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今シーズン2回目の、ヘリ荷揚げ
2011-07-10
- 青空の広がる中、昨日に続いて、早朝からの荷揚げ
今日は、6月12日の小屋開け時以来、今シーズン2回目となる荷揚げが行われました。
この7月上旬の荷揚げは、夏山シーズン最盛期の物資の殆どを上げる、朝日小屋にとって大切な作業です。
荷揚げは、実は昨日の朝に始まったのでしたが、本当なら昨日の午前中に終わるはずだったのに、思いがけずあっという間にガスが沸いてきて、人送3回・物輸3回であえなく中断。物輸が6回分残ってしまいました。
今日は、早朝から「仕切り直し」。
ヘリコプターが、尾安谷のヘリポートに駐機していたので、今朝7時前からの作業開始となり、どうにか、ガスの掛かる前に作業終了。
いつもお世話になっているアカギヘリの皆さん、ずっと朝日小屋の物資を運んで下さっているKパイロット、そして猛暑の中でも金曜日から荷造りを手伝ってくれていた朝日小屋『応援団』の皆さん、本当に有難うございました。
今シーズンは、蓮華温泉に通じる車道が通行止めになっている関係で、全く先(入込みなど)が読めません。
その為、食材をはじめ、アルコールなどの飲料も例年の半分の量の荷揚げとなりました。
平年より15日も早くあけた、北陸地方の今年の梅雨。
蓮華車道は、8月13日頃まで通行出来ませんが、登山道が閉鎖されているわけではありません。
白馬岳方面から北又へ抜けることも可能ですし、栂海新道も歩けます。
低調な入込みの予想を覆す「大どんでん返し」で、7月末には(社長!)大慌ての様相になり、8月上旬には3回目のヘリが飛ばせるようになるでしょうか。
…例年とは違った条件のもと、“万難を排して”いらして下さる登山者の皆様を、百花繚乱の花たちと夏山らしい朝日岳が出迎えてくれるはずです。
小屋の周りで早くも咲き始めた、ニッコウキスゲやコバイケイソウ、そしてチングルマやハクサンコザクラ。
そんなたくさんの可憐な高山植物たちと共に、朝日小屋スタッフ一同、皆様のお出でをお待ちいたしております。
- 白馬岳や旭岳をバックに、作業が続く
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2011/07/d20110710b.html
北又林道(町道・湯ノ瀬~北又線)の通行について
2011-07-12
- 7月7日の様子
先日この日記にも書きまして、ご心配をお掛けしておりました『北又林道(町道・湯ノ瀬~北又線)』の通行につきましてお知らせいたします。
以下、朝日町のホームページ(町道湯ノ瀬北又線の通行止め一部解除について - 富山県 朝日町より抜粋
土砂崩れ災害により通行禁止にしていました町道湯ノ瀬北又線について、災害現場に仮設道路を施工したことにより一部通行可能となりました。ただし、完全復旧ではありませんので、大雨等により道路が再び遮断される恐れがあります。仮設道路の通行にあたっては一旦停止をし、状況確認をしていただくなど、通行には十分にご注意されますようお願い申し上げます。
災害状況
- 災害箇所:町道起点である湯ノ瀬から約6kmの地点(越道峠の手前約1kmの地点)
- 仮設道路:土砂崩れ一帯を緩やかな斜面になるように崩土除去し、その上に網状の鉄板を敷設(約30m)。車一台が通過できます。
7月12日現在、タクシーは今まで通り、「北又小屋前」までの運行を行っております。なお今後の運行状況につきましては、ご予約の際に、朝日小屋・北又小屋・タクシー会社に、ご確認・お問い合わせ下さい。
- 7月7日の様子
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2011/07/d20110712a.html
朗報!!…タクシー乗車に「助成金」
2011-07-12
- こんな夕焼けを見に、朝日小屋へおいで下さい!! 11.7.9
この度、平成23年度において「朝日町体験型山岳観光振興事業」の一環として、朝日町より、
小川温泉元湯(あるいは、JR泊駅)~北又小屋までのタクシー利用に対して、
料金の一部を助成して頂けることになりました。
助成額は、タクシー利用 1回につき 1人・1,000円
これは、かなりのお得デス!!!
