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ひっきりなしに電話の応対
2002-07-09
“水平道”は安全が確認されるまで「通行止め」です!
朝日小屋は、今日もお客様はゼロ。。。台風が近付いていますし、平日なので仕方ないですネ…それでも、哲也・孝太・ゆうちゃんと4人で何をしていても忙しく一日が過ぎて行きます。
しかし、とにかくご予約のお電話、そして花の様子や登山道の様子などのお問い合わせがひっきりなし…『小屋番は“電話番”!?』と日記に書いた昨年のシーズン中を思い出しました。
今日は、引き続き小屋の中の整理整頓をし、13日からボチボチ本格的に始まるであろうシーズン最盛期に備えました。ヘリコプターの荷揚げの後にいろいろ押し込んでいた管理人室も、どうやらやっと落ち着きました。ホオ〜ッ…
明日は、お天気次第で登山道の整備に出掛けようと話していますが、どうやら台風の影響でかなりお天気は悪そうですね。
今小屋の周りでは、チングルマやハクサンコザクラ、コバイケイソウ、ミヤマキンポウゲなどが花盛り、そしてニッコウキスゲも咲き出しました。昨日行って来た朝日岳の山頂から“吹き上げのコル”にかけての登山道脇では、ミヤマムラサキの小さな薄紫色の花があたり一面に咲いていました。
下界では毎日30度以上の暑い毎日が続いているそうですが、「雲上の楽園」はやっと“ストーブを抱える毎日”が終わり、花々が一斉に咲き出す初夏の雰囲気を感じ始めています。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/07/d20020709a.html
ゆかりのレイアウトは!?。。。
2002-07-09
昨秋、石川県の皆さんに戴いた手作り“テディベア”
いろいろゴチャゴチャとし始めた、受付周りの「ゆかりのレイアウト」!?
これじゃダメだよ、とばかりに今日は若者みんなであっちこっち構ってくれました(笑)。
テディベアは、首に朝日小屋オリジナルのバンダナを巻いて…
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/07/d20020709b.html
小屋のすぐそば…
2002-07-09
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/07/d20020709c.html
私は明日再び下山…台風の最中、実妹が助っ人に
2002-07-10
ヘリコプターから見る、剱岳 02.7.10
実は、私は明日また下山します。。。12日から、県警山岳警備隊と朝日岳方面遭難対策協議会の救助隊メンバー合同による「夏山事前パトロール」が実施されるのですが、それに私も同行する事になりました。
今回は、12日に栂池から入山してその日は白馬山荘泊まり、13日に朝日小屋へ帰って来ます。私はそこまでですが、救助隊員でもある哲也は明日私と一緒に下山して、栂海新道まで抜ける行程を最後まで参加する予定です。
【哲也のケガでは、皆さんにいろいろご心配をおかけしましたが、抜糸も済んで回復も順調です。元気に仕事をしてくれていますから、ご安心ください】
昨年は秋に、朝日小屋〜蓮華温泉〜白馬大池〜白馬山荘〜朝日小屋のコースを20年振りに縦走しましたが、今のシーズンに白馬岳からの登山道をぜひ自分の足で歩いておきたいと思い、夏山最盛期に入る前のパトロールに同行させていただく事にしました。
…そんなわけで、明日・明後日においでになるお客様には申し訳ありませんが、私と哲也が留守の間は孝太とゆうちゃんが居ますし、また私の実妹の弥生(彼女も昔の“朝日小屋看板娘”)が助っ人として今日入山して来てくれましたので、よろしくお願いいたします。
今日は台風の影響で、またまたお客様はありません。しかし、台風一過の金曜日にはご予約もありますし、お天気が良ければ、13日の土曜日はシーズン最初の賑わいがありそうです。
今日の北又からのルートは、土砂降りの雨の為に登山道がまるで川のようになっていて、妹はまるで「川を遡上するサケのように(笑)」なりながら、入山して来てくれました。
全国的に台風の被害も出ているようですが、朝日小屋関係者が一番気になっているのはなんといっても「白高地沢の橋」。。。事前パトロールがある為、橋の確認作業にはすぐには行けませんが、12日(金)には知り合いの方が蓮華温泉から登っていらっしゃる事になっていますので、12日夜にはその状況がはっきりすると思います。流されていなければ良いのですが…やっぱり心配です。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/07/d20020710a.html
オリジナルのお土産をぜひ…
2002-07-10
売店横のレイアウト
朝日小屋にいらっしゃったら、ぜひオリジナルのお土産をどうぞ!!
