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“番頭さん”の哲也から、やっとメールが…
2002-06-01
栂海新道“照葉の池”と雪倉岳、白馬岳、旭岳
01.7.22 photo by nisiyama
昨晩遅く、“番頭さん”の哲也からやっとメールが入って来ました。心配ばっかり、本当に哲也のばか。。。
掲示板に哲也のお母様からの書き込みがあったように、1ヶ月以上も彼からの連絡は途絶えていました。無事だとは分かっていても、何しろ今世界中で一番政情不安で危険だらけ、戦争前夜の様相を呈しているパキスタンへ行っていましたから、一体何処でどうしているんだろうと小屋開けが近付いてくるにつれて、不安はどんどん大きくなっていました。
彼からのメールによると、5月30日にやっとパキスタンを抜けて中国領土に入ったそうです。辿り着くまでには、国境の閉鎖に出くわしたりパキスタン軍や中国軍にチェックを受けたり、日本大使館の退去命令が出たり。。と散々な目に遭ったと書いてありました。よくそんな大変な状況を潜り抜けることが出来たと思います。
もちろん「6月初めまでには必ず帰って来ます」という哲也の言葉を信じつつも、マスコミ報道を見る限り、連絡も全く取れなかったので、「もしかしたら、小屋開けには間に合わないかも…」という思いも少しづつありましたから、とりあえずホッとしました。これで私の小屋開けの準備も急ピッチで進むでしょう。
今は、カスガルという所にいるそうです。9日には中国から船で出国の予定と書いてありましたので、小屋開けにはギリギリ間に合いそうです。
無事な顔を見るまでは気になります。とにかく一日も早く元気な姿を見せて欲しいものです。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/06/d20020601a.html
「安全祈願祭」
2002-06-07
仏式で行なわれた「安全祈願祭」 02.6.2
今月末に開かれる朝日岳山開き登山会に先立ち、6月2日(日)、小川温泉元湯横の町道湯ノ瀬北又線の入り口において「安全祈願祭」が執り行われました。これは、昭和55年8月に起きた林道(当時)でのトラック転落事故をきっかけに毎年行われているものです。
当日は、朝日町や森林管理署、入善警察署、工事関係者の他、大蓮華山保勝会のメンバーなど関係者約30名ほどが出席し、過去の事故でこれまでに亡くなった方々の御冥福を祈るとともに、今年一年間の無事故と安全を祈願しました。また朝日岳に関する諸事が、一年間全て滞りなく遂行されますようにとの皆の願いも込められました。
大蓮華山保勝会ではこの後、山開き登山会のリーダー打合せ会や、登山道の草刈りをはじめとした点検整備などを予定していますが、この6月初めの「安全祈願祭」が済むと、いよいよ朝日岳にもシーズンが近付いてきます。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/06/d20020607a.html
『チョコッとヒスイ』!?
2002-06-07
朝日町観光協会推奨です、「ホンモノのヒスイ」が混じっていても分からないかな。。。
今日の午前中、朝日町役場へいろいろ打合せに行って来ました。商工観光課、そして建設課など。
商工観光課へ行ったら担当のYさん、「ゆかりちゃん、ホームページ見とるよ。それでさあ、ウチのところもやっぱり青海町に対抗して頑張らんならんということで…コレちょっと持っていかない!?」「はあ?。。。何??。。。」
早い話が、朝日小屋のHPを見たら“青海町銘菓・栂海新道”を朝日小屋でお土産として売ることに決めたという話。やっぱり地元の朝日町としても、観光土産を朝日小屋に置いて大いに宣伝してもらいたいという趣旨でした。
ちょっと気になっていたんですよネ、実は。青海町の宣伝を大々的にしたので、朝日町に気兼ねしたというか何というか…(笑)。「軽くて手頃で朝日町らしいものはないかなぁ」と思っていたので、Yさんの提案を快くお受けすることにしました。
朝日町にはもちろんいろいろな観光土産があるのですが、さすがに重いものや生鮮品は無理なので、お薦めはコレ…『チョコッとヒスイ』
わが愛する朝日町は、海抜0mの日本海から3,000m級の北アルプスの山々まで実に変化に富んだ地形を有しています。朝日岳が北アルプスの最北端であり中部山岳国立公園に指定されているなら、一方ヒスイの原石が打ち上げられるというロマン溢れる宮崎・境海岸は「日本の渚100選」に選ばれた、美しい海岸で有名です。
その「ヒスイ海岸」で採れるヒスイの原石を真似て作られたのが『チョコッとヒスイ』。一見してチョコレート菓子なのか、ホンモノのヒスイなのか、全く見分けがつかないというくらいの出来にビックリしてしまいます。
その『チョコッとヒスイ』を朝日小屋の売店に置くことになりましたので、ぜひ手にとって確かめて下さいネ。お値段はグッと手頃、古代のロマンに想いを馳せながら、山行の疲れを癒すひと時にいかがですか!?
