北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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北又小屋は、一応営業を始めています!

2006-06-06

米沢さん  今シーズンも、北又小屋を守ってくれる  06.5.28  の画像

米沢さん  今シーズンも、北又小屋を守ってくれる  06.5.28  

 北又小屋にはすでに5月末から、3年目の管理人・米沢さんが入って、本格的なシーズンに備えて準備を始めています。

 例年なら6月初めには林道が開通するのですが、今シーズンは未だ除雪も始まっていませんので、米沢さんは林道を歩いて小屋入りしました。
 また、食糧やその他必要な物品を車で運ぶことが出来ない状況の中で、数日間に一度は歩いて山を下り、また林道を3時間弱歩いて小屋に戻るということをしています。

 このところ好天が続いていますので、布団を干したり、カメムシだらけの小屋の中を掃除したりと、結構忙しい毎日のようです。

 北又小屋の電話も開通していますが、お天気の良い日は一日中外仕事をしていたりしますので、なかなか電話に出られないこともあるようです。
 
 北又小屋にお電話をされる方は、朝早い時間帯、あるいは夕方以降がよろしいかと思います。

 林道も開通していないので、この時期まさか北又小屋にお泊りのお客様はいらっしゃらないと思いますが、食事が提供できるかどうか等、くれぐれも、もしご宿泊の際は北又小屋に直接お電話をして頂くよう、よろしくお願い致します。

無事、抜糸が終わりギブスも巻き直して

2006-06-07

カッターの音が凄くて、ちょっとビビる。。。の画像

カッターの音が凄くて、ちょっとビビる。。。

 今朝、無事に抜糸が終わり、ギブスも巻き直して頂きました。

 心配した患部の腫れも、月曜日以降安静に努めたお陰で、思った程ではなく、「これなら大丈夫!」ということになりました。

 このまま順調にいけば、来週木曜日辺りにギブスが取れるのではないかということで、またまた「ギリギリ・セーフ!!」で、小屋開け当日までには何とか装具になれるようです。

 今日はいろいろな方がお見舞いに来て下さいました。
 去年のアルバイト・哲矢も、長野県から駆け付けてくれました。今シーズンはどうしても朝日小屋には来られないという彼ですが、とても心配してくれました。

 お見舞いに来てくださる皆さんが、それぞれ『カルシウム』を考慮した食べ物を運んで来てくれるのは、有難いことです。

 昨年の婦人科の手術の際、「骨密度」を測定したら、なんと!20代と言われてそれを少々自慢に思っていた私なのですが、でもでも、骨折してしまえば何にもなりません。

 20代の骨密度だったから、これくらいで済んだのか…、な〜んて言っていないで、注意しなさいょ!!の声が聞こえてきます。

今年も、『お客様に喜ばれる朝日小屋』を目指して!!

2006-06-07

どれにしようかなぁ、と食器を選ぶのも楽しみです!の画像

どれにしようかなぁ、と食器を選ぶのも楽しみです!

 松葉杖をついて不自由をしながらも、家の中に居ながらにして出来る仕事、今しなければいけない仕事をボチボチとやっています。すでに、かなりギリギリですが。

 昨年山を下りて来てから、今シーズンに向けていろいろ考えていたこと…。
 
 今シーズンは、夕食のメニューを少し替えようと思っています。より美味しく、もっと喜んで頂けるように、そして疲れた身体でも食べやすいものを。
 
 それから、「100円コーヒー」のコーナーを、よりグレードアップするつもりです。

 それらに伴って、食器を選んだり、食材を吟味したり。オフシーズンの間にやっておけばよいものを、でもなかなか決まらないのも事実で、直前だからこそ「決断」も出来たりして。

 細かいことで、今シーズンに向けて考えていることは未だあります。部屋割りのことや接客のこと等など。アルバイトの配置や分担のこと。

 でも今は、18日の荷上げに向けて、物品の発注が主な仕事です。骨折したのが右足で車にも乗られないので、外に出ての細かい用足しはまとめて来週に。でも、明日は週末従業員のH美ちゃんにお願いして、ちょっと遠出しての買い物に出掛ける予定です。

 今年も、『お客様に喜ばれる朝日小屋』を目指して、ガンバリマス!!!

