北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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氷点下12℃の世界

2005-12-09

北横岳南峰から望む、赤岳をはじめとする八ヶ岳連峰の山並み   05.12.7の画像

北横岳南峰から望む、赤岳をはじめとする八ヶ岳連峰の山並み   05.12.7

 そういえば、昔そんな題名の歌(井上陽水)があったのを思い出させる、完全にそこは「氷の世界」。

 でも、何だろう。
 寒暖計が表示するほど、それ程寒いと思わなかったのは。

 富山県の冬のほうが、寒いような気がする。
 連絡所の在るこの笹川は、一段と寒いように感じる。

 今週初めの富山県地方はずっとお天気が悪くて、私が山へ行くと知っている人からは、「大丈夫?」と心配するメールもあった。

 でも、雪の降り方は様々だったよう。

 富山県地方はずっと「雪雷」が続いていたようだし、長野県地方でも小谷村・白馬村・大町辺りはかなりひどい降りだったようだが、松本や茅野の周辺は青空が広がって降雪はそれ程でもなかった。

 両耳や鼻の頭も結構冷たかったが、でも寒さは思った程ではなかったなぁ。

 キュッツキュッツと鳴る新雪の音が、とっても嬉しかった。

素敵な宿でした。

2005-12-09

北横岳ヒュッテの佇まい   05.12.6の画像

北横岳ヒュッテの佇まい   05.12.6

 来年50周年を迎えるという、北横岳ヒュッテ。

 夏には「すき焼き」、秋から冬にかけては「鍋料理」などを中心にもてなして下さるそうです。
 
 ゆとりのある、完全予約制。
 
 特にこの時季には、「隠れ家」的存在ですね。
 
 ゆっくりした時間が流れる、そんな雰囲気の山小屋でした。

 お薦めの山小屋。

娘たちの所へ

2005-12-09

青空に…   05.12.7の画像

青空に…   05.12.7

 実は、6日間も留守にしていていました。

 今回の北八ツ行きは11月中から決めていたのですが、初めから娘たちの所にも出掛けるつもりでした。

 茅野へは初めてでしたが、次女の居る松本や三女の居る南箕輪村(伊那地方)からはJRで一時間以内ということもあって、両方を拠点にして、あっちこっちとウロウロしていたら、帰宅がちょっと予定より長引いてしまって…。

 娘たちのアパートで、シュラフで泊って来ました(!!)。
 一緒にご飯を食べたり、買い物したり、話をしたり。

 山へ行って、「母」もして…。
 それなりに、忙しい一週間でした(微笑)。

降雪もラッセルも、また楽し!!…石川県・口三方岳(1,269m)を目指して

2005-12-13

雪質が変わり、急登も   口三方岳にて   05.12.10の画像

雪質が変わり、急登も   口三方岳にて   05.12.10

 先週末の10日、朝日小屋に集まる皆さんに誘われて、雪の里山歩きを楽しんで来ました。
 目指したのは、お隣石川県の口三方岳(くちさんぽうだけ・標高1,269m)。

 もしかしたら(記憶する限り)、私にとって初めての石川県の山・口三方岳は、白山市の河内千丈温泉・セイモアスキー場の近くに在ります。

 現地で皆さんと落ち合うことにして、朝日町からは役場前を朝6時前に出発。約2時間ほどで登山口近くまで行きました。

 1週間前に関係者が下見をした時にはそれ程ではなかった雪も、いざ登山口では、すでに車もスリップして通行に支障をきたすほどになっていました。

 その雪の為駐車に手間取り、予定より少し遅れましたが、お天気と雪の量次第では山頂を踏めないかもしれないことを確認の上、いざ出発!!

 いきなりの急登、しかしそれも距離が短く、北陸の雪の里山歩きに慣れている面々には、それ程でもなかったかしら(!?)。

 雑木が全部隠れていないので、足を引っ掛けないように注意して歩きます。

 「かんじき」初めてのBANちゃんや奥さんのかおりちゃんもがとっても上手に歩くのには、本当に感心させられました。

 登り始めはかなり重たい雪、そして時折雪も激しく降ったり、急斜面でのラッセルになったり。それでも、参加者の皆さんのパワーにはビックリしました。
 辛いとか、イヤだとかではなく、『雪が、とても楽しい』…そんな様子で、黙々と、そしてワイワイと登りました。

 出発から、地元のメンバー3人とご一緒しました。それがナント、朝日小屋に毎年通って下さるA子さん他の皆さんで、楽しく“みんなでラッセル”となりました。

 予想通り、時間切れで山頂までは届かず、標高960m付近で昼食となりました。

 ここでもワイワイガヤガヤ、賑やかに“雪の円卓”を囲んでのひと時。でも、細かい雪が降り続けかなり冷え込んでいたので、そこそこで切り上げることになりました。

 下りは、ルンルン!です。
 雪は、標高900m以上で女性の太腿からお尻近くまでありました。それでも滑ったり転んだりしながら、楽しい楽しい里山歩きでした。
 
 隣の石川県まで「遠征」した甲斐がありました。

『朝日小屋をダシに、鍋でもやろー会!!』

2005-12-13

笑顔で、パチリ!!    セイモアスキー場・ペンション晴山にて  05.12.10の画像

笑顔で、パチリ!!    セイモアスキー場・ペンション晴山にて  05.12.10

 『朝日小屋をダシに、鍋でもやろー会!!』
 
 …誰が発起人か、今回のこの会には、地元朝日町をはじめ遠方からも皆さんが、管理人・清水ゆかりの今シーズンを慰労しようと集まって下さいました。

 もちろん「当然、山にも登らなくては!」と、雪の降る中、口三方岳にも果敢にアタックしました。
 そして下山後は、こちらも亡父の代からの常連さんが営んでいらっしゃる、セイモアスキー場のペンションへ。