今年はバンダナの種類も43色に増えました。
また、ダクロン製のTシャツもなかなか好評です。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/07/d20020710b.html
夏山事前パトロールに、白馬岳へ
2002-07-15
白馬大池と、後方に大きく朝日岳 02.7.12
しばらくの間日記を書かなくて、またまた皆さんにご迷惑をお掛けしました。
7月11日に哲也共々下山し、翌12日からの夏山事前パトロールに参加、栂池から入山して白馬岳・雪倉岳を経由して13日に朝日小屋に戻って来ました。13日は、シーズン初めとしては珍しく朝日小屋も結構賑わいましたので、なかなか日記が書けませんでした。
今回は、夏山最盛期を前にしての県警山岳警備隊と朝日岳方面の救助隊メンバーによる合同パトロールで、白馬岳から朝日岳と栂海新道のルートの確保や点検と安全確認が目的でした。
12日は好天に恵まれ、栂池から白馬大池、小蓮華岳、三国境を通り夕方には無事白馬山荘に到着することが出来ました。下山した翌日すぐの山行でしたし、少し欲張って私にしては重い荷物を担いだので少々きつかったのですが、他のメンバーの皆さんに助けられながら初日を歩くことが出来ました。白馬大池からの稜線歩きでは、雪倉岳や朝日岳の雄大な姿に大いに勇気付けられました。
2日目は強風の吹く中、白馬山荘を出発。途中、鉢ヶ岳の鞍部を巻く登山道上にかかる雪渓をトラバースする数箇所で、ベンガラでのマーキングやステップを付ける作業をしました。また雨が降り出しても隊員の皆さんは、水平道に入ってから倒木の撤去や崩れかけている登山道の補修などをし、登山者の皆さんが安全に朝日小屋まで通行が出来るように作業を続けていました。
私も「ノロノロ・かたつむり歩き」ながらもメンバーの皆さんと行動を共にして、現時点の登山道の状況を自分の目で確認することができましたので、今後の問合せのお電話にも確実な情報を提供する事ができます。また、重い荷物を背負って朝日小屋を目指しておいでになる登山者の皆さんの気持ちに少しでも近付くことができて、2年目シーズンの初めにとても有意義な山行だったと思います。
今、白馬岳・雪倉岳・朝日岳周辺は、たくさんのお花が先を競うように咲き始めています。雪倉岳の斜面では20数年振りに「コマクサ」にも出逢うことができ、その可憐な姿には心を動かされました。また「チョウノスケソウ」も自分の目で確認することができました。昨年のシーズン初めにお騒がせしたのですが(笑…01.12.20の日記“今だから話せる…”に詳細)、やっと花の咲いているホンモノに出逢えました。
雪倉岳の斜面ではタカネバラ・ウスユキソウ・ニッコウキスゲ・ハクサンフウロが咲き出し、シナノキンバイやミヤマキンポウゲの黄色とハクサンイチゲの白色が見事なコントラストを描いていました。
また、水平道は所々未だ残雪がありますが、ゴゼンタチバナやマイヅルソウが可愛い花を咲かせていました。これからの夏山シーズン、今年も朝日岳は、咲き乱れるたくさんの花たちが皆さんを楽しませてくれることと思います。
土砂降りの雨の中、一生懸命作業をしてくださった県警山岳警備隊の古崎分隊長と谷口隊員、そして朝日岳方面遭対協の谷口隊長以下隊員の皆さんのご苦労に改めて感謝するとともに、何よりも今シーズンの登山者の皆さんの安全と無事故を願ってやみません。
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/07/d20020715a.html
雪渓での作業の様子 鉢ヶ岳にて
2002-07-15
県警の古崎分隊長と谷口隊員、哲也たち
雪渓を歩き易いように、カッティング
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/07/d20020715b.html
コマクサ 雪倉岳にて
2002-07-15
“高山植物の女王”と絶賛されるほど、その姿は美しい
この記事の URL : http://www.asahigoya.net/diary/2002/07/d20020715c.html