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会議で承認された「決議」
2001-12-06
決議(案)を読み上げる、
朝日岳方面遭難対策協議会・救助隊長・谷口邦夫氏
以下に、連絡会議で承認された「決議文」を掲載します。
山は美しく、そして人々に感動を与え、文明社会の狭間で忘れていた心を思い出させてくれる。日本でも有数の人気スポットである北アルプスにも、毎年多くの人々が入山しその大自然の魅力に浸っている。
しかし、登山道の整備やアクセスの充実により、気軽にそして単独でも入山できることが、山岳遭難を多く生む要因となっているのも事実である。体力への過信や登山における基礎知識不足への対応など、日ごろから経験や訓練を積むことで解消できる問題も多くあるが、今後は、山岳情報を積極的に配信して安全で快適な登山の実現を図ることが不可欠であると考える。
このため、当連絡会議は、次により登山者への情報発信の充実に努めることとする。
1. ホームページを作成し、インターネットを通じて情報を発信する。
2. 三県連絡会議の情報交換をさらに強化する。
3. 山小屋関係者や報道関係者へ積極的に情報提供する。
以上、決議する。
平成13年12月4日
第43回長野・岐阜・富山三県山岳遭難対策連絡会議
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2001/12/d20011206b.html
救助隊員、全員集合
2001-12-06
当日は、救助隊の谷口隊長以下、廣田副隊長、県警・古崎隊員他、殆どの救助隊員の皆さんが勢揃いしました。
頼もしい山男達です。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2001/12/d20011206c.html
増村さんの写真教室に行って来ます
2001-12-08
白馬大池から歩いて、小蓮華岳へ 01.9.18
カメラを始めました、と皆さんにご報告しましたが、8〜10日にかけて長野県の美ヶ原で増村征夫さんの写真教室が開かれるので参加してきます。
しばらく「管理人日記」はお休みします。
病気や元気がない事は全然ないので、ご心配なく(笑)…先日は1週間お休みしたら、「どうしたの?」と連絡が入ったりして(笑)…大丈夫です。ちょっと忙しかっただけですから。
カメラを入れたら、すごい荷物になりました。カメラを持って山を歩くのは大変だ!!
美ヶ原はもうとっくに雪の中、「冬山の装備をして来て下さい」と増村さんに言われました。ブルブル…
一生懸命習って来ます。またご報告します。
では、行って来ます。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2001/12/d20011208a.html
行って来ました、写真教室…ズッコケあり、感動ありの3日間
2001-12-13
美ヶ原の雪原をバックに
「美ヶ原写真教室」講師の いつになくひょうきんな・増村征夫さん(左)
「女性だけの写真教室」講師の いつも変わらぬひょうきんな・近藤辰郎さん(右)
8日〜10日の日程で、長野県美ヶ原の写真教室に参加して来ました。先日の日記で「カメラを始める事にしました」とご報告しましたが、何しろ一眼レフカメラというものを生まれて初めて手にした私は戸惑うばかり。そこで、いつも朝日小屋においでになっている写真家の増村さんが、「ゆかりさん、僕が講師をしている美ヶ原の写真教室に一度いらしてみませんか」と誘って下さったのです。
JR松本駅から迎えのマイクロバスで1時間、標高約2,000Mの別天地・美ヶ原のホテルに到着です。富士山があんなに近くに見えるなんて、と私は感激の第一声…、まるで山が初めてみたいにはしゃいでしまいました(笑)。
到着してすぐ夕焼けの撮影にホテルの裏手へ出掛けましたが、氷点下5度以下に下がった夕方のピンと張りつめた空気に頬も指先も冷たくて、それは寒いのなんのって…。生憎の曇り空で、残念ながら真っ赤に染まる夕日は見られませんでしたが、それでも講師の増村さんのご指導の元、皆さんとても熱心にカメラを構えていらっしゃいます。
そんな中私はといえば、「すみません、皆さん何を撮っていらっしゃるんですか…」(笑) 実際には、風紋(雪紋?)が青白く美しく幻想的な趣きを漂わせていたのですが、そんな場面を覗いたことのない私には、何が何やら分からず、どうにか皆さんの構えるようにカメラをセットしてみましたが、これまた露出も絞りもチンプンカンプン、あらあら…(笑)
それでも、カメラを手にして5日目の私には見るもの聞くもの全てが新しく、とにかく心動かされる時間が過ぎて行きました。3日目には待望の青空も広がり、冬らしく、樹氷や霧氷、そしてガラス窓の「霜の華」も初めて目にすることが出来ました。ファインダーの中の世界にますます引き込まれていきそうです。同時に、朝日岳ならもっと違うまた別の世界が広がっているだろうと思うと、来年のシーズンが待遠しくてしかたありません。
この「美ヶ原写真教室」は、講師の増村さんが高山を取材される夏の時期以外は、四季折々に表情を変える美ヶ原の雄大な自然を撮影するスケジュールで年間を通して企画されています。
写真教室の日程は、夜明け前からホテルのすぐ前でご来光の写真を撮り(今の時期は早朝5時半集合)、朝食後はマイクロバスで撮影ポイントまで送迎してもらって、午前中ずっと撮影。昼食後ちょっとホッとしたと思ったら、3時頃から日没まで夕焼けを中心に撮影会。そして夕食後は増村さんのスライドを使った写真教室で、撮影のポイントや注意点などを話し合います。今回は20名程の参加者だったのですが、多い時には40名近くいらっしゃる時もあるそうです。
