北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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蓮華温泉方面の様子、6月25日現在

2018-06-27

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吹き上げのコルを出て、八兵衛平に向かう 右奥に五輪山 2018.6.25

朝日岳~蓮華温泉方面の状況について

6月21・24・25日と、蓮華温泉方面の確認に行って来ました。
朝日岳~吹き上げのコル~八兵衛平~五輪の森~青ザク

雪は、例年並みに残っています。
場所によっては、若干少ないかなという場所もありますが、それでもまだ登山道が隠れている箇所が多いです。

写真でもお分かりのように、
かなりの急斜面もあり、また雪上歩行の技術やルートファインディングの必要があることから、
今の時期に限り「誰でも来れますょ」とは決して言えません。

アイゼン・ピッケルは、まだしばらくは必携です。
また、ガスることも多い時期ですので、地図読みが出来るか、GPSの携行もお願いします。

この数日、今の状況を確認すらせず、小屋にも問い合わせなく、突っ込んできては「大事故、一歩手前!」というケースがありました。

くれぐれも、ご自分の実力で、今の白馬岳~朝日岳~蓮華温泉、あるいは栂海新道を歩けるのか、ご検討ください。

もうしばらく、7月3連休頃になれば、と思うのですが。

朝日岳周辺のお花たちが百花繚乱の姿を見せ、登山道が安心して歩けるようになるのは、7月中旬以降でしょうか。

また、登山道や残雪の状況など、お知らせいたします。

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朝日岳~雪倉岳方面の様子、6月22日現在

2018-06-27

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水平道の様子 2018.6.22

朝日岳~雪倉岳避難小屋間の状況について

6月22日、雪倉岳避難小屋までの様子を確認してきました。

朝日岳~山頂蓮華側ルート~水平道分岐~小桜ヶ原~雪倉岳山頂~雪倉岳避難小屋~水平道分岐~水平道~朝日小屋

写真をご覧になっても分かるように、例年と変わらず、雪は残っています。

朝日岳山頂の裏側・蓮華温泉側ルートも、小桜ヶ原辺り、そして気になる水平道にも、まだまだ雪はあります。

風が強く雪が飛ばされる雪倉岳周辺や、避難小屋近辺には雪が付いていない登山道もありますが、鉢ヶ岳のトラバースにも雪は残っている状況です。

今しばらくは、蓮華温泉方面同様、アイゼン・ピッケル・GPSなどの装備を必ずお願いいたします。

また、アイゼンの着脱に時間を要する、GPSの確認に手間取るなどの事情もありますので、どこのルートを歩かれる場合にも、いつもより行動時間を多めに設定されることも必要かもしれません。

7月6日(金)~9日(月)の日程で、富山県警山岳警備隊と朝日岳方面山岳救助隊のメンバーが各方面を歩きますので、また詳しい状況をお知らせすることが出来ると思います。

雪解けの様子は、この後の梅雨の天候の具合に大きく左右されます。
いろいろな様子がわかり次第、またお知らせしたいと思います。

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今シーズンの、「新・3人娘」

2018-06-28

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写真左から、かなこちゃん・かずはちゃん・ゆみちゃん  2018.6.18

昨シーズン、朝日小屋で頑張ってくれた「3人娘」たち。
今年は、みんなそれぞれの新しい生活を送るべく、朝日小屋を巣立っていきました。

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去年の小屋閉め後、笹川にて
写真左から、あっこちゃん・私・智ちゃん・やす子ちゃん・そしてSYUKOさん

やす子ちゃんは、蓮華温泉の番頭さん・次郎と結婚し、古巣の蓮華温泉に戻りました。
あっこちゃんは、山小屋で働くダンナ様との生活を大切に、里の人になりました。
そして智ちゃんは、ナント・・・朝日小屋で知り合った孝太と、6か月間の交際後めでたくゴールイン!

みんな、お幸せに!!!

そして、淋しく心細くなった朝日小屋(私)に、
今シーズン、また新たに「3人娘」が来てくれました。

それぞれ、キャラクターの違いはあるようですが、3人ともしっかりしていて、働き者で頑張り屋さんです。

皆様、今年の「新・3人娘」もどうぞよろしくお願いいたします!!!

