北アルプス 朝日小屋

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大蓮華山保勝会の「登山研修会」

2002-05-13

富山県山岳警備隊の古崎分隊長から講義を受ける  右は同じく谷口隊員

 12日(日)、朝日岳登山口の北又に近い尾安谷から越道峠方面で、大蓮華山保勝会の「登山研修会」が開かれ、管理人の私も参加して来ました。この研修会は、6月29〜30日に予定されている「朝日岳山開き登山会」のリーダーを中心に、登山の安全技術の習得を目的に行われました。
 昨日は、富山県警山岳警備隊から入善警察署の古崎富裕分隊長と、同じく今年から朝日町交番配属になった谷口和幸隊員の両名を講師にお願いして、救助隊員でもあり昨年の登山会隊長のnyamaさんをはじめ、毎年リーダーやサブリーダーとして登山会に同行する保勝会員10名が参加しました。
 午前8時に事務局に集合し、約1時間半にわたりロープの結び方やザイルを結んでの確保の方法など、また地図の見方・読み方等々の講義を受けました。
 その後、雪上での訓練を予定して現地に向けて出発しましたが、小川温泉元湯から入ってすぐのトンネルを抜けた直後の地点ですでに落石・崩落の為通行不可能な箇所があり、今回は小川温泉から林道を歩く事になりました。今年は予想以上に雪融けが早く、林道の残雪も昨年の同時期に比べてかなり少ないようです。しかし斜面の崩壊・崩落もあり、道路整備が未だ進んでいないので林道は車輌通行止めの状態です。
 途中林道を雪が横切っている斜面では、実際にザイルを渡して安全にトラバースをする訓練等も行ないながら、硬いアスファルトの林道を歩く事約2時間あまり、やっと越道峠に到着。しかし昨年の同時期に行なった研修会の時と比べても谷に残る雪が少なく、ピッケルを使った滑落停止訓練等は出来ませんでした。それでも昼食後に約1時間、各自でピッケルやスノーバーを使いながらザイル確保の練習を繰り返し習得しました。
 あいにく霧雨の降る肌寒い一日でしたが、例年6月末の登山会では実際に8合目から上部や夕日が原等では多くの残雪が予想される為、参加者全員がリーダーとして、一般登山者の皆さんが安全にそして安心して登山会に参加できるよう、万全の態勢作りに向けて真剣に研修会での講習に耳を傾けていました。