雨が落ちない一日、思うこと
2011-08-24
もう毎日ずっと雨ばかりが続いた、そんな感がある中、今日は久しぶりにラジオ体操も外でしたし、曇り空ながらも朝から夕方までガスることなく、新川平野や周囲の山々が望めるそんな一日となりました。
「…今年は秋の深まりが、早そうかな」何となくそんなことを思い始めている、8月下旬の今日この頃。
秋雨前線の様子や台風情報からは、目が離せません。
きちんとした気象情報の収集は、この先の秋山計画ではとても大切になってきます。
標高3,000m近い高山では、万全の装備や体調管理も怠ってはいけません。それこそ、命取りになりかねませんから。
でも、最近の皆さんは「雨が降ったら歩かない、歩けない」という方が、あまりに多いように思うのは、山小屋主人の勝手な推測と思い上がり、あるいは偏見(!?)。
中には、「私、雨の時には歩かないことにしているの」とか、「ガスっているから、怖いので」などというお話も耳にします。
体力を過信することなく、実力に合った山歩きをすることはもちろんですが、事前の準備をきちんとされた上で、少々の悪天や雨でも歩ける『力』を身に付けるようになりたいものです。もしもの時には、逆にそんな「普段の力」が試されるのですから。一朝一夕にはいきませんが。
静かな朝日岳と朝日小屋は、また、「遠くて、長い道のりを歩かなければ、辿り着かない山小屋」となってしまったのは、いつの頃からでしょうか。私が子どもの頃には、考えられなかったことです。
陽の落ちるのが早くなり、行動出来る時間が短くなる秋。
でも、ガスの中でしか巡り合えない風景があることを思い出してください。
登山道で人に会うことがないかもしれないから、静かに山を深く感じ思いながら歩ける、そんな『山』があっても良い、と思うのは負け惜しみでも何でもないのです。
もちろん、「無理」と「無茶」はいけません、くれぐれも。
朝日岳に来たかった、そう思って頂ける皆さんに、ぜひ足を運んでもらいたい、そう考える今日この頃。
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