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/06/d20020607b.html
猛ダッシュ!!
2002-06-07
朝日岳遠望 …朝日岳が正面に見える道・殿町地区から 02.6.3
ナンダカンダ言っていたのは、もうおしまい!とにかく朝から晩まで一日が早過ぎる!!
…頭は全然うまく廻っていないのに(いつものこと)、とにかく身体を動かさなくっちゃ、買い物に出掛けなくっちゃ、アレもしなくっちゃ、コレもしなくっちゃ…
本当のことを言うと、もしかしたら小屋へ上る前にもう一度どこか他の山へ行こうと密かに計画していたのですが、どうにもこうにもならず結局あきらめるハメに。。。
猛ダッシュ、の毎日です。なんたって、小屋開けは来週の日曜日。あと10日だぁ!!
…そんなわけで、「日記」が書けなくてすみませんでした!!
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/06/d20020607c.html
雪融けは…
2002-06-07
家の近くから見る 白馬岳・旭岳・清水岳 02.6.3
こうしてみる限りでは、やはり例年に比べて雪は少なめに見えますが、やはり小屋開けして実際に確かめてみないと、確実な情報はお伝えできません。谷、沢、尾根に残る雪の状態は、山の斜面の向きなどにもよりますし…。
皆さんが一番気にかかる残雪の様子、雪渓や登山道の状況は、小屋開け以降のホームページを要チェック!!
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/06/d20020607d.html
今シーズンの予約状況
2002-06-11
再び、最新の朝日岳の様子 02.6.9
「真夏日」も続いてかなり雪融けが進んでいる様子
今シーズンの予約状況、現時点での様子をお伝えします。
「海の日」は『山の日』(?)とまで言われた昨年の7月20日。朝日小屋だけではなく、北アルプスのほとんどの山小屋では梅雨明けした直後の連休がいきなりの混雑で、どこの山域もシーズン最高の登山者で賑わいました。
さて今年の夏山、現時点での様子はというと、20日・「海の日」のご予約は当初思ったほどではなくまだ余裕があります。これはやはり山小屋での混雑を避けたいという皆さんの気持ちもあると思いますが、「海の日」が金曜日で土曜日を挟んで3連休となった昨年と違い、今年は「海の日」が土曜日ですので、通常の週末と同じ2連休となった事も影響しているかと考えられます。「海の日はメチャクチャ混むだろうから、その日は外した方がイイかも」というのがありそうです。
その分の影響もあるのでしょうか、7月最終の土曜日である27日が今のところ団体のお客様も含めて他の日より多くご予約を頂いています。あとは全体的にバラツキがあり、8月3日(土)もまだまだ余裕があります。梅雨明けなどお天気の様子を見ながら…という事もありますネ。
また、「お盆」は昔ほど混みません。お盆は家族揃って奥さんの実家へとか、家族が帰省して来るので“家族サービス”とか、いろいろ理由はあるようですが…。ひと昔前はまとまった休暇はお盆くらいしか取れなかったという事情もあるかもしれませんネ。
いずれにしても、実際のご予約の様子はその日の直前まで判らないというのが本当のところ。これから仕事関係の休暇の日程がはっきり決まり、それぞれ個人的な計画が出揃って、グループ全体の行動が決まるのはまだもう少し先のようです。
昨年は、7月20日のご予約がその前日まで立て続けでした。20日の直前一週間は、一日中電話が鳴って私も哲也も「リーンリーン」というベルの音がいつも耳に聞こえて来て“幻聴”気味に(笑)。
面白いのは、東京など関東地方に“梅雨明け宣言”が出されたという日から、一気にご予約のお電話が多くなったこと。まだ夜には石油ストーブを焚いていた朝日小屋の受付でしたが、電話の向こうからは「下界はとっても暑いです〜!、早く涼しい山の上に行きた〜い!!」というお客様の声が聞こえていました。
それから、昨年も何度か書きましたが、秋の朝日小屋は静かです。静か過ぎるくらい(笑)。ゆっくりとした山歩きを楽しみたいし、ぜひじっくり山小屋の雰囲気を味わいたいとお考えなら、「秋はやっぱり…朝日小屋」ですネ!!
