北アルプス 朝日小屋

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10月28日・栂海山荘〜白鳥小屋〜坂田峠へ下山

2001-11-05

   犬ヶ岳より白鳥山への稜線を望む

 念願だった栂海山荘・犬ヶ岳への山行も今日は下山日。

 午後からお天気も崩れるとの予報に、急いで小屋の中を片付け冬囲いを済ませます。しかし、栂海山荘は個人の所有とはいえ無人で避難小屋的要素も持っているためか、開けたままにしておく入り口もあるとのこと。今年は2階部分を増築されたという事で、冬の間の雪の積もり具合等がまた気にかかるようです。

 今日は坂田峠までの道のり。昨日は白鳥小屋から5時間近くかかったので、いくら上りより下りが得意の私とはいえ、またまた心配です。(毎日心配してどうするの!…笑)

 日帰り部隊の皆さんになめこを届ける役目の正昭さんと哲也は、一足早く出発。お昼には白鳥小屋で合流する約束です。頑張らなくっちゃ!

 でもやっぱり下りは結構快調、コースタイム通りの3時間半でお昼過ぎに白鳥小屋に到着。小屋の中では、朝早くから登っていらっしゃった皆さんが約30名近くもおいでになり、まあそれはそれは賑やかでした。中には朝日町からKさんご夫妻の姿も。5月の白鳥山開き前夜祭でお会いした方々や、夏に朝日小屋においでになった皆さんの顔もあって、私はご挨拶にも忙しかったです。

 そして、鍋いっぱいの熱〜いなめこ汁と少々のビールが、汗と小雨で濡れた身体を暖めてくれました。

 後は坂田峠まで。春の時は、最後の最後で「長いなぁ〜」と感じたのですが、でも昨日割合ラクに登れたから、今日は大丈夫そうかな。

 落ち葉が積もり小雨で濡れた金時坂の下りでちょっと滑ったてらちゃんを笑っていたら、全く同じ場所で同じように転びそうになり、笑っている場合じゃないよ!!…と言っているうちにぐんぐんと高度は下がり、坂田峠へはコースタイムより早い1時間半で無事下山することが出来ました。

 「アルプスと日本海を繋ぐ」壮大なルート、栂海新道。私自身のその完結はぜひ来年に目指すことにし、今回はその途中の道のりを自分の足で歩いてみて、この道を開拓して下さったさわがに山岳会はじめ、毎年「藪刈り」に汗と涙を流して来られた地元の皆さんの偉業に敬意を表し、感謝しつつ、本当に大々満足!!…の山行でした。

 ご一緒して頂いた小野さん初め、正昭さん、ひとみさん、八朗さん、相澤さん、本当に有り難うございました。そして哲也とてらちゃん、ボッカ等ご苦労様でした。

 来年は4月末の栂海山荘小屋開けにぜひいらっしゃいとのお誘いに、喜んで返事をしてしまった私ですが(笑)、頑張って登って、残雪多い春の山々の様子が皆さんにお伝えできればいいなあと思っています。

 ではでは。