北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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水平道、開通!!!

2013-07-27

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「水平道」 未だ雪がありますので、注意して通行ください! 13.7.26

水平道が、昨夕開通しました。

 草刈も、終えてきました。

ただし、水平道の中には、まだまだ雪が多く残っております。

通行には、充分に注意してください。

雪が苦手な方、雪上の歩行に不安がある方は、

山頂廻りの道を通られても、時間的に変わらないかもしれません。

 水平道を通らないと、「損をしたような」「長い時間、歩かされたような」おっしゃり方をされる登山者もおいでになりますが、あまり違いがないようにも思います。

 とにかく、今日現在、水平道には未だかなり雪が残っております。

 危険な箇所は、雪を落としたり、ステップを切ったり、出来る限りのことはしておりますが、

雪の状況は、日々変化します。

通行は各自の責任で、

 くれぐれも注意しておいでください。

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木道は、滑らないように慎重に 13.7.26
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「水平道」の中は、アップダウンもあります! 13.7.26

花たちに囲まれて

2013-07-28

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小屋が見えて、ホッとする瞬間  13.7.26

 安定した夏空がなかなか続かない、今年の北アルプス北部の7月。

 カーッと照りつける、そんな真夏の青空が恋しい毎日です。

 残雪も多い多い、と言いながら、でもお花たちは季節を感じて、確実に花を咲かせてくれています。

 小屋の周りも、ずいぶんと賑やかになってきました。

 まだまだ、コバイケイソウやニッコウキスゲが花盛り。

 チングルマやハクサンコザクラも、いい感じで群落で咲いています。

 クルマユリも、綺麗に咲き始めました。

 でも、まだまだ、ですね。

 雪が消えた後から後から、花たちは咲き始めますから。

 今年の花盛りは、確実に8月。

 それも、百花繚乱のお花たちに出会えるのは、8月上旬以降でしょうか。

 以下、一昨日26日の写真。

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蓮華方面の様子

2013-07-28

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「吹上のコル」付近から下、八兵衛平方面を見る 13.7.25

 25日に、蓮華温泉方面に作業に行った時の写真です。

 未だ、雪はたっぷりあります。

 特に、朝日岳から蓮華温泉に下山される時は、下り斜面をトラバース気味に降りることになります。

 雪上の歩行に不安がある方は、アイゼン(6本爪以上)をお持ちください。

 また、八兵衛平を過ぎても、雪の斜面が出てきます。

 融けがけの雪は、硬く締まっています。キックステップを確実にして、一歩一歩着実に蹴りこんで歩かれたら良いかと思います。

 小屋のほうで、作業をしてステップを切ったりベンガラを撒いたり、いろいろしてはおりますが、雪の状況は、日々変わります。

 確認作業を怠らず、ぜひ慎重に歩いてください。

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山の上では、まだまだ桜も咲いていました 13.7.25

う~ん。。。

2013-07-29

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「天気、キャンセル」で、赤く線を引かれた予約台帳 13.7.29 

 上の写真は、今日の予約台帳。赤線だらけ。キャンセルです。

 今日のご予約は、当初80名様以上。

 週明けの平日月曜日でしたが、大勢のご予約に、スタッフも私も張り切っていました。

 しかし、29名様のツアーが、白馬大池山荘を早朝に出発し三国境までたどり着いたものの、暴風雨によりその後の行動を不能と判断し、白馬山荘に逃げ込み行動を中止。
 あえなく、朝日小屋宿泊はキャンセルとなりました。

 他のお客様も、前々日・前日から、そして当日キャンセルもあり、結局本日のご宿泊は12名様。

 それでも大雨強風の中、おいでくださった皆様には、本当に有難かったですし、本当によく来てくださいました。

 が、「海の日」3連休の日も天候が悪く、大幅キャンセルだったわけで、それに告ぐ大打撃です。

 あ~ぁ…。

 う~ん…。

 『奥の小屋』『2日目の小屋』『長い、遠い小屋』は、最近はお天気が悪いとお手上げです。

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ストーブ・除湿機を稼動して部屋を乾燥させつつ、洗濯物も乾かしたり  13.7.29

 今日は、前日も大雨だったものですから、小屋全体が湿気をたっぷり含んでいて、しかも濡れたザックや衣類でお布団まで湿ってしまったり。
 そんなこんなを一掃すべく、ストーブを焚いたり除湿機をフル回転させたり。

 小屋の状態を元に戻して、スッキリさせるために大掃除でした。

 まあ、そうは言ってもとにかく天候には敵いませんから、特にしょげ返っているというわけでもなく、今日も明るく元気にやっている朝日小屋です。

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 明日、天気になあれ!!!

 こんな日は、美味しい夕食を食べて、英気を養いましょう!!!

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奥の、山小屋です!