実は。。。声を上げて泣きました

2006-06-08

この後に迫り来る最悪の事態も知らず。。。  06.5.28の画像

この後に迫り来る最悪の事態も知らず。。。  06.5.28

 上の写真は、決して悪ふざけじゃないんです。
 
 林道で転倒事故を起こした直後、背負い搬送されて車の所まで戻って来て、ホッとしてか、何故か満面の笑みで、しかも“ピースサイン”まで作ってポーズをとっている私です。

 この時は、全然痛くなかったんです。本当に。

 このまま車に乗せられてA病院まで辿り着く間、散々聞かれました。
 「ゆかりちゃん、痛くない!?」
 「普通、骨が折れているんだったら、多分凄い激痛が走ったり、脂汗が出たり、顔色が真っ青になったり、吐き気がしたりするらしいけど、そんなの無い!?」

 それが、本当に全く痛みが無かったのです。
 「痛くないし、その他の症状も全然無いから、きっと骨折じゃないのかもしれないネ!」

 転倒の瞬間は、スローモーションのようでした。
 顔だけでなく多分身体も、全体が横の斜面を向いていましたが(よそ見をして)、滑った瞬間は、一瞬時間がゆっくり流れていくようでした。

 そして。。。『ボキッッ!!』
 確かに、この耳で、その音を聞いたのでした。

 みんなが駆け寄って来てくれて、「大丈夫か!?」と聞かれました。
 「大丈夫、大丈夫。だけど、なんかヘン。。。」

 病院に運ばれ、レントゲン室へ。
 そこで固定していた袋を外し、足を内側に向けてと言われた時に、初めて「これは違う!」と思いました。

 でもでも、痛くなかった。

 当直だった内科の先生は、「痛かったら、このまま入院されてもいいんですよ」と優しく仰ってくださいましたが、痛みもないし、汗をかいたまま雨具も着ていたので「帰ります」と言いました。

 笹川に戻って、シャワーを浴び、急を聞いて駆け付けてくれたみんなに布団を引いてもらったりして、横になりました。
 「大丈夫だから。一人でも大丈夫だから」

 関係する所に電話連絡したりして、夜9時半頃までは何ともなかったんです。

 ところが。。。

 10時になった頃から、「ズッキン、ズッキン」「ドックン、ドックン」が始まりました。
 
 「えっ…!?」

 それからが、本当にもう“タイヘン!!”でした。
 痛いの、なんのって。

 3度のお産(子どもは、4人)を経験していますが、出産の時でもあんなに痛かったことはありません。

 本当に、声を上げて泣きました。
 
 でも「激痛」はその夜だけで、後は手術してからも、今も、痛みはありません。

 。。。あの痛みは、絶対に忘れません。

山を歩きたい!!それから…

2006-06-08

訓練初日は、林道でなく、谷沿いに歩いた   06.5.27の画像

訓練初日は、林道でなく、谷沿いに歩いた   06.5.27

 ヒョコヒョコと松葉杖をついているのですが、昨日辺りから、無性に山を歩きたくなってきました。

 もう少し(!?)我慢我慢、と言い聞かせています。

 それから…
 
 こんな不謹慎な発言をしてもいいのかどうか、分かりませんが、ホンのちょっとだけ、お酒を飲みたいですね。
 普段殆どお酒を飲まない私でも、「飲んだらダメよ!」と、逆に『禁酒』となると、何故か「ちょっとだけ…」

 もちろん、飲みません。
 もしも、あの痛みが戻ってきたらと思うと、恐くてそんなこと。。。

 でも、お酒はどうでもいいんです!

