北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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今日は「種まき」でした!

2003-04-12

作業所での様子  頑張ってくれているのは、甥のリョウです  

 作業所での様子  頑張ってくれているのは、甥のリョウです  

 今日は、5月の田植え準備に向けての育苗作業の手始め、種籾の播種をしました。
 私が嫁いだ頃に比べれば機械も備わって作業はビックリするほど楽になりましたが、それでも時代が変わっても“人手”が必要なことに変わりはありません。
 我が家でも小さい頃から子ども達の「小さな手」をずい分使いましたが、その娘達もそれぞれ進学しアテに出来ないので、今日の作業では四女の結と、義弟の子ども達が応援に来てくれました。
 自家製のコシヒカリ、今年ももちろん「一等米」間違いなしでしょう(微笑)。
 朝日小屋で皆さんに食べて頂くお米も、我が家自慢の「富山県産“純粋”コシヒカリ」です。「愛情」「栄養」もたっぷりで、美味しいですよぉ〜。期待して下さいネ!!

私の春山第一弾…大地山

2003-04-14

初雪山をバックに記念撮影   photo by 自動  03.4.13

 初雪山をバックに記念撮影   photo by 自動  03.4.13

 行って来ました!、春山第一弾「大地山」(1,167m)。
 1月以来の山歩きは結構キツくて、いつもながらの“珍道中”でしたが(笑)、それでも久々に山を歩いた爽快さと心地良い疲れを感じることができて、本当に行って良かった嬉しい春の山歩きでした。(後から“波乱”もありましたが…)
 金曜日に急遽決まった山行でしたが、偶然にも同じ山系へ行きませんかと誘って下さった他からの方達も合流して、今回のメンバーは8名。大地山は今年に入ってすでに4回も登っているというシュンちゃんをリーダーに、シュンちゃんの友人堀さんご夫妻、高岡から茜ちゃんパパとママ、“山の歌”さん、由起子さん、そして私。
 午前6時過ぎに朝日町蛭谷にある「夢創塾」横にある取り付きから登り始めましたが、北又からの登りで鍛えられた身にもかなり堪えるような、聞いていた以上に最初から急登の連続。175mの取り付きから638mの小さなピークまで、ビックリするような急な斜面がずっと続きました。
 本気で「何で来たんだろう、帰りたい。。。」と思いながらも(笑)、実はそう思う間もないくらい夢中で登りました。10歩歩いては立ち止まり、5メートル登っては呼吸を整え…、後ろから付いてきてくれるシュンちゃんには本当に申し訳ないくらいの“カメさん歩き”いや、カタツムリのような歩き方しか出来ません。
 638mまで登ってひと息つきましたが、そこからは今度はずっと雪の上を歩きました。何度も大地山へ登っているシュンちゃんは、ルートなどいろいろ説明しながら“名ガイド”ぶりを発揮してくれましたが、残念なことに昨日の天候はずっと全く周りが見えないガスの中。それでも、残雪のブナやミズナラの林の中を歩くのは何とも言えず心地良く、今まで数ヶ月間の心と体のモヤモヤが吹き飛んでいくようでした。
 そしてなかなかペースが掴めなかった私も、歩き始めて3時間程過ぎた頃からようやく「自分らしい山の歩き方」を思い出してきました。
 「ここから先、頂上前にかなりの急斜面が待っていて、80m程続くこれを登りきったら後はもう少しだよ」とシュンちゃんに言われ、さあこれからだ、ガンバルぞ!と張り切っていたら。。。
 実は、そんな遅足の私の事情をよく分かってくれている他のメンバーには、最初から先行してもらっていたのですが、ちょうど1,030m地点付近で急斜面を登る準備をしていたところへ、他の6名が上から降りてきました。「あんまり遅いから迎えに来たの?」
 「ゆかりちゃん、私たち上まで行ったけど、とんでもないもの凄い風が吹いているのよ。2人を待っているつもりだったけど、だだっ広いピークでは台風並みの突風にまるで南極か北極にいるみたいで、とてもじゃないけど立っていられなくて下りて来たの。2人ともどうする?今回はココまでにしておいたら?」
 「へぇ??。。。」
 …そんなわけで、先日の日記に書いたことが「正夢」になったように、今回は仕方なく頂上を断念することになってしまいました。本当に残念でしたが、“ホワイトアウト”状態になって何も見えないピークへ無理やり行ったところで、シュンちゃんはじめメンバーに迷惑も掛かることだし、「初めての大地山山頂」は諦めることにしました。
 今回の先行メンバー6名は、実はビックリするくらいの健脚揃いの皆さん。何度か大地山を登っている“元・U高校山岳部員”の堀さんをサブリーダーにして、見事なペースで山頂に立ったそうです。所要時間は4時間弱。
 そして私とシュンちゃんは、それから遅れること約1時間15分。頂上を目前に約1,030m地点で引き返しました。そこまで約4時間余り。
 風の当らない場所まで少し戻り、そして始まりました「お楽しみ・大宴会」。
 シュンちゃんから「ゆかりちゃん、堀クンの料理の腕は凄いんだよ」と聞かされていたので、今回は堀さんがメニューの決定から食材の買出し、そして調理まで全て引き受けてくださいました。
 宴会の効果があったのか(?)、お昼を過ぎた頃から青空も見え出しました。まるで何も見えずにただ黙々と歩いたのでしたが、大地山山頂はもちろん、初雪山への稜線、初雪山の雄姿、そして夕方近くなった下りでは途中で朝日岳と前朝日岳の姿も雲間から望むことが出来ました。
 あと半日お天気がズレていたらピークも踏めたのにと思うと少し残念な気もしますが、それでも「私の春山第一弾」としては、ステキなメンバーに恵まれ、とびきり美味しいご馳走を頂き、春の息吹を感じながら山々を眺められた最高の山行となりました。
 でももう少し山を歩いて鍛えないと、ダメですねぇ。つくづく体力と脚力の無さを痛感し反省しました…。