登山者の皆様へ

2018-06-30

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今日の仕事 夕日ヶ原方面へ、ベンガラ撒きとステップ切り 

朝日小屋から

『北アルプス』、と一括りにしてみても、山域によって諸々すべてが同じ条件ではないと思います。
まして今の時期、同じ『北アルプス』でも北部と南部では、残雪の様子やお花の咲き具合に、差があることもよくあることでしょう。

この数日、登山者の方々からのこんな声を耳にしますし、実際、これまでのどのシーズンよりも、入込が早いことに驚いています。

「雪解けが早くて、お花も一斉に咲きだしているという話を聞いたので、早く出掛けないと、と焦って・・・」

この週末に来てくださったお客様の中には、間違った情報が伝わっていたり、実際に朝日岳に来てみて「残雪の多さにびっくりしました」「こんなはずでなかった」等々。

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今日の写真は、富山県側・北又方面・夕日ヶ原の様子です。

梅雨の明けていない北陸地方では、まだまだガスる日も多くあります。

朝日岳周辺のお花も、少しずつ咲き出してはいますが、たっぷりの雪の下で、今しばらく出番を待っている様子です。

今のところ、朝日岳周辺の残雪は例年並みだと把握していますが、
それでもここは、北アルプスでも最北端に位置する、豪雪地帯です。

白馬岳~朝日岳~蓮華温泉、もしくは栂海新道を歩かれる場合は、正確な情報の下、入念な計画と十分な装備でお出掛けください。

朝日岳周辺の、残雪の様子 (7月3日現在)

2018-07-04

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「水平道」は、現在『通行止め』です!

昨日(7月3日)登山道の偵察

小屋~朝日岳山頂~山頂裏・蓮華側~水平道分岐~小桜が原~水平道~小屋
ぐるりと一周して来ました。

気になる残雪の様子ですが、
先週3日間ほど続いた大雨と強風の影響もあるのでしょう、雪解けは順調に進んでいるようです。

ただ、そうは言っても、いましばらくはピッケル・アイゼンは必携です。
ルートファインディングも必要で、夏道だけを頼りにしていては歩けないのも事実です。

「水平道」は、今日現在は『通行止め』となっております。
危険と思われるポイントが2箇所ほどあります。

今日も「雪切り作業等」に出掛けていますが、今週末に実施される『夏山事前パトロール』を経て、安全面を考慮したうえで、通行できるようにしたいと思います。

朝日小屋のご宿泊には、『ご予約』が必要です。

それは、とにもかくにも、このような時期に(特に単独で)歩かれるお客様の安全確認を、どうしても小屋としてもする必要があるからに他なりません。

「海の日」3連休前に、朝日小屋ご宿泊のお客様におかれましては、ルート上の様子を必ずご確認の上、お出掛けください。

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今現在、「水平道」の危険個所と、開通について

2018-07-04

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スコップで「バケツ」を掘ってもらい、急登を慎重に登る

今現在、「水平道」の危険個所、2箇所

白馬側から来ると、
大きくV字に沢状地形を下って登る箇所があります。

(一昨年までは同じようなポイントが2箇所あったのですが、昨年の新道付け替え工事により、残り1箇所)

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そこが、かなりの急斜面になって残っていて、雪も固く、
昨日もスコップで「バケツ」を掘ってもらい、ピッケルを使いながら慎重に登りました。

ここをどうするか、14日からの連休前までには対応出来たらと思っています。

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もう1箇所は、朝日小屋近くの「水谷」

雪の下では、沢水が大きな音で流れているのですが、そこの雪は、いつの年でもかなりの急傾斜で残るのです。

梅雨の雨や、下の沢水の影響で、そのうち必ず融けていくはずなのですが、今の状態では危険なので、どう工作して安全面を確保できるか。

以上の点などをクリアした上で、「水平道」を開通させたいと考えていますので、今しばらくお待ちください。

Gappa San の新道!!!

2018-07-04

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付け替えられた、新しい登山道の入口(白馬側) 2018.7.3

「水平道」と名前が付いている割には、途中のアップダウンが、かなり激しい箇所があり。
(山道ですので、どうにも仕方ないのですが・・・)

白馬岳から来られる登山者の皆さんは、長い縦走路の、最後の最後に来てから、しんどい思いを強いられてきました。

私は、小屋の受付で、疲れた顔の登山者の皆様に、
「入口と出口の高さが同じくらいなだけで。。。」と、いつも苦しい言い訳してきました。

関係省庁にお願いし始め、現場を見て頂いたのち、工事計画を作成して頂けることになり、測量や伐開と続いて・・・ (発案・構想から、数年掛かりでした)

大きくV字に沢形状地形を、登ったり下ったりする、一番大変な2箇所の地点。

その1箇所が、昨年秋に付け替えられました。

昨日、その場所を通って来ましたが、本当にストレスなく歩けるようになっていました。

写真で見て頂いても分かる通り、

当然、最低鞍部には雪が堆積していますが、新道に残雪は殆どなく、快適に花を眺めながら「水平」に近い状態を歩くことが出来ました。

残りの箇所も、今シーズン中に工事が進む予定です。

多分、2箇所目の工事が完了すれば、「水平道」の所要時間も短くなると思われます。

皆様、乞うご期待!!!

ちなみに、Gappa Sanさんは、工事施工会社の社長さんデス。

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