北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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2003年、希望の年に!!

2003-01-04

朝日岳から、2003年の夜明け   03.1.1

 朝日岳から、2003年の夜明け   03.1.1

 明けましておめでとうございます。
 皆様、健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
 本年も朝日岳・朝日小屋を、どうぞよろしくお願いいたします。

 朝日小屋は今年も6月中旬に小屋開け、そして6月下旬の山開きからシーズンの幕開けとなり、10月中旬の小屋閉めまでの約4ヶ月間の営業となる予定です。
 
 今年の抱負は、もちろん(!)いろいろあります。
 
 やはり多くのお客様をお迎えして、出来れば営業的に安定したシーズンにしたいです(微笑)。
 『中高年登山』はすでにブームというよりも大きな流れとして確立した観がありますが、その中でも最近の登山者の皆さんの傾向として、「有名な山はもう登ってしまったので、今度はあまり他の人達が行かないような山へ」「念願だった花の山で、静かな山歩きを楽しみたい」「アルプスと日本海を繋ぐ、記念の山歩き」等などの考えが見られるように思います。
 そういう意味で、昨年あたりは朝日岳が少し注目されたのではないかと思っていますが、何しろ入山から下山までのアプローチが長くキツイ山なので、爆発的なブームがやって来ることはないと思いますが、いつも思うように、『高嶺に咲く花たちを、そして朝日岳を、可愛がってくださる皆さんにこそ、ゆっくりと訪れてほしい』と願わずにはいられません。
 朝日小屋の『平日』は、とても空いていますょぉ。
 特に、9月・10月の平日は「お客さんが来ないかなぁ。。」と外ばかり見ているくらいですから(笑)、そんな時はゆっくり静かな山小屋の夜を満喫できるのですが(微笑)…お待ちしています!
 
 また、遭難や事故が起きませんように。
 昨年は、このホームページの掲示板の中でも、蓮華温泉・五輪尾根の木道についての論争がいろいろありました。朝日小屋の管理人としても、その件については関係各官庁・各方面に現状の問題点を報告し改善を求めて話をしている次第です。実際には昨年・一昨年と木道の改修が進んでいますが、一朝一夕の解決は望めないので登山者の皆さんにも細心の注意を払っていただきたいと思います。
 また中高年のパーティーの場合、“歩行時間”を含めた「全行程の行動時間」をガイドブック記載のそれよりかなり多めに取る、「早発ち、早着き」の鉄則を守ることが山行全体の余裕に繋がる、等などの原則を必ず守ってほしいと思います。
 パーティーの力量や技術・体力に見合った計画を立て、慎重に行動されるよう、山小屋からもくれぐれもお願いします。

 管理人も、今年で3シーズン目を迎えます。
 まだまだ「新米管理人」「頼りない管理人」ではありますが、でも新鮮な気持ちを忘れずに、しかし少しは管理人らしくどっしり構えたい(!?)、そして、人間的にも大きくなりた〜い!!
 『登山者の皆さんに喜んでもらえる朝日小屋』を目指す気持ちに変わりはありません。 
 自分が山を歩くようになって、いくつかの山小屋に泊まってみて、以前よりその想いは強くなっています。山歩きは何と言っても肉体的・精神的にハードですから、辿り着いた山小屋でのもてなしがどうあるか、一度きりかもしれない「出会い」を大切にしたいと思います。
 その為には昨年の反省の上に、ハード、ソフトの両面からなお一層頑張らなくてはと思っています。私なりの“今年の秘策”もまだまだ検討中(!)
 キーワードは…『強く、そして優しく、しっかり受け止める』

 このホームページも、「管理人日記」を中心に、『書き続けること』を課題にしたいと思います。
 「大変でしょう…」とよく言われますが、私にとってこの日記を書くことは、心の整理と安定に繋がっていますから、皆さんが思ってくださるほど苦痛になってはいないんですヨ。
 それよりも「いつも見ています!」のひと言が、どれだけ励みになっているか。だから、今年も“徒然に”書き続けていこうと思っています。

 小屋に入るのはわずか4ヶ月だけのシーズンですが、小屋開けの準備、小屋閉め後の後始末、税金対応や書類関連の整理、諸々の会合への出席、そして「仕事・息抜き・元気の素」を兼ねた自分自身の山歩き…そんなことをしていると、一年間が本当にあっという間に過ぎて行きます。
 今年も天候が安定し、皆さんがステキな山行をされますように。
 皆さんとの出会いを、朝日小屋でお待ちしています!!