6月17日以降は、ご予約やお問い合わせは直接朝日小屋へお願いします。では。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/06/d20020611a.html
小屋開け!!
2002-06-16
ヘリコプターによる荷上げと、朝日小屋
朝日小屋は、いよいよ今日、「小屋開け」しました!!
梅雨の最中の小屋開け、毎年の事とはいえやはり気になるのはお天気でした。昨年同様、前の晩はほとんど眠らないまま今朝を迎えましたが、ヘリコプター会社の担当の方との連絡時間の午前4時半には、かなりはっきりと朝日岳や前朝日岳が見通せましたし、白馬岳も旭岳も清水岳までも…。
北又のヘリポートから飛び立ったのは、午前8時。「吹き上げのコル」に立てる予定の標識を落下させる仕事がありましたので、梅さん、哲也、そして私を乗せた機体は恵振谷上空から「吹き上げのコル」を通り、再び朝日岳の西側斜面を巻いて「水谷のコル」に出て朝日小屋前に着陸しました。
昨年は小屋開けが6月12日でした。その時の日記に載せている写真を見てもらえばよく分かると思いますが、小屋の前、前朝日岳、そして小屋から見る朝日岳の様子は、昨年と比べてかなり雪が少ないといえます。小屋の周りにもすでにハクサンコザクラやチングルマが少し咲いていて、小屋の前の木道脇にはミツバオウレンが白い可憐な花を付けています。また、小屋のすぐ前にある3本のウルップソウも今が見頃!
ただし、まだ登山道の状況を確認して来ていませんので、確実な情報はもう少しお待ちください。
確かに小屋の周りの雪は昨年と比べても、また例年と比べてもかなり少なめのようですが、梅さんによりますと、ヘリコプターから見た限りでは影になっている谷筋では例年並みではないかという事です。
…いろいろ“応援メッセージ”などもいただいて、本当に有り難うございました。お陰さまで、発電機も快調に回っていますし、水も来ています。無事に「小屋開け」が完了しました!!
昨年に引き続き、2年目のシーズンに向けていろいろ小屋の中もまたまた“改造中”(!?)明日からは小屋の内外の整備、そして登山道の点検など等、みんなでフル回転です。室堂からの助っ人・梅さん、番頭さんの哲也、そして昨年も来てくれていた孝太と、頼もしい仲間に囲まれて順調なスタートになりました。
また今シーズンも、頑張って日記を書きたいと思っていますので、どうぞ応援していて下さい。では。
なお、小屋に入って再び携帯電話に接続しての「パソコン生活」となりました。なかなか繋がらない時もあります。メールは必ず見るようにしてはいますが、思うようにお返事が書けません。申し訳ありませんが、ご了承下さいませ。
またその為、「メールや掲示板を使ってのご予約の申し込み」は、いろいろ手違いが発生する元になりますのでご遠慮いただきますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/06/d20020616a.html
ウルップソウ
2002-06-16
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/06/d20020616b.html