと思います。

 様々問題はありますが、もっとみんなで大きく考えていくというスタンスが重要になってくるのではないでしょうか。議論の場も、もっともっと必要になってくるでしょう。

 珍しい方たちに久しぶりにお会いできて、そんなこともお話できて、朝日小屋での嬉しい時間でした。

 

夕焼けは、明日への活力

2009-08-16

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今日の夕焼け  午後6時半過ぎ

 連続して夕焼けが見れるなんて。

 これが当たり前の年もあるのに、今年は何だかとっても不思議。

 夕焼けは、明日への元気の源。

 毎日見ても、同じということは絶対にないから。

 今日も明日も、そして明後日も、元気で頑張りたい。

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左・初雪山  右・犬ヶ岳  夕焼けの空に浮かぶ

 何年か前、毎日のように夕焼けの写真を載せたら、サイトを管理してくれているnyamaさんから「ゆかりちゃん、毎日同じような“赤い写真”はどうかなぁ」と言われたこともあったけど、今回は許してくださいね。

 だって、嬉しいんだもの。晴れの日が。