北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

前の記事 次の記事

元気になりました!!!

2007-05-23

「春光」   大倉山にて   07.5.12の画像

「春光」   大倉山にて   07.5.12

 昨日の日記では、ちょっと気弱なというか、愚痴っぽいことを書いてしまいました。すみません。

 でも心の中を少しだけでも表に出すことが出来たからでしょうか、昨晩は悶々としていた気持ちは、今朝から仕事をしていく中で、徐々に落ち着いてきました。

 決まらない日程は日程として、今の時期に何をしなければいけないかを冷静に的確に判断して、事を進めていくこと…これが、今の私の仕事です。

 ご心配をお掛けしましたが、大丈夫です、元気になりました!!!

小屋開けは、「6月9日」…!!!

2007-05-23

イワナシ  大倉山の途中   07.5.12の画像

イワナシ  大倉山の途中   07.5.12

 ヘリコプターでの物資輸送の日程が未だ決まらない中、いつまでも「ヘリコプター待ち」という姿勢のままでいるわけにはいきません。

 今日、いつも朝日小屋の様々な仕事をサポートしてくれている関係者の皆さんにも相談をした上で、小屋開けの日程を決定しました。

 山小屋の仕事は、シーズン中の小屋での登山者の皆さんのお世話だけではありません。
 
 特に小屋の営業には欠かすことの出来ない、小屋の物資のヘリ輸送の際の、買出しや箱詰め、ヘリポートでの何トンもの物資の大掛かりな荷造り等など、仕事はそれこそ「山ほど」あり、私一人では到底小屋の運営は出来ないのです。

 そんな諸々を手助けしてくれている皆さんとも、いろいろ話し合った結果です。

 今シーズンの小屋開けは、「6月9日」に行ないます。当初予定の6月10日を、一日早めてすることになりました。

 当日、ヘリコプターでの物資輸送は出来るかどうか分かりませんが、アルバイトのみんなや関係者数名などで、歩いて上山することにします。

 歩いて上山し、小屋を開け、発電機を回し、水を引くなどの作業を行なって、ヘリコプターでの物資輸送の受け入れ態勢を整え、以降に備えようと思います。

 私が管理人になってから、“歩いて”上山するのは初めてになります。

 予定が決まったことで、気持ちもかなりすっきりしました。
 この後、いろいろ変更もあるかもしれませんが、小屋開けに向けてしっかり準備を進めていこうと思います。
 
 ガンバリマス!!!
 

何をしていても、忙しい!!

2007-05-24

今年初めて出逢った「マンサク」に、感激した私 大倉山  07.5.12の画像

今年初めて出逢った「マンサク」に、感激した私 大倉山  07.5.12

 どんどん、ただただ、忙しくなっていく。。。
 そりゃそうだ、小屋開けまで2週間程となったのだから。

 一昨年は4月末に婦人科の手術、昨年は5月末に骨折で手術。
 そうでなくとも、アルバイトの確保に頭を悩ませたり、等など。
 本当にいろいろあります。

 周りからは、「ゆかりちゃん、今年こそ何事も無く小屋入りしてね!」と念を押されています(苦笑)。

 ところが今シーズンは、この6年間で経験したことのない、ちょっと違った経過で小屋開けを迎えようとしているので、関連した仕事も多くなっています。

 …今日は、電話の多い日でした…
 
 携帯電話で話をしていると、“家電”が鳴ります。
 “家電”を取ると、同時に携帯電話からメロディーが。。。
 慌てて携帯電話を切って“家電”の受話器を取ると、「ファックスを、受信しました!」の声。
 
 食事をするのも、忘れそうになるくらい。
 はぁ〜〜〜、忙しいデス。

ひろより、愛を込めて。

2007-05-25

温かい人柄そのもの、びっしり書き込まれた手紙の画像

温かい人柄そのもの、びっしり書き込まれた手紙

 去年アルバイトに来てくれていた“ひろちゃん”から、手紙が届きました。
 
 昨シーズン、4ヶ月間の長期アルバイトとして頑張ってくれた彼女は、今シーズンも朝日小屋に来てくれます。シーズンを前にして、ホッとしています。本当に嬉しい限りです。

 手紙の内容は、昨年の小屋閉めの際、身内用調味料の在庫調べをしたままメモ用紙を渡し忘れていたとして、それを清書したものと、今年あったらいいなぁと思ったものについて、でした。

 『親愛なるゆかりさんへ』の書き出しで始まる手紙。

 実は昨年のシーズンは、私にとっても、それから長期のアルバイトで最初から最後まで朝日小屋で働いてくれた女の子2人にとっても、いろいろな意味で、精神的にも肉体的にも、かなりハードなシーズンでした…。

 その長期の女子アルバイト2名のうち、看護師のまりちゃんは約束通り一年で職場復帰しましたが、ひろちゃんは今シーズンも私を助けてくれることになりました。

 そのひろちゃんの手紙に書いてあったのは…、

   ここで一句。 

   “気を付けよう 目先のウドと すべる砂利”

              ひろより愛を込めて。 

 さすが、ひろちゃん!!