※ ただし助成額に限りがあるとのことで、助成額全体が終わると、補助は終了するもよう ※
今年度は予算を使い切り、8月20日をもって助成金の交付は終了しました。
北アルプス・朝日岳の富山県側の登山口は、『北又』『北又小屋』です。
北又までの「町道・湯ノ瀬~北又線」は、道幅も狭く危険を伴う林道の運行であるため、許可車以外の一般車両は通行禁止となっており、定期運行バスの類は運行していないので、一般登山者の皆様が北又まで行くには徒歩もしくはタクシーしか手段がありません。
朝日町でも様々な案を考え、何とかして、少しでも大勢の登山者や森林浴体験、渓流釣りなどの皆様に利便を図れないかということで、町が北又小屋までのタクシー利用料金の一部を補助することになったのです。
今年は、朝日岳の新潟県側の登山口、蓮華温泉への車道が8月中旬頃まで通行できないとの情報があります。
朝日町からは、タクシー料金の助成が始まりました。
今シーズンは、北又から恵振山を経て、朝日岳に登ってみませんか。
北又を出発点として、栂海新道に挑戦するチャンスかもしれません。
白馬岳から雪倉岳、朝日岳を縦走してお花畑を堪能し、ブナの原生林生い茂る恵振尾根を北又へ下山するのもいいかもしれませんね。
詳しい内容は、以下をご覧ください。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2011/07/d20110712b.html
登山道は、通行可能です!!
2011-07-13
- 蓮華温泉方面、白高地沢に架かった「永久橋」 朝日岳山頂付近より、望遠レンズで 11.6.20
残念ながら今夏山シーズンは、シーズン当初から、各方面で林道の通行止めやら土砂崩れなどの情報があります。
また、懸念されている「東日本大震災」の影響は、やはり『山の世界』でも少なからずあるようにも思います。
でも、各地で思いがけず早くあけた梅雨空。
北アルプス一帯では、高山植物も一斉に咲き始め、夏山らしい盛夏が、早くも訪れています。
朝日小屋周辺では、蓮華車道が8月中旬まで通行止めですが、
北又林道は今のところ、タクシーも通行可能ということで、ボチボチとお客様がいらっしゃるようになりました。
心配された残雪の様子ですが、(今にして思えば)梅雨末期のゲリラ豪雨のように毎日降り続いた大雨で、一気に雪解けも進み、残る雪も例年並みとなっています。この後は確実に、心配することなく登山道も歩けるようになってきます。
- 可憐に咲き出した、コイワカガミ 朝日平
咲き出したばかりの高山植物に出会うには、ちょうど今からが狙い目!!!
花たちは、初夏を彩るキヌガサソウやシラネアオイが待ってましたとばかりに満開になり、チングルマやハクサンコザクラ、ハクサンイチゲといった朝日岳を代表する花たちも、可憐な姿で登山者の皆様をお迎えしています。
また、「どうしても蓮華温泉へ行きたい!」「白馬岳~雪倉岳~朝日岳~蓮華温泉を歩きたい!」という方たちも、それなりに動いていらっしゃるようです。
3時間車道を歩くのを覚悟で、蓮華温泉泊まりを計画される方。
蓮華温泉を素通りするつもりを、蓮華温泉に1泊して、翌日白馬大池経由で栂池に戻る方。
この際だから、いつも以上に静かな朝日小屋(!)や、百花繚乱に高山植物が咲き乱れる朝日岳~蓮華温泉を楽しまれるのも良いでしょう。
ゆとりの日程で歩いて、ゆったり蓮華温泉の露天風呂に浸かるのも、思い出に残る山行になるかと思いますょ。
くれぐれも、登山道につきましては、どのルートも通行は可能です。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2011/07/d20110713b.html
7月14日現在、水平道は通行止め、山頂廻りで
2011-07-14
- 水平道と頂上廻りの分岐点には、「通行止め」の標識有り 11.7.13
「朝日岳情報」のコーナーに、各方面の様子を載せていますので、ぜひご確認下さい!!
