北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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頭が。。。痛い。。。

2009-07-08

写真
恵振山5合目にて   09.7.2

 頭が。。。痛いです。。。

 梅雨だから、ある程度覚悟してはいるのですが。

 …今のところ、このままの天気予報でいくと、11日に予定しているヘリコプターの荷揚げは順延となる気配が強くなってきました。

 そうでなくても、朝日小屋で荷揚げを担当してもらっている同じヘリ会社では、北アルプス・S小屋の荷揚げが5日からストップしたままだとか。

 多分どこの山小屋さんでも、7月3連休の前に、そこから始まる夏山シーズン最盛期に向けての大量の物資の空輸が予定されていることと思います。

 特に、朝日小屋のようなあまり大きくない山小屋にとっては、この7月上中旬に予定されているヘリコプターでの物資輸送が、シーズン中の殆どの荷物を運ぶ大事な大事な荷揚げになります。

 冷凍された、大量の食品(…昆布〆の刺身も)。
 100kgを軽く超える、肉類。
 何十箱もある、野菜類。
 朝食用の、卵。
 

写真
露に濡れたオオサクラソウも、素敵なのだけど   恵振山8合目にて  09.7.2

 …それもなのですが、悩みは「人の手だて」。

 ボランティアで、休日を返上して荷造りを手伝って下さる皆さんのこと。申し訳なくて。
 また、食品会社や肉屋さんや八百屋さんなどにも、ああでもないこうでもないと、いろいろとご迷惑をお掛けすることに。

 8~10トンもの、荷物です。
 手伝って下さる皆さんが居てこそ、荷造りが出来るというもの。

 でも、何だかんだ言っても、とにかく「お天気」には勝てませんから。
 曇りは曇りでも、ここ数日の曇り空は半端ではありませんから。
 どんよりとした雲が、厚く低く垂れ込めているのですから。

 出来る限りの準備をして、とにかく『青空』を待ちたいです。

 この8年間、ゆかりの「執念」「情念」「怨念」…等などと言われて(苦笑・微笑)、「雲をも晴らす」勢いでヘリコプターを飛ばしてもらっていましたが、そろそろ限界だったかしら(!?)

 いえいえ。でも、とにかく頑張ります、ね…(!?)

   

ヘリ荷揚げ…1日目(7月11日・夕方)

2009-07-13

写真
ヘリから見た、朝日小屋  奥には雪倉岳   09.7.11

 11日夕方、予定されていた荷物の半分が荷揚げされ、また人送の便で私他関係者数名が上山しました。

 11日は、当初から朝日小屋の荷揚げ予定日だったのですが、同じヘリ会社を使っている岐阜県のS小屋さんの荷揚げが11日間も待たされているということで、当日はそちらが終わってから朝日小屋へ向かうということになりました。

 朝から、スカッとは晴れない少し気になるお天気。。。
 小屋に電話を入れても、ガスって前朝日すら見えないという話。。。
 S小屋さんの仕事も、ガスの晴れ間をみて、飛んだり飛べなかったりという連絡。。。

 私が荷揚げに決めた日だったけれど、9年目にしてとうとう「情念」「執念」「怨念」どれも力尽きたか…

 朝8時半に連絡所に集合してくれたボランティアの皆さんとも相談して、とにかく荷造りを始めて様子を見ようということになりました。

 ところがその後も、少しずつ変化はあるものの、決定的にお天気が回復する兆しはなく、どうなることかと本当に気を揉みました。

 今日中に朝日小屋の荷揚げが出来るかどうかの最終判断を下す「タイムリミット」は、午後1時。

 「もう、ダメだろう」「冷凍食品と卵や生鮮野菜を、どこへ保管するか」…そんな決断を迫られようとしていた矢先の午後1時すぎ…

 「清水さん、岐阜のお天気が一気に良くなってきて、順調に荷揚げが進んでいるそうです。うまくいけば、夕方冷凍食品だけでも荷揚げできるかもしれません!!」と、ヘリ会社の営業マンO君から電話がありました。

 そうなってからが、またドタバタ!!
 肉屋さんへ走る人、北又へ向かう人。

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ヘリが飛び立って見る、北又へリポート   09.7.11 

 そんなこんなの大変な一日でしたが、夕方4時からの約1時間の作業で、予定量の半分の荷物が無事に小屋に運び込まれました。

 最後の最後で、これはいったいどんな「力」だったのでしょうね!?

