北アルプス 朝日小屋

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行って来ました、写真教室…ズッコケあり、感動ありの3日間

2001-12-13

美ヶ原の雪原をバックに

 「美ヶ原写真教室」講師の  いつになくひょうきんな・増村征夫さん(左)

 「女性だけの写真教室」講師の  いつも変わらぬひょうきんな・近藤辰郎さん(右)

 8日〜10日の日程で、長野県美ヶ原の写真教室に参加して来ました。先日の日記で「カメラを始める事にしました」とご報告しましたが、何しろ一眼レフカメラというものを生まれて初めて手にした私は戸惑うばかり。そこで、いつも朝日小屋においでになっている写真家の増村さんが、「ゆかりさん、僕が講師をしている美ヶ原の写真教室に一度いらしてみませんか」と誘って下さったのです。

 JR松本駅から迎えのマイクロバスで1時間、標高約2,000Mの別天地・美ヶ原のホテルに到着です。富士山があんなに近くに見えるなんて、と私は感激の第一声…、まるで山が初めてみたいにはしゃいでしまいました(笑)。

 到着してすぐ夕焼けの撮影にホテルの裏手へ出掛けましたが、氷点下5度以下に下がった夕方のピンと張りつめた空気に頬も指先も冷たくて、それは寒いのなんのって…。生憎の曇り空で、残念ながら真っ赤に染まる夕日は見られませんでしたが、それでも講師の増村さんのご指導の元、皆さんとても熱心にカメラを構えていらっしゃいます。

 そんな中私はといえば、「すみません、皆さん何を撮っていらっしゃるんですか…」(笑) 実際には、風紋(雪紋?)が青白く美しく幻想的な趣きを漂わせていたのですが、そんな場面を覗いたことのない私には、何が何やら分からず、どうにか皆さんの構えるようにカメラをセットしてみましたが、これまた露出も絞りもチンプンカンプン、あらあら…(笑)

 それでも、カメラを手にして5日目の私には見るもの聞くもの全てが新しく、とにかく心動かされる時間が過ぎて行きました。3日目には待望の青空も広がり、冬らしく、樹氷や霧氷、そしてガラス窓の「霜の華」も初めて目にすることが出来ました。ファインダーの中の世界にますます引き込まれていきそうです。同時に、朝日岳ならもっと違うまた別の世界が広がっているだろうと思うと、来年のシーズンが待遠しくてしかたありません。

 この「美ヶ原写真教室」は、講師の増村さんが高山を取材される夏の時期以外は、四季折々に表情を変える美ヶ原の雄大な自然を撮影するスケジュールで年間を通して企画されています。

 写真教室の日程は、夜明け前からホテルのすぐ前でご来光の写真を撮り(今の時期は早朝5時半集合)、朝食後はマイクロバスで撮影ポイントまで送迎してもらって、午前中ずっと撮影。昼食後ちょっとホッとしたと思ったら、3時頃から日没まで夕焼けを中心に撮影会。そして夕食後は増村さんのスライドを使った写真教室で、撮影のポイントや注意点などを話し合います。今回は20名程の参加者だったのですが、多い時には40名近くいらっしゃる時もあるそうです。

 増村さんには来年も朝日小屋に来て指導して下さる約束をして頂きましたから、少しは私のカメラの腕前も上がるかもしれません。しかし、周りに素晴らしい被写体があるのにちっとも上達しなければ、これはどうしようもない「不肖の弟子」と笑ってやって下さい(笑)。

 でも、来シーズンに向けてひとつ楽しみが増えたと、何だかとても嬉しくなって来ました、…ふふ。