北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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謹賀新年

2010-01-04

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鏡のお飾り餅と一緒に、初春らしくチューリップ  連絡所の玄関にて

 明けましておめでとうございます。

 皆様、お健やかに初春をお迎えのことと思います。

 2010年、素晴らしい一年になりますように。

 元気で、仕事に励むことが出来ますように。

 山のシーズンが、ぜひ好天に恵まれますように。

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今年も飾らせて頂いた、立派な門松  N井さんの作品です!

 北陸地方では、大晦日から降り始めた雪が、昨日までほぼ止む間なく降り続きました。大雪。

 大晦日に用足しに出てから新年3日まで、殆ど何処へも出掛けなかった私は、ようやく晴れ間の見えた今日、車を出す為に朝から雪かき。車の周りを綺麗に除雪するのに、1時間半位掛かりました。

 上の写真、玄関前の立派な門松(N井さんの手作り)も、連日の風雪にさらされて可哀想でしたが、今日はようやく青空の下へ。
 門松の手前が白くなっているのは、除雪した雪を積み上げたからです。ふ~ぅぅ。

女だけの、『新年会』

2010-01-06

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3人で、乾杯!!   photo by 自動

 昨晩は、急遽決まった『新年会』。
 こじんまりと、女だけの飲み会をしました。

 集まったのは、ヒダさん、すずちゃん、私の3人。

 ヒダさんは、「朝日小屋エプロン部隊」のメンバー。私にとっては、忘れられない恩ある方です。

 以前から里で何度か顔だけは見掛けていましたが、山を歩かれる人だとは知りませんでした。
 それが2004年の秋、ヒダさんが単独で蓮華温泉から登って来られた時、私は婦人科の持病が悪化して、朝日小屋で七転八倒の痛みと苦しみを味わっていました。(翌年春に、子宮全摘出の手術をすることになる前)
 週末で20人ちょっとのお客様がいらっしゃったでしょうか。ところがその時小屋にいたのは、当時の番頭さんだった山ちゃんと私の二人だけ。
 受付で、ヒダさんが書かれた職業欄(!?)を見たとたんに、「ヒダさん、お願いです!手伝ってもらえませんか?」
 快く二つ返事、笑顔で厨房に入ってくれたヒダさんに助けられてどうにかその週末を乗り切ることが出来たのでした。
 それ以来のお付き合い。その後は、チャーミングな可愛さで皆さんの仲間入りをし、困った時には 手伝いに来て下さる仲になりました。

 そしてすずちゃん。09年夏の朝日小屋アルバイト。そう、お惣菜やお握り弁当を作ってくれていた女の子です。

 彼女は、縁あって昨年初めから、この笹川へ引っ越して来ました。朝日小屋連絡所から歩いて5分程のところにある一軒家を借りて住み始めたのです。
 県外生まれのすずちゃんですが、きれいな海と豊かな山々に接するこの朝日町がとても気に入ってくれた様子。
 この冬の間は、週に何度か、笹川と「らくち~の」でヨガ教室を開催することになり、今はその準備に余念がありません。
 また、ちょっと古い家をいろいろと手直しして住み易くする作業に没頭する毎日だそうです。

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お好み焼きがとても美味しかったし、いろいろ珍しいものも並びました!!

 今回は、仕事が休みの昨日に用事があって連絡所を訪れたヒダさんと予定が合い、ご近所のすずちゃんを誘って、女だけの楽しい時間を過ごしました。

 仕事柄、どうしても男性が多い、圧倒的に男臭い(!)飲み会の場に出席することの多い私ですが、女性だけのおしゃべり中心の気の置けない場所も大好き。

 料理や飲み物も、気を張らずに、あるもので。
 今回は、小鉢やお好み焼きの他、あれもこれもが机の上に並びました。

 ある人のブログのコメントを借りれば、「男には女が、女には男がいた方が、一般的には楽しいに決まっている」のですが、たまには男だけ、女だけも、良いものです。

 長い「引きこもり」から脱出したばかりの今の私には、心許せる時間と場所が必要。
 …と言い訳(!)しつつ、ああでもない、こうでもない、のガールズトーク(!?)は延々と続きました。  
 

 