ヘリ荷揚げ…2日目(7月12日・朝)

2009-07-13

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新川平野を見ながら、ヘリは飛ぶ  09.7.12

 とりあえずというか、とにかくというか、冷凍食品や生鮮食料品を揚げてもらってかなりホッとした前日。

 しかし山小屋の物資としては、まだまだ重要なモノが3トン程残ったままの北又へリポート。

写真
今回の機体は、204B 750~800キロ吊り  09.7.12

 そして12日。曇り空ながら、新川平野(富山県東部)がくっきり見える朝となりました。

 当初朝8時から予定されていた作業は、雨が降り出しそうだという予報により、朝6時になってから急遽30分開始時間を繰り上げて始まるという連絡が入り、またまた慌てるという事態に。

 それでも、順調に作業は始まり、そして約1時間少しで無事に終了することが出来ました。

 10日に、燃料やビールなどの荷造り。
 11日には、“すったもんだ”を繰り返し、当日朝運ばれた冷凍食品などはモッコを作って入れたり崩して出したり。  そして12日には、残りの物資輸送の確認と、最後の片付け等など。

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下りの人送の為、朝日平に着陸したヘリ機体  09.7.12

 今回の荷揚げに関わって下さったボランティアの皆さん、本当に本当に有難うございました。

 …毎回毎回、いろんなことがある「へり荷揚げ」。今回も、ホントにいろいろありました。

 でも、無事に終わって良かった…

 こちら、小屋での片付け作業も順調に終わって、これでシーズン中の大勢のお客様をお迎えする準備が整いました!!

 今シーズンも、ぜひぜひ朝日岳と朝日小屋にお出掛け下さい!!!

「妖力」とは…

2009-07-13

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実家の母と  今秋で79歳になります photo by Masao 09.7.12

 管理人になって8年が経ち、今年で9シーズン目。

 1シーズンに2~3回あるヘリコプターの荷揚げなので、これまでに20回以上の荷揚げを行ってきました。

 自慢じゃないけど(!)、これまでの殆どが予定していた日程で実施されたか、あるいは予定日は快晴だったにも関わらずへり会社の都合で1日だけ順延になったとか、天候が悪くても延期は1日だけだったとか。

 梅雨の最中の荷揚げが多いので、ほぼ予定通りに作業が出来るということが本当に不思議なくらいです。

 そこで周りが言うのが、この不思議な力は…ゆかりの「執念」「情念」「怨念」…

 それでも説明し切れないような、今回の荷揚げ。

 Banちゃんのブログでは、この力は「ゆかりの、妖力」なんだとか!?
 「妖力」を辞書でひいても、言葉が見つかりません。

 で、「妖怪の力」ということであれば、それは『化け物の力』ということになります(爆笑・微笑・苦笑)。

 いいえ、私は山の神様の気持ちが、予定通りにヘリコプターを飛ばせてくれているのだと信じたいです。

 …亡父の想いかもしれません。

 …私の周りに居てくれる皆さんの、朝日岳と朝日小屋に対する熱い想いかもしれません。

 …もしかして、私への、少しだけご褒美かも?

 今回は、1日目の夕方~2日目の朝と、荷揚げが2日間にわたるという珍しいパターンでした。

 1シーズンに一度だけ、いつもこの時期のヘリで実家の母を連れてくるのですが、1番機で上がって、最後の荷揚げが終わった後の最終便機で下ろすことになります。

 そして今回、母は朝日小屋に1泊していきました。

 昭和59年までの以前の小屋には泊まったことがあるそうですが、昭和60年建設の現在の小屋には初めてということで、とても喜んで帰っていきました。

 ちょっとだけ“親孝行の真似事”も出来た、そんな今回の荷揚げでした。

ドタドタ、バタバタ。。。そして!?

