あれだけ、拒否し続けてきたのに…
2010-01-26
いろんな方たちから、誘われても誘われても、拒み続けてきた『山スキー』。
それが何を思って、今回、急に山スキーに挑戦してみようと思ったのでしょうか。
…私は、雪の山では『かんじき派』。
私の雪山歴なんて、山小屋管理人を始めてからですから、たかだか8年程ですが。
かんじきを初めて履いたのは、朝日岳方面遭対協の春期訓練に初参加させてもらった時ですが、その時さえ、着け方が分からなくて、当時の山岳警備隊員のFさんに履かせてもらったくらい。
最近は、かんじきよりもスノーシューを履く方たちが圧倒的に多くて(私の知っている限り)、みんなで雪の里山へ行くと、「かんじき派」は肩身の狭い思いをすることもしばしば。
浮力の点でいくと、やはりスノーシューがよろしいのでしょうが、私はどうしても、というか何となく(?)かんじき。
かんじきの、足にぴったり装着しているという感じが気に入っているし、軽いのが魅力です。
というか、最初にスノーシューを見た何年前かには、結構スノーシューで難儀している方々を目にしたことがあって、とても私の手には負えないというイメージを持ってしまったというのが本心です。
山の道具等でも、もちろん一長一短があって、行く山の地形や雪質、雪の量等などによって、本当に場面場面でいろいろありますね。
スノーシューが抜群の威力を発揮することもあれば、他の人たちが苦労している急斜面をかんじき部隊がスイスイと下りてきたり。
でもあれもこれもと全ての道具を持っては行けないので、選ぶとすれば、かんじきでした。
作りも案外単純で、いざという時にも如何様にも対応できるのではないかというシロモノです。
私にとっての『山スキー』のイメージは。。。
あんな重たいスキーを履いて、どうして登れるの??どうして木立の中を滑り降りて来れるの??
私には、到底無理でしょ!!
今までにも、ずい分沢山の方たちから、「ゆかりちゃん、山スキーやらないの?」「楽しいのに!」「教えてあげるよ」といろいろ声を掛けてもらっていましたが、「私は、やらない!!」の一点張りでした。
それなのに、どうして今回、山スキーをやってみようと思ったのか…。
今年は、北陸地方では12月中旬からドカッと雪が降りました。
引きこもりからそろそろ脱出しつつあった私は、年末に掛けて少しずつ外に出てみようかという気にもなってきていました。
しかしこんな大雪では、里山へ行こうにも、登山口までのアプローチや特に林道歩きには時間も掛かり、皆さんいろいろと思案しておられた様子。
いつものメンバーと出掛けるにも、きっとこのままでは「かんじき派」の私は足手まといになるだけで、誘ってももらえないんではないか、なんて気になったわけです。
そして、以前から言われていた「パウダーの雪山」へ出掛けたいなら、私も「山スキー、するしかない」のかなぁと思い始めたわけです。
ゲレンデスキーの技術もそれ程ないくせに、とずっと尻込みしていた私です。
でも、山スキーがないといけない山もあるのかな、山スキーがあれば行ける山もあるのかな、そんな思いで始めてみようかなと。
取り合えず、登りは何とかなりそうです。場数やいろいろな条件の山をこなさなければいけませんね。
あとは、滑りです。かなり問題あり、でしょうか。不安だらけですが、度胸と技術をつけましょう。
今回も、ゲレンデスキーの滑りを身体が覚えてしまっているので、なかなか応用が利きませんでしたが、これも慣れるしかないのでしょうか。ガンバリマス。
…何か、「吹っ切りたいもの」があったのも、事実かも。
どんなことになるかは分かりませんが、今回が楽しかったので、また次回も挑戦しようと思っています。
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