少しずつ、少しずつ

2010-01-07

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部屋の中で育てている、「ミント」  

 山から下りて来てから、ちょっとしんどいことがあって、なかなか立ち上がれなかった私。

 混乱する心と頭の中で、私を心配してくれる周りの皆さんの気持ちも、自分の立ち位置も、自分の中で大切にしたいことも、何もかも分からなくなるような毎日だった。

 根本的には解決していないけれど、流れる時間が少しの余裕をくれることもあった。

 ようやく、少しずつではあるけれど、前を向いて歩いていこうという気になってきた。

 私の大好きな言葉。

 『明けない夜は、ない』 

 『何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ』

 慌てず、急がず。 「自分らしく」を取り戻そう。

 上の写真は、窓際でプランターに植えて育てている「ミント」。
 私が食欲が無くて、胃痛がした時に、すずちゃんが持って来てくれた。
 朝、「ミントティー」にして飲んでいる。

雪掻き…1月14日

2010-01-15

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14日、pm2時過ぎ 家の中から見た様子  

 13日お昼頃から降り出した、雪。
 13日の風は、とんでもなく強かった。
 そして雪は激しく、真夜中も一晩中降り続いた。

 14日朝、起きたら『大雪』。
 一晩で、約80cm位は降っただろう。

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向かって右側の“山”は、軽四の車  左側の“山”は、年末年始に除雪した雪の山

 玄関の戸を開けて、びっくり!!!
 家の前が、まるで「かまくら」みたいになっている。
 何だか、笑うしかなかった。

 仕事場へ出勤しなくちゃ、とか、学校に遅刻しそう、とか。
 あれば当然、早朝から起き出して雪掻きをしなければいけないところだが、とりあえずは出掛ける予定もなかったので、一応静観(!?)することに。

 止む気配、全くなし。

 何度も玄関先を覗いたが、本当に「埋もれていく!」という感じがする。

 さすがに、「これじゃぁ、あんまりかな。。。」

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玄関先は、こんな感じ

 午後3時頃になって、雪の止み間を見計らって、除雪開始。

 昨秋に娘から譲り受けて、それまでのムーブから乗り換えた、私の軽四・愛車。
 屋根が無いところに置いてあるから、雪に埋もれて、とんでもないことになっていた。

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埋もれた愛車 なんとか周りだけを掘り出して

 それから約1時間。
 車の除雪までは無理と判断し、14日のところは、玄関先と車の前まで。

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連絡所の前を、除雪車が通る

 でもお陰様で、連絡所の目の前は、笹川の“メインストリート”となっているため、消雪装置もあり、また除雪車も通ってくれる。
 だから、私がどうしても除雪しなければいけない面積は、それ程多くは無い。

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除雪車の運転は、笹川地内にある土建会社の社長さん自ら

 翌日も降り続くという予報。

 何年ぶりかしら、というか、近年記憶にないくらいの、雪。

 …急に動いたり、無理して腰や肩を痛めることの無いよう、除雪には気を付けましょうね、皆さん。      

雪掻き…1月15日

2010-01-15

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今朝の様子・am10時頃  昨夕からでも、20cm近く積もった  

 夜中、何度も窓の外を見る。
 降ったり、止んだり。

 朝。一晩で、20cm程積もったかな。

 晴れ間に、除雪の続き。

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脚立を使わないと、車の上の雪には届かなかった!

 今日は、愛車の雪を取り除く。

 今日も外出の予定はないけれど、いくらなんでも、このままでは「じゃぁ!」「それっ!」と車を出さなくてはいけなくなっても、身動きが出来ないから。

 それに、なんといっても『雪は重い』から、いつまででも大量の雪が載ったままでは、車に良いわけはない。

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一通り除雪した後も、雪は降り続いた  

 今日は、約1時間半の除雪。

 でも、雪は降ったり止んだり。
 きれいに雪を取り除いたのだが、除雪を終える頃には、また雪が。

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pm3時半頃  青空と「つらら」  家の中から

 家の中に入った後、ほんのしばらくの間だったけど、青空が見えた。

 長く伸びた、つらら。
 里山に囲まれた、笹川の寒さ。

娘に誘われ、1泊でスキー

2010-01-20

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栂池スキー場、ゴンドラ乗り場にて   10.01.19

 「お母さん、栂池へボードしに行くけど、一緒に行く? 連れて行ってあげようか??」

 先日、そんな言葉を掛けてくれたのは、次女のはるか。
 嬉しい誘いに乗って、長野県小谷村の栂池高原スキー場に行って来ました。

 18日のお昼、夜勤明けの娘(富山市内で、助産師をしている)が迎えに来てくれました。その日は移動だけで、滑る予定が無いので、ゆっくり出発。

 スキーは、日帰りでは何年か前にも行っていますが、宿に泊まってというのは、本当にかなり久しぶり。

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ちょうど、白馬山荘支配人の若林さんが、屋根の雪下ろしをされていた