2009-07-14

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こんな“おもてなし”でお待ちしていましたけど。。。  09.7.13

 13日、2日間にわたる荷揚げの後始末も、何人もの“助っ人”の皆さんの手伝いもあり、どうにか片付く目途が付いたようなその日。

 そんな13日は、朝からの土砂降りと強風でした。

 というかその日、里ではそれ程ではなかったという情報もあったのですが、高い山の上では、ホントに「とんでもないお天気!」になっていたのです。

 台風並みの強風に、横殴りに痛いくらいの大雨。

 そんな日だったのに、実は2グループ・21名様のご予約があった朝日小屋。

 きっとキャンセルになるだろうという読みでしたが、各関係方面連絡を入れるも、それぞれ出発したとの情報。

 どうするどうする、と言いつつも、お客様が来られるというのであれば、とにかくどうしても「登山道」を再点検しに行かねばということに。

 ものすごい暴風雨の中を、水平道点検・蓮華温泉方面点検の二手に分かれて男子たちが出掛けていきました。
 (カメラが水没するくらいの天候だったので、現場証拠写真はありません)

 残った少人数のアルバイトたちも、どうしようと言いつつ、とりあえず21名様のお夕食の準備に取り掛かりました。

 お昼過ぎにも電話連絡などしましたが、とにかく朝日小屋に向かっているとのこと。
 これは、もしかしたら夕方には迎えに出なければいけない事態になるかも、とまたまた緊張感が走ります。

 そんなこんなで、お客様を迎える準備がほぼ整った午後4時過ぎ、立て続けに連絡が入りました。

 蓮華からの13名のお客様は、花園三角点から引き返して、ようやく蓮華温泉ロッジに辿り着いたと。

 白馬方面からのお客様は、雪倉岳避難小屋にて避難していると。

 あ、あ、あ。。。やっぱり。。。

 そんなこんなで小屋の者全員、ドドドっと、朝からの緊張感から解き放たれ、ホッとしたのやら疲れやらで、ふ~~っとため息の瞬間でした。

そんなこんなの。。。13日

2009-07-14

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なんてったって、21人分の「肉じゃが、食べ放題!」ですから(苦笑)  09.7.13

 そんなこんなの13日でしたが、その大雨強風の中、北又からは元富山県警山岳警備隊の古崎さんが上がって来てくれました。

 懐かしい古崎さんと、お土産のお刺身。そして、お客様は全てキャンセルのゼロ、なので身内だけ。

 そうなったら宴会するしかないでしょ、とばかり、半ばやけ酒(苦笑)。
 (。。。営業的には、21人かゼロかは、かなりの痛手。。。)

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古崎さんを囲んで photo by Kanae  09.7.13

 とは言いつつ、連日の疲れを労いつつ、楽しい楽しい宴の夜は更けていきました。

 さぁ、また頑張りましょう!!

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朝日小屋の「アルバイト訓」にどうでしょう! 09.7.13

 最後に、古崎さんからバイトのみんなに言葉を頂きました。

 そうですね、ファイトです!!

この後の、ご予約状況について

2009-07-15

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今日の朝日平  前朝日をバックに、賑やかに咲き出したチングルマ

 梅雨明けがいつ頃になるか、本当に気掛かりな毎日です。

 今日も、朝から午前中に掛けては晴れていたのですが、午後になると雲行きが怪しくなり、3時過ぎからは雨が降り出しました。

 そんな中でも、朝日平周辺や登山道では、そろそろ夏の花たちがかなり賑やかに咲き始めました。

 朝日平を代表するチングルマやハクサンコザクラも、徐々に満開の場所あり、蕾をたくさん付けて出番を待っている場所ありと、あちらこちらで可愛らしい姿を見せてくれています。

 また、どうやら今シーズン“当り年”の気配を見せているコバイケイソウやニッコウキスゲなども、かなり咲き出してきました。

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今朝の雪倉岳・白馬岳・旭岳  久しぶりのラジオ体操、番頭さん・ミゾテ

 さて今日現在での、今シーズンのご予約の状況なのですが…

 1.今のところ7月3連休は、いずれの日も、未だご予約が可能です。

 2.7月25日(土)、26日(日)も、まだまだ余裕があります。

 3.8月1日(土)、2日(日)も、まだまだ余裕があります。

 ご予約に関して、今シーズンはいつもの年と比べて、皆さんの出足が遅いのではないかと思っています。

写真
今朝の朝日岳をバックに、ニッコウキスゲ

 お花の様子ですが、例年と比べて若干雪が少なめという感じもありますが、それぞれ開花の状況はこの3連休の後から、梅雨明け後から一斉に満開となるでしょうか。

 しかし「朝日岳は、お花の山!!」です。

 とにかく雪が溶けた後から後から、次々とお花たちが咲き出します。

 この7月中旬から8月末頃までは、決して登山者の皆さんを裏切ることはありません。

 ぜひぜひ、『お花を楽しみに』朝日岳へお出で下さい。

 朝日小屋も、登山者の皆さんに喜んで頂けるよう、スタッフ一同張り切ってお待ちしております。

なお、各方面の登山道の様子については…

ぜひ、「朝日岳情報」のページをご覧下さい。 

 

いよいよ登場、『おにぎり弁当』!!!