増村さんには来年も朝日小屋に来て指導して下さる約束をして頂きましたから、少しは私のカメラの腕前も上がるかもしれません。しかし、周りに素晴らしい被写体があるのにちっとも上達しなければ、これはどうしようもない「不肖の弟子」と笑ってやって下さい(笑)。
でも、来シーズンに向けてひとつ楽しみが増えたと、何だかとても嬉しくなって来ました、…ふふ。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2001/12/d20011213a.html
16年ぶりに「コンタツ」さんにお会いしました
2001-12-13
「コンタツ」さんとツーショット photo by masumura
皆さんご存知の「コンタツ」さんこと、山岳写真家の近藤辰郎さんと偶然ホテルでお会いしました。立山室堂山荘に嫁いだ妹の結婚式以来ですから、実に16年ぶりです。
コンタツさんは増村さんのご紹介で美ヶ原の王ヶ頭ホテルに通うようになられたそうですが、今回は「女性だけの写真教室」の講師として参加されていらっしゃいました。「女性だけの…」というのが、いかにもコンタツさんらしい(笑)。いつも通りに、お茶目でひょうきんで気さくで、全然実際の年齢を感じさせない若さと元気さでした。
「そういえば昔、朝日小屋でゴボウを調理させられたなぁ」と言われましたが、最近は他の山域ばかりに撮影に通っておられて、朝日小屋はずっとご無沙汰です。
「カメラは何使っているの?ン、ペンタックスのMZ3、俺と一緒じゃん。構図はこんな感じで…」と優しく教えて下さいました。きっと来年は久し振りに朝日小屋にいらして下さいね、ぜひお待ちしています。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2001/12/d20011213b.html
感動の「美ヶ原王ヶ頭ホテル」
2001-12-13
「所ジョージ」そっくり、ひょうきんな社長の小澤さんと
写真教室を主催していらっしゃるのは、「美ヶ原王ヶ頭ホテル」です。何が素晴らしかったか…、何もかも!!
ホテルの周りでは、北アルプスの山々をはじめ、剣・立山連峰、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰、そして秩父連峰と360°の展望が楽しめます。春から冬へ、四季を通じての雄大な自然は増村さんも絶賛です。
そしてホテルは…、お料理が美味しくて、お部屋も素敵、そして雲上のお風呂は最高。それなのに、手頃なお値段で泊まれます。
そして何より「おもてなしの心」。今回、同じお客様をお迎えする立場として、一番嬉しかったのは優しい心遣いでした。
寒くて震えて撮影から帰って来ると、温かいコーヒーが準備されていましたし、最終日のお昼には、「おはぎ」が用意されていました。それらに係る経費はもとより、「おはぎ」を作る手間や、お皿やお湯のみを洗う労力を考えると、実際にはなかなか出来ませんね。
社長さんや奥様をはじめスタッフの皆さんの接客も本当に気持ちが良かったです。来て良かったなぁ、今度お友達に紹介しよう、そんな事を思わせるホテルでした。
写真教室での「収穫」もさることながら、山小屋の管理人としてもとても勉強になり、本当に行ってよかったと思いました。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2001/12/d20011213c.html
王ヶ頭ホテル・フロント前
2001-12-13
王ヶ頭ホテルの館内には、所狭しと素晴らしい写真が飾られていました。また山岳写真家の皆さんもよくおいでになっていらっしゃるようです。フロントの中で写っているのは「若社長」
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2001/12/d20011213d.html
「女性の年齢」が分からない・・・特別編
2001-12-14
「三県山岳遭難対策連絡会議」にて 01.12.4
富山県警入善署・古崎隊員と、長野県警T署・Oさん
『女性の年齢』について「その1」を書き、「その2」をいつ書こうかと思っていたら、「特別編」が入って来ました。これはその一部始終…の巻。
12月4日の連絡会議の後半は、恒例(?)の懇親会。各県の山岳警備隊員や山小屋関係者、救助隊員の中で、女性は私と岐阜県警の若い事務局の方の二人だけ。初参加の私は名刺を持ってご挨拶に廻るのに忙しかったのです。
そんな中、長野県警T署のOさんがわざわざ私の席の前に来て下さいました。「清水さん、ご苦労様です。いやぁ、いろいろ大変でしょう…」と始まってひと言ふた言、そのうち「実は、僕の署にイイ奴が居るんですけど…」
「はあ、はぁ、ハア…???」「えっ、何をおっしゃりたいんです…か???」
「清水さん、どうかナと思って」
「ええ!!だって私、今年20歳の娘がいるんですよ!それから、高校2年の双子と中学1年の末っ子。娘ばっかり4人もいるのに!!」
「エエェーーー……、ウソでしょ!?」
それからは、ウソでしょ、ホント、の押し問答。回りに居た朝日町の皆さんも大笑い。余りに信じてくれないので、偶然デジカメに入っていた長女の着物姿の写真を「これ、うちの娘」と見せたけど、それでも彼は半信半疑。
今年30歳になるOさんは、清水ゆかりは自分の1〜2歳年下だと思い込み、自分の後輩を紹介しようと、わざわざご挨拶に来て下さったらしい。…という事は、私は28歳に見られた!?
…うふ。綺麗に見られる事はなくても、やっぱり女性だから若く見られて悪い気はしないものですね。
「Oさん、職務質問の時、騙されたらダメですよ、女性の年齢は分からないんだから!!」
上の写真は、私の実年齢を聞き、キツネに騙されたようなヘンな顔のOさんと、とても陽気な古崎さんです。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2001/12/d20011214a.html