白鳥山の早春は、最高!!
2002-04-01
白鳥小屋前での記念撮影 02.3.31 photo by 自動シャッター
平石さん・斎藤さん・本田さん・シュンちゃん・由起子さん・尾島さん・私
行って来ました、白鳥山!!…昨年10月末の栂海山荘小屋閉め・白鳥山閉山に登って以来、5ヶ月ぶりでした。
今回は、昨年10月に中俣新道を案内して頂いた糸魚川の平石さんと2人のお友達、そして富山からは私を含めて4人、計7人のグループ。ガイド役はもちろん平石さんにお願いしました。当初は「山姥の祠」からシナ谷の東側尾根を取り付く予定でしたが、低山では予想以上に雪解けが早いということでかなりブッシュが出ていて大変だろうと、急遽坂田峠を金時坂から登ることになりました。
少しでも雪が締まっている早朝から行動しようと、上路集落から車で入れる所まで行って、歩き始めたのは午前6時20分。坂田峠・金時坂の入り口までは新緑の樹々を眺めながら約1時間40分の林道歩きでした。
金時坂の下部は元々痩せていてあまり雪が付かない所らしいので、やはり取り付き初めは夏道がはっきり出ていましたが、しばらく歩くと雪の上をひたすら直登。朝早かったのでかんじきもアイゼンも要らず、富山からの4人は快適な「ツボ足」でした。平石さん達新潟組は3人それぞれ山スキー・カービングスキー・テレマークスキー。3人とも冬の間中、ゲレンデスキーに山スキーにと大忙しの皆さんですので、登りも「シール」を付けてとても快適そうでした。
金時坂の急登ではいつものように汗もかいて顔も真っ赤になりましたが、お天気もまずまずで春の風がひんやりと頬に心地良く、また青海黒姫をはじめとして雨飾山や頚城の山々の眺めが素晴らしく、とても楽しく頂上を目指すことができました。
午前11時過ぎ、最後尾の私が白鳥小屋に到着。金時坂の出発から約3時間でした。例の、“カルチャーショックになりそうな”トイレはまだ雪の下に埋もれて全く見えませんでしたが、白鳥小屋の周りはそこだけ丸く雪が融けて全部完全に出ている状態でした。
早速小屋の2階に上がり込んで乾杯、そして「大宴会」が始まりました。ご馳走は「すき焼き」…生卵他の重たい食材は、ただ一人の若者・20代の尾島君が全部担いでくれました。感謝・感謝!!
ビールあり、ワインあり、韓国の濁酒あり、日本酒あり…、とご馳走を肴にワイワイガヤガヤ大盛り上がり、そしてシャンと歩けるようになるまで酔いも覚まして(笑)約3時間程の賑やかで豪華な「大宴会」でした。
「泊まって行きたいネ」「食料も沢山あるし、泊まって行ける人!?」と騒いではみたものの、募る想いはままならず、後ろ髪を引かれる想いで白鳥小屋を出発したのは、午後2時。帰りは、もちろんスキー組は見るからに爽快そのものの山スキー。そして「ツボ足」組は、少々クサって来た雪に足を取られながらも真っ直ぐ転がるように山を駆け下りて来ました(笑)。
何しろ山スキー組の華麗なテクニックには、本当に脱帽でした。大変失礼ながら、3人とも50代とは到底思えないその素晴らしい滑りには、富山組4人全員「ほーっっ…」と溜息。小屋直下の緩斜面はもちろん、急斜面や幅の狭い場所、林間も全然平気であっという間に滑り降りてしまいます。「私たちを待っていなくてはいけないので、思うように滑れなくてゴメンなさいね」と言うと、「いいえ、今日はアルコールも入ったしゆっくりこれ位がちょうど良いですよ」と言いながら降りて下さいました。
午後からのお天気が心配でしたが、少し雲が出たのと風が強くなった程度で、下山は最後まで薄陽も射すコンディションでした。坂田峠到着は午後3時半、林道を約1時間歩いて夕方4時半には無事車まで帰着することが出来ました。
昨日の白鳥山は、私たち7人・1グループだけでした。こんなに素敵な早春の白鳥山を独占してしまって、何だかもったいないような贅沢な気分でした。往復で2時間半以上あるという林道歩きを少々我慢すれば、あとは最高の山行でした。
案内して下さった平石さんはじめ斎藤さん・本田さん、デジカメでいろいろ撮ってくれた黒部のシュンちゃん、重たい荷物を一人で最後まで担いでくれてオジサン・オバサンに付き合ってくれたチューリップテレビ関係者の尾島さん、そしていつもタフな自称・週末従業員の由起子さん、お疲れ様でした!!
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/04/d20020401a.html