 宿泊は、㈱白馬館さんが経営している「親の原ヒュッテ」。「鐘の鳴る丘ゲレンデ」のすぐ前にあります。

 夏の間は白馬山荘で働いている皆さんが、冬の間は「親の原山荘」にいらっしゃるので、気心が知れています。

 宿に到着してからゆっくりして、知り合いの所へご挨拶などにも行き、夜は娘と一緒に近くの居酒屋さんで、夕食を兼ねてお酒も少し。

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ゴンドラの中から眺めた、白馬連山  雲ひとつ無い青空に聳える  10.01.19  

 19日は、半日程滑りました。

 お天気が良くて、白馬岳や杓子岳、白馬鑓ヶ岳、そして小蓮華岳等など、白馬連山の大パノラマが素晴らしかったです。

 何年ぶりかのスキー。
 ゲレンデは、数日来のまとまった降雪で、とても滑り易いバーンになっていましたし、お陰様で平日で空いていたということもあって、娘と二人楽しい時間を過ごしました。

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雪山をバックに  ウエアは、娘が貸してくれました!

 ゴンドラに乗って上の方のゲレンデにも行って何本も滑り、満足感たっぷり。「へっぴり腰!」と言われながらも、何とか滑り降りてきました。
 そして最近の運動不足からか、お昼頃には足もパンパンになってきたので、スキーは無事終了。

 昼食には、皆さんからぜひ行って来いとおススメのお蕎麦屋さんで、美味しいジンギスカンとお蕎麦を頂きました。

 帰りには、数年前にアルバイトしていた“てっちゃん”がいる「白馬ハイランドホテル」で、絶景の露天風呂にゆっくり浸かり、至福のひと時を過ごして来ました。

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次女のはるか  栂池にはちょくちょく来ていて、友人も沢山いるようだ

 夕方に、無事帰宅。
 娘に遊んでもらった、楽しく美味しかった(!)、大満足の2日間でした。

 

美味しいものを食べて

2010-01-20

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『おだじま』にて  手前は「たぬきそば」、奥は「天婦羅そば」

 小旅行ともいえる、娘と二人のスキー1泊。
 楽しみは、スキーはもちろんのこと、女ですから(!?)食べること。

 行きには、新潟県糸魚川市の『おだじま』という蕎麦屋さんで遅めの昼食。
 娘は温かい「天婦羅そば」、私は冷たい「たぬきそば」。
 私は「ざる天婦羅そば」を食べたかったのですが、出掛ける前にちょこっと“つまみ食い”をしてきたので、少々控えめにしました。

 ちょっとダシの味が濃い目かな、とは思いましたが、とても美味しかったです。

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『たんぽぽ』の女将さん  ご本人は私よりずっと若いが、自分のことは「お母さん」と

 夕食は宿で取らずに、娘が時々行くという居酒屋さんへ。
 そこの女将さんにご挨拶もしたかったし、娘がぜひにというので、行って来ました。

 店内の写真はありませんが、女将さんのお顔を見ても分かる通り、何だかとっても“和む”お店でしたね。
 お店のインテリアやレイアウト、そしや女将さんのかもし出す独特の雰囲気。何とも文章には書けませんが、良かったなぁ。
 ちなみに、栂池高原スキー場の『たんぽぽ』という居酒屋さんです。美味しいお料理と、女将さんが最高!

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『ふるさと』にて   手前は私の「山菜そば」、奥は娘の「とろろそば」

 そして、翌日のお昼ご飯は『ふるさと』へ。
 栂池に行ったら、必ず寄って来られ、と何人かに言われていました。

 娘も時々行くということで、おススメのお蕎麦とジンギスカンを頂いてきました。

 娘は「とろろそば」を、私は「山菜そば」。
 お蕎麦が美味しく、またダシの味もとても良かったです。

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野菜もたっぷりのジンギスカン・1人前  美味しそうでしょ!

 ジンギスカンは、私はお肉はあまり食べないので、野菜を。タレが美味しかったです。

 娘たちと旅行をし、ご飯を食べる、街をぶらぶら、お店を覗く…『人生、これからの楽しみ』でしょうかね(微笑)。

 

山スキー、デビュー!!!