 あ〜ぁ、山へ行きたいな。

さすがに、ちょっと疲れて

2006-06-09

遭対協、春の訓練の様子  北又小屋周辺にて  06.5.27の画像

遭対協、春の訓練の様子  北又小屋周辺にて  06.5.27

 今日は富山市内へ出て、一日中買い物。
 H美ちゃんが運転手を引き受けてくれて、付き合ってくれるというので、お願いしました。本当に有難いことです。

 3日に退院して来てから、一歩も外に出ていませんでした。

 朝9時に家を出発して、夕方6時半近くの帰宅は、さすがにちょっと疲れたようです。

 夕ご飯も食べずに、とにかく寝てしまいました。
 「もう、いいわ。。。」って感じで。

 早く寝たので、真夜中に目が覚めてしまいました。
 で、日記を書いています。

 上の写真は、先日の訓練の様子です。
 背負っているのが、県警山岳警備隊の谷口隊員。
 背負われているのは、丸山分隊長です。

 とてもとても有意義な、実のある訓練だったはずなのですが…。

気持ちをしっかり持って

2006-06-09

県警山岳警備隊、黒川隊員   遭対協の訓練で  06.5.27の画像

県警山岳警備隊、黒川隊員   遭対協の訓練で  06.5.27

 小屋開けまで、あと10日をきりました。

 小屋の管理人になって6年目。
 毎年毎年、一年のうちで一番緊張する頃です。

 そして今年は、大事な時期にこんな怪我をしてしまって。
 今は「半病人」なので、今まで以上に気持ちをしっかり持って、事に当らなければと思っています。

小屋開けを目前にして

2006-06-15

遭対協の皆さんと、安全祈願  06.6.10の画像

遭対協の皆さんと、安全祈願  06.6.10

 順調に書いていた日記も、さすがに小屋開けを目前にして、いろいろな用事が次々と舞い込んできて、この数日書けなくなっていました。

 10日には、遭対協の皆さんと近くの八幡宮にて、今シーズンの安全を祈願し、その後歓送迎会があり出席していました。

 11日は、末娘の通う音楽教室の発表会。いつも本当にお世話になっていますし、高校三年生の娘がこの音楽教室の生徒として出演するのもこれが最後と思うと、感慨深いものがありました。いつもの年は、ちょうど小屋開けと重なるので見られないのですが、今年は娘の晴れ姿をこの目で見てきました。

 12日以降は、周りの皆さんに助けてもらいながら、細かい用事を足したり、雑用をこなしました。

 昨日の午後には、Y先生の診察がありました。
 骨折した右足の回復も、予定通り順調のようです。レントゲン検査なども行いましたが、全く問題ないそうです。
 ギブスを「装具」に替えようかという話もあったのですが、まだもう少し早いかな、ということで、今はそのままギブスをはめています。
 ただし、そのギブスも踵側半分だけのもので、取り外すことが出来るようになりました。

 今週に入って、ギブスが一時的に外せるようになって、毎日お風呂に入っています。Y先生からは、少しづつお風呂の中でリハビリらしきこともするようにとの指示も出ました。

 初めは恐る恐るだった入浴も、今日はとても気持ちが良かったです。
 湯船の中で、右足を愛おしく思いながら、何度も撫でてやりました。

 いろいろとご心配をお掛けしましたが、順調に回復しております。
 
 今は、まだ右足への加重は5kまでと言われています。ギブスが取れて装具になり、松葉杖ナシで歩けるようになるのは、7月10日頃だそうです。
 本当に、夏山シーズンの本番ギリギリ!というところです。やれやれ。。。です。

 思うように動けないもどかしさは多々ありますが、その分、本当に周りの皆さんには、いつも以上に助けて頂き、感謝してもしきれないくらいです。有難うございます。

 土曜日、日曜日のお天気が気になるところです。
 毎日毎日、予報もコロコロと変わります。

 曇っていても、『山が見える』曇りならいいなぁ…、などと願っています。

 明日の午後からは、アルバイトのみんなも集まって来て、連絡所も賑やかになります。
 明日金曜日は、最後の買出しと、4ヶ月間下山出来ないことを考えて、どうしても髪を切りに行きたいと思っています。
 
 土曜日は、朝からヘリポートでの荷造り。

 日曜日、お天気さえ良ければ、朝7時前からのフライトになる予定です。

 ガンバリマス!!