2013-08-01

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7月2日の、朝日平と朝日小屋

 朝日小屋は、北アルプス最北に位置する、奥の山小屋です。

 どこから来ても、長い遠い山小屋です。

 実は今シーズンになって、2件ほど、ご予約をお断りしたケースがあります。
 (もちろん、通常滅多なことでは、宿泊のお断りはいたしませんが)

 今日、そのうちの1本のお電話が掛かってきました。

 「3日だけど、白馬大池山荘から行くんだけど、もしかしたら到着が夜6時くらいになると思うんだけど、よろしく」みたいな(!?)

 申し訳ありませんが、お断りさせて頂きました。

 いろいろと事情はおありなのかもしれませんが、お電話のお話と内容から、他のお客様のご迷惑になるかもしれないということもあり、また遭難防止対策上も「承知しました」と判断できるようなことではありませんでしたので、宿泊のご予約はお断りさせて頂きました。

 白馬大池山荘から朝日小屋へおいでになるお客様も、大勢いらっしゃいます。
 最近の中高年の皆さんなら、10時間以上はかかるのではないでしょうか。
 しかしどなたも、それなりに早出をされて、しっかりと歩いて来ておられます。

 北アルプス最北端に位置する朝日岳は、懐の深い山です。

 そして夏山であれば、しっかり歩ける力さえあれば、どなたにでもお越し頂ける山だと思います。

 しかし、いついかなる時も、しっかりと準備を整えて、山に入って頂きたい事だと考えます。

『早出、早着き』は、山の大原則です。

 朝日小屋への到着は、余裕を持って午後3時頃までに。
 遅くとも、4時頃までには小屋に入って、翌日の行動に備えて心身を休ませましょう。

 足が遅いから、もっとお花の写真を撮りたいから…

 時間が掛かることが予想される方は、その日の出発を早い時間に設定し、余裕のある行動を心掛けてください。
 皆さん、歩く時間はあまり変わらなくても、休み時間の取り方などで大きく差が出てくることもあります。
 あまり休みすぎないように、「テンポよく」歩かれてはどうでしょう。

 装備だけでなく、時間にも心にも余裕を持ち、山を安全に、そして楽しんで歩いてくださいますよう、重ねてお願いいたします。

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ライチョウのひなたち  13.7.9

   

 

速報、蓮華方面雪の状況

2013-08-05

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昨日・8月4日の様子 「吹上のコル」より下がって、上部を眺める ポツンと見えるのは人  

 昨日、山岳警備隊の若木隊員と小屋からPちゃんが出て、蓮華温泉方面を八兵衛平の下まで、偵察を兼ねてベンガラ撒きと雪のカット作業に行って来ました。

 今年は、まだまだ雪が残っています。

 写真で見て頂くと分かると思いますが、長さにしてまだ200m近く雪が続いています。

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 写真で見て頂くと分かると思いますが、長さにしてまだ200m近く雪が続いています。

朝日岳方向から行くと、「吹上のコル」から下は

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 これまでは斜面の急傾斜度を考慮して、高巻きをしてもらっていましたが、

 より安全度を考えて、

通常の夏道ルートに近い形でステップを切り、

ベンガラも撒いてきました。

 高巻きルートには踏み跡も残っていますが、

 ステップを切ってある方向で降りていただくように、お願いいたします。

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 また、蓮華温泉から登って来られると、高巻き道に踏み跡がありますが、ここはピンクのテープで通行止めにしてあります。

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 全体に、「吹上のコル」から八兵衛平の下までは、未だ結構雪が残っています。

 特に朝方は、雪が硬く締まって歩きにくくなっている場合もあります。

 雨が続いていますが、思ったより雪解けが進んでいないのが現状です。

雪上の歩行に自信のない方、不安のある方は、もうしばらくの間、

アイゼンやダブルストックの使用をお勧めします。

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もしかして。。。

2013-08-09

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今朝のお茶タイム  夏の空が眩しい 13.8.9

 もしかして私、今シーズンは、「受難」のシーズンかも(!?)。

 チクチクと。。。

 痛い。。。

 でも、スタッフのみんなが一生懸命やってくれているので、私も頑張らなくては!!!

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タカネナデシコも花盛り 「吹上のコル」近く 13.8.8  

 

お陰様で…

2013-08-19

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ようやく、この笑顔が出るように… 13.8.17

 大変お騒がせしておりましたが、どうにか病も「山」を越えて、少し平静になってきたようです。

 未だ、少し患部に痛み(チクチク感)や痒みもありますが、それでも食べれるようになりましたし、通常の業務には支障がないようになってきました。

 これ以上酷くなったら、『強制送還』(!?)されるのではないかとも思いましたが、最悪の状態の時でも一日中寝込むことはなく、フラフラになりながらも、どうにか夏山シーズンを乗り切れるところまできたようです。

 スタッフのみんな、そして「エプロン部隊」で手伝ってくださった皆さん、ご心配やらご迷惑をお掛けしました。有難う、感謝しています。

 今まで以上に、身体と心の健康に気をつけて、笑顔を絶やさず仕事が出来るよう、ガンバリマス!!!