2010-01-26

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来拝山(899.3m)山頂にて、富山平野をバックに  左から、BANちゃん、シュンちゃん、私、ヒロシ  10.1.24

 …私、山スキー“デビュー”しました。
 …とうとう、というか、やっと、デス(微笑・苦笑)。

 先日から、道具の購入やら、試用やら(栂池へ)しつつ、実は秘かに“デビュー”に備えていました。

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雄大な立山連峰の山々  昼食タイムをした大丸山(732m)から

 24日の日曜日。予想に反して、絶好のスキー日和。

 とにかく「どうなることやら分からない!」ので、笑われても呆れられても怒られても、最後まで私に付き合って面倒をみてくれるであろう「いつもの、メンバー」にお願いしての、初“山スキー”となりました。

 ところが、出足からちょっとしたアクシデントが続き、中止になるかなという不安も過ぎりましたが、とりあえず行き先予定を変更してスタート。

 立山町芦峅寺の立山青少年自然の家を出発して、そこいら近所を巡るつもりで出発。

 何しろ、ゲレンデスキーは少し出来るとはいえ、それもここのところは何年に一度滑ればよいという程度の「足前」。
 スキー登高がどうなるのやら、そして果たして、山を滑り降りれるのやら。。。

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大丸山(732m)から眺める、鍬崎山(2089.7m) photo by hiroshi

 スタート地点で、すでに午前10時半頃。
 シールを付けて、いざ出発!

 最初は、“おっかなびっくり”だったのですが、私自身は予想に反して、結構順調に登って行きました。
 急斜面でも、案外スムーズ。あれれ、という感じ(微笑)。
 ターンの場面でも、意外に切り替えしも上手に出来たりして。

 雪質なのか、新しいシールのお陰か、はたまた実力か、な~んちゃって!

 いえいえ、後ろからちゃんとシュンちゃんが付いてきて、いろいろ細かくアドバイスをしてくれましたから、そのように出来たのですよ。

 ただ登高中、初めて使った山スキー用金具のあれやこれやの操作が、思うほどすんなりといかなくて、立ち止まっての動作で時間が掛かりました。早く慣れることが大事ですね。

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お昼の休憩は、温かいものを食べて腹ごしらえ  奥は、ヒロシ  10.1.24

 登り始めて少し汗を掻いてきた頃、もうお昼前になったので、しばし休憩。
 みんなで、軽く昼食タイムです。

 そして「今日は、行ける所まで行ってみようね。多分、来拝山は無理だろうけど」とのシュンちゃんの声で、再び出発。

 お天気良し、仲間良し、なので思ったより快調に登って行きました。

 途中で、「登りはいいけど、この山下りられるんかねぇ。大丈夫!?」とか言いながらも、結局は来拝山に登頂。

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来拝山直下の斜面を登る  BANちゃん、私、シュンちゃん  photo by hiroshi

 山頂で、軽くコーヒータイムをして、さあ下山開始。

 「私、なんなら、シール付けて歩いて下りようか。担いで下りる手もあるし」とか、不安も口に出してはみたのですが、許されるはずもありません。

 え~い、行くしかない!!!

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私、とにかく「お尻で、制動」です!  photo by hiroshi

 そうなんです、登りはスキーに慣れてしまえば、苦しくても我慢すれば何とかなりそうだと調子に乗ったのですが、考えてみれば、木立だらけの山なのです。

 斜度は、ゲレンデに比べればそれ程でもないと思うのです。
 が、やはり問題は、ぶつかりそうな木立だらけの斜面と、整地してない山の斜面、でこぼこだらけの自然の地形。

 どうしても『木に、ぶつかる!!』恐怖心が先に立ち、ターンさえ出来ません。

 とにかく、ずるずると斜滑降で行ってキックターンして少しずつ高度を下げるか、あるいは“ぶざまに”お尻で転ぶのを覚悟でちょっと滑ってみるか。

 結果は…本当に、行くしかない!!!…でした(苦笑だらけ)。

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下の方に来て、どうにか、ようやく慣れてきた感じも  それにしても、へっぴり腰! 10.1.24

 メンバーにはずっと待ってもらいながら、登りと同じくらいの時間を掛けて、それでもどうにか怪我をせずに、スタート地点に戻って来ることが出来ました。

 メンバーのみんなは、『初・山スキー』の私の感想を心配してくれましたが、どうして、本当に楽しかったです。

 最後には、「また、行きたいね!」と言いつつ、私たちの山行きには珍しく、その日のうちに『反省会』。
 09シーズンに朝日小屋にいらして下さった、みんなの知り合いのママさんがやっている居酒屋で、『山スキー、デビュー!』を祝ってもらいました。

 雪と戯れ、雪山に遊んでもらった、楽しい一日でした。

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楽しい、楽しい一日でした。 某所にて