 スキー場オープン前の宿は貸切り、料理は持ち込みOKということで、テーブルの上にはそれぞれ持ち寄った美味しいご馳走やとっておきの美酒・銘酒が、それはそれはたくさん並びました。

 また、山には登れなかった人も夜の部だけに駆け付けたり、地元石川県の皆さんのゲストの参加もあったりで、大賑わいの会になりました。

 …今回集まって下さった皆さんは…
 
 ヘリコプターの荷揚げとなれば、仕事もそこそこに手伝って下さる人。
 小屋に来る時には、「ゆかりちゃん、何か持って行くもの、ない!?」と、必ず電話を掛けてきてくれる人。
 山小屋ではきっと食べ物に不自由しているだろうと、いつも“美味しいモノ・珍しいモノ”を届けてくれる人。
 “ベテラン主婦”の持ち味とスピードを大いに発揮して、超繁忙期の朝日小屋の厨房を助けてくれる人。

 年に一度しか朝日小屋にいらっしゃらない方もいれば、ワンシーズンの間に5回も6回もそれ以上に登って来て下さる方も。

 でも、いつもいつも忙しい時に小屋にいらっしゃる皆さんばかり(そんな時にこそ、お手伝いして下さる!)、すれ違いばかりだったり、ろくに話が出来なかったりなので、シーズンオフにはゆっくりみんなで顔を合わせて飲みたいネ、ということになった次第です。

 実は、あまりお酒が強くない私は、缶チューハイ1本でダウンしてしまい、しばらくぐっすり眠ってからまた“復活”(安上がりの、いつものパターン…苦笑)。
 夜遅くまでワイワイガヤガヤと、とっても盛り上がりました。 

 山の上でも下山後も、いつも変わらぬ皆さんの優しい心遣いに、改めて感謝し、とても嬉しい気持ちになれた2日間でした。

やっぱり、痩せないワケ…

2005-12-13

“彼”のお手製ティラミスも、クリスマスバージョンで!!   05.12.10の画像

“彼”のお手製ティラミスも、クリスマスバージョンで!!   05.12.10

 いくらハードな山歩きをしても、少々脂肪を燃焼させても、美味しいモノをお腹いっぱい食べていては、なかなか痩せるわけもありません。トホホ…

 上の写真は、堀シェフお手製の、いつものティラミスです。美味しく、たくさん戴きました。

 雪を被った朝日岳と前朝日、三角屋根の“可愛い”朝日小屋。
 そして、もっと素敵なのは、クリスマスらしくサンタクロースの姿をしたお星様。

 “彼”のお料理の上手さ、センスの良さ、そして心遣い…、いつもホッとさせられます。

『笑顔』を忘れないで、私らしく頑張りたい…

2005-12-14

燕岳・合戦尾根の頭にて、有明山をバックに   05.11.23        の画像

燕岳・合戦尾根の頭にて、有明山をバックに   05.11.23

 今日12月14日は、私にとって忘れられない「大切な日」。

 もう、そんなに時間が流れたのかなって、改めて思った。

 いろいろなことがあったし、いろいろな想いも。

 いくつもの「記念日」があるけれど、12月14日もそんな日。

 今年の12月14日は、降り積もる雪で“真冬”の一日だったけれど、去年のその日は、朝日岳の山並みがくっきりと青空に浮かび、朝から雲ひとつない一日だった。

 この一年、様々ありながらも、大勢の皆さんに支えられ励まされ、そして助けられて、本当によくここまで来ることが出来たと思う。

 これからも『笑顔』を忘れないで、私らしく、頑張っていきたい。

来シーズンの、ご予約第一号!!

2005-12-15

遅くまで雪が残っていたので、花たちもいつまでも綺麗だった   05.8.25の画像

遅くまで雪が残っていたので、花たちもいつまでも綺麗だった   05.8.25

 昨日早々と、来シーズン(06年)のご予約第一号のファックスが届きました。

 この数年続けていらして下さっている、遠く南国・高知からのツアーのガイドさんからでした。

 高知県から北アルプスへいらっしゃる場合、出入りや予備日を考えると、少なくとも4〜5日、長ければ1週間近くの「大イベント!」となることでしょう。

 半年以上前のもう今の時季から、来年の朝日岳登山を楽しみにしてくださる皆様がいらっしゃるというのは、本当に有難いことですね。

 私も、来シーズンに向けて、大いに英気を養いたいと張り切っています!!

 真っ白い雪山の写真ばかりが続きましたので、久し振りに夏の朝日岳周辺の写真を載せてみました。

 05年のシーズンは、お花がとても綺麗で遅くまで私たちの目を楽しませてくれた素敵な夏山でした。

 来シーズンの山々は、どんな表情で私たちを迎えてくれることでしょう。
 今から楽しみです、ネ!!