 いよいよシーズン目前、気を付けようっと!!

注— ひろちゃんといえば、
    思い出すのは「ライオン」の寝言ですねぇ。

今日の午後、地震が。。。

2007-05-25

緑が眩しい、朝の黒薙温泉  07.5.16の画像

緑が眩しい、朝の黒薙温泉  07.5.16

平成19年05月25日14時13分 気象庁地震火山部 発表
25日14時08分頃地震がありました。
震源地は富山県東部 ( 北緯36.9°、東経137.7°)で震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は3.7と推定されます。

 — 以上は、気象庁発表の地震に関する情報です。

  北緯36.9°、東経137.7° とは、正確にはどこ辺りなのでしょう。

 とにかく、「直下型」というのはこういうのを言うのだろうか、と思ったくらい、『ズド〜ン!』という感じ?でした。
 能登半島の地震の時とは違って、横に揺れたというより、上下に揺れたというものでした。

 笹川の連絡所で業者さんと打ち合わせ中だったのですが、ちょうどコーヒーを入れようと椅子から立ち上がったところで、ビックリするような衝撃を感じました。

 N美ちゃんのブログにも、その地震のことが書かれていたんだけど、地図で見ると、本当にきっと何処かこの近所が震源地かもしれない。。。

朝日小屋が、…呼んでいる!!!

2007-06-01

春を待つ、朝日小屋  後ろは朝日岳   07.5.26   photo by Sの画像

春を待つ、朝日小屋  後ろは朝日岳   07.5.26 photo by S

 先月末の5月26・27日、諸般の事情でその必要に迫られ、朝日小屋の偵察に上山してもらいました。

 上の写真にあるように、朝日小屋は「健在!」でした。

 北又からの往復でしたが、気になる今年の雪の様子ですが、情報の限りでは、今現在は、例年と比べても決して雪が少ないという状態ではありません。

 夏山シーズンに入ってからどうか、あるいは白馬岳から・蓮華温泉から・栂海新道方面は、ということについては、小屋開けしてからの情報収集を待たなくてはなりません。

 また、梅雨入り後梅雨明けまでの全般に亘る天気の推移が、雪融けに大きく影響するのでそちらが一番気になります。

 いずれにしても、一部で言われているような「今年の山は雪が少なめ」ということは、それぞれの山域や標高などによっては一概には言えませんし、他の山小屋からの情報でも、『標高の高い山は、残雪は少なくない』とあります。

 もちろん、これからどんどん雪は融けていきます。

 小屋入りしてからは、出来る限り、分かりやすい情報を載せていきたいと思います。また電話でのお問い合わせにも対応しますので、7月に入ってからご連絡下さいませ。

 夏山は呼んでいる!!!…嬉しくなってきました(微笑)。

 

でも、実は。。。

2007-06-01

恵振山山頂  鎖場付近から振り返る   07.5.26   photo by Tの画像

恵振山山頂  鎖場付近から振り返る   07.5.26 photo by T

 小屋開け前に朝日小屋の偵察に上山したのは、私が管理人になってからは初めてのことでした。
 
 早い時期に小屋を見に行かないのは、朝日小屋がその立地条件や建築様式などから、雪崩や積雪などによる倒壊の被害があまり心配されないという、好条件にあるからです。

 ところが。。。

 どうやら、「小動物」が侵入したらしいのです。。。

 初めてのことです。。。

 小屋の中の様子が、ちょっと。。。トホホ

 今、その後始末のことを考えています。。。

 でも、まぁ、小屋に入ってから「あれ〜〜〜!!!」とならなかっただけでも、良しとしなければいけませんね。
 
 小屋が潰れていたわけでもないし、とにかく掃除を徹底的にやればいいのですから。(と言っても、それが大変…)

 やっぱり山小屋、いろいろあります。

 気合を入れ直して、ガンバルぞぉ〜!!!

朝日岳方面遭対協、春季訓練

2007-06-01

講師の話に熱心に聞き入る、遭対協隊員  北又にて   07.5.27の画像

講師の話に熱心に聞き入る、遭対協隊員  北又にて   07.5.27

 朝日岳方面遭対協の春季訓練が、5月26・27日の両日、北又方面にて行なわれました。

 6月23・24日の山開き登山会を皮切りに始まる、本格的な夏山シーズンを前にしての訓練でした。

 当日は、富山県警山岳警備隊(入善署)の丸山分隊長・黒川隊員・谷口隊員を講師に、朝日岳方面遭対協からは廣田隆夫隊長以下の隊員が熱心に実地講習に臨みました。

 26日は、越道峠から北又小屋にかけての現地で地形把握などの踏査。27日は、北又小屋裏の法面斜面を使って、ザイルワークや下降・引き上げの訓練など。

 懇親も深め士気も大いに高まった、春の訓練となりました。