7月14日現在、「水平道」は通行止めとさせて頂いております。
分岐点からは、朝日岳山頂廻りでお願いします。
先日の夏山事前パトロールに続き、13日も登山道の点検に出掛けましたが、「水平道」につきましては、未だ安全が確保出来ないとの理由から通行止めとし、白馬岳からいらした場合、分岐点からは朝日岳山頂を廻ってもらうようにしております。
明日15日には、再度点検に出ますが、分岐点に通行止めの標識があった場合には山頂経由でお願いします。
- V字に沢状になった箇所 夏山事前パトにて 11.7.9
水平道の途中に、V字になった沢状の場所が2箇所あるのですが、雪が薄くなってきた場合、うっかり踏み抜くとかなりの高さから落ちてしまうことがあります。
危険を回避するための措置ですので、何卒ご了解下さり、山頂を経由して朝日小屋においで下さいますよう、重ねてお願い致します。
例年ですと、7月20日前後での水平道開通となっております。
今年の海の日連休は、それより少し早めですので、ギリギリ開通出来るか出来ないか、というところだと思います。
小屋から連日出掛けて、スコップで雪を落とす作業もしておりますが、今しばらくお待ち下さい。
よろしくお願い致します。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2011/07/d20110714a.html
チームワークよろしく!!
2011-07-14
- いざ、登山道点検に出発!!! 11.7.13
今シーズンは、シーズンが始まる前から、実はいろんなことがありました…。
蓮華車道が開通せず、諸々先が読めない中、アルバイトの人数も例年より少ない朝日小屋です。
そんな中昨日は、今いるアルバイト4名で登山道の点検に出掛けました。
(社長も行きたかったのですが、今回は留守番・電話番)
6月に小屋開けして以来、梅雨が明けるまでの前半はとにかく雨続きで、なかなか外仕事や登山道の確認にも出られない状況がありました。
7月に入って、私が荷揚げの準備で4日間下山したり、番頭格のトモが夏山事前パトロールに帯同して6日間も小屋を空けていましたし、ヘリの荷揚げがあったりで、なかなかアルバイトのみんなで出掛ける機会もありませんでした。
- 朝日岳山頂にて 11.7.13
特に女子のアルバイトのみんなについては、小屋の中の仕事をするのも大事、でもチャンスをみて外に出るのも気分転換になります。
また女子も登山道を見て廻るのは、朝日小屋に来て下さる登山者の皆さんがどんな道のりを、どんな思いで歩かれるかを知っておいてほしいからです。
それから、みんなで一緒に歩くことによって生まれる連帯感、これが大切です。チームワークが大事な山小屋のアルバイトですから。
昨日は、みんな楽しそうに出掛けていきました。そして日焼けで真っ赤になりながら、充実感いっぱいの顔で帰って来ました。
いよいよ始まる本格的な夏山シーズン、この厳しい状況を、私も含めてみんなのチームワークで乗り切っていきたいものです。
- シラネアオイ photo by トモ 11.7.13
- シナノキンバイ photo by トモ 11.7.13
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2011/07/d20110714b.html
人知れず咲く…
2011-07-14
- ミヤマムラサキ 朝日岳山頂付近 photo byトモ 11.7.14
登山者の皆さんが少なくても、誰かに見られていなくても。
花は咲いています、精一杯。
人知れず咲く花、高嶺の花たち。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2011/07/d20110714c.html
16日朝現在、水平道は通行止めにしています!
2011-07-16
- 水平道分岐点にある、通行止め標識 11.7.15
- 分岐点辺りの様子
- 沢状の箇所、雪の下はガレている うっかり踏み抜けば危険
15日も水平道の点検に出掛けましたが、未だ雪の状態が不安定な箇所が残っているため、15日の作業を終えた段階で、水平道は通行止めのままとさせて頂きました。
朝日岳山頂を廻って下さい。
3連休のうちにも点検に出掛け、安全が確認されましたら通行出来るようにしたいと思います。
ご協力をお願い致します。
なお山頂廻りについては、すでに花たちも咲き出しており、登山道上に雪は多少残っておりますが、心配なく通行可能です。
また山頂廻りを歩かれた場合でも、水平道を来られた場合との時間差は、30分前後です。分岐点からの最初の急登を頑張って下さいね。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2011/07/d20110716a.html