2009-07-16

写真
自慢のお弁当です、美味しそうでしょ!!

今シーズン、朝日小屋のお弁当は『おにぎり弁当』に!!!

 登山者の皆さんに少しでも喜んで頂き、ハードな山歩きのサポートが出来るようなことをしたくて、この8年間いろいろと工夫してきました。

 手作りのお食事に、とことんこだわり。
 食材は、出来れば地場産、富山産で。
 お食事を提供する食器を、全て陶器やガラスにしたり。
 食前酒をお出ししたり。
 ドリップコーヒーを、200円で提供したり。

 でも、もう何年も前からやりたくてやりたくて、何度も何度も試みようとしては手を着けられなかった…それが、お弁当を「おにぎり」にすることでした。

 朝日小屋ではハイシーズンになると、一日100個以上のお弁当を作ることがあります。(これまでの最高では170個を超えました)

 お食事はなるべく手作りで(出来れば、殆どを)と考えていますので、お弁当に関しても、冷凍のちらし寿司・巻き寿司・いなり寿司や焼きおにぎり、あるいは冷凍の中華ちまきなどは、そこそこの評判を得ているとは言っても、どうも朝日小屋の弁当ではない、というのが私の考え。

 そしてお客様の思いは、朝日小屋は小さい小屋だから、というのがあるのかもしれませんが、

 「朝ご飯は、おにぎりにして下さいね!」
 「お弁当は、おにぎりでしょ!?」
 「お弁当が、食べやすいのよね!」
 「お弁当箱なの?空箱が邪魔よねぇ」     等など。

 受付をしていると、お客様の7割方は「お弁当はおにぎりに」「おにぎりで」というご意見。

 しかし限られた時間内で、それも数が初めから決まっていない中、手作りのおにぎりを150人分(300個)作るのは、結構大変です。

 ご家庭でお母さんがおにぎりを握るのとは、ワケが違います。

 とりあえず形を作るのに、器械の導入を考えたこともあります。
 でも形成するおにぎり製造機のようなものは、ナント100万円以上もするのです(これには、ビックリ!)

 そしてこの頃の中高年が主流の登山者の皆さん(私自身も含めて)では、やはり「おにぎりが食べやすい」のだろうな、何とかおにぎり弁当にできないかな、ずっとそう思ってきました。

 冷めてもあまり硬くならずに、美味しく食べられるおにぎりにするには、やっぱり「手塩にかけて」人の手で握るのが、一番です。それも優しく愛情を込めて。

 そんなこんなで…、お客様の声に応えて「お弁当をおにぎりに!」、この決心をするのに実は5年近く掛かりました。

 実は今年のアルバイトのみんなは、本当にかなりの“実力派!”揃いです。

 「なんでもござれ!」の番頭さん・ミゾテをはじめ、
 2年目・厨房担当のガリは、調理師免許を持つ実力派。
 朝日小屋では新人でありながら、春には尾瀬、秋になると阿曽原温泉小屋で働くすずちゃん。
 私の三女のかなえは、ま、そこそこのことは出来るかな?

 その他のメンバーも、何でも出来る子たちばかり。

 なので、このメンバーをして「おにぎり弁当」が出来ないのなら、もう諦めるしかない、という思いで、今回弁当の変更に踏み切ったという次第です。

 ただ、炎天下のザックの中に半日近く入れて歩くことを想定した山小屋のお弁当では、限界があるのも事実です。

 特に「おかず」に関しては、いろいろと考えていますが、限定されてしまうのも仕方のないことだと思いますので、お許し下さい。
 (水分が出ないようなもの、保冷剤など無理なので腐敗があってはいけない、等など)

 うまくいくかどうかは分かりませんが、5月頃から里では番頭さん・ミゾテと相談を重ね、小屋入りしてからは、みんなで何度となく試作ややり方の打ち合わせを行ってきました。

 7月に入ってからは、ごく少ない数ではありますが作っていまして、お客様にも好評です。

 安全や衛生面にも細心の注意を払いながら、登山者の皆さんに喜んで頂けるような「愛情たっぷりなお弁当」にしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。