残雪の山

2003-04-14

急斜面に咲いていた、イワウチワ

 急斜面に咲いていた、イワウチワ

 残雪の山では、いろいろな山の素顔に接することが出来ました。
 標高の低い場所では、雪の下からようやく顔を覗かせた花たちが私たちを迎えてくれました。
 イワウチワ、カタクリ、ショウジョウバカマにも今年初めて出逢うことが出来ました。
 雪が消えて真っ先に咲く花・マンサク。タムシバや山桜も、その清楚な姿をいかにも恥ずかしそうに見せてくれました。
 そして未だ少し遅い春を待ちながらも、その根元からゆっくりと確実に雪を消していくブナやミズナラ。
 今回もまた、残雪の山の魅力を再確認した私でした。

山歩きの楽しみ

2003-04-14

ガスの中、「円卓」を囲んで延々と宴会は続きました!

 ガスの中、「円卓」を囲んで延々と宴会は続きました!

 山歩きの楽しみ・楽しみ方はいろいろあります。もちろん“大自然の中に身を置く”ことが一番の喜びに変わりはないでしょうし、人それぞれに楽しみ方も違うと思います。
 けれども、やっぱり美味しいお酒と美味なる食べ物。それをワイワイと囲めるメンバーに恵まれれば、山行の満足度もグッと盛り上がるに違いありません。
 今回は、堀シェフ手作りの“前菜”に始まって、ご自慢の魚介類たっぷりのブイヤベースを中心に「雪の円卓」を囲みました。
 各自の持ち込み料理も素晴らしく、ホタルイカの沖漬けやふきのとうのゴマ味噌和えといった「お酒のすすむお料理」の数々がズラリと並びました。
 それをいいことに調子に乗った私は、殆ど飲めないくせにビールやら“新潟銘酒・八海山”などを頂いて…早々とダウンしてしまいました。あらあら!(笑)。 
 酔いが覚めるまで、どのくらい雪の上でぶっ倒れていたか、ちょっと恥ずかしいくらいです。
 でも、そのくらい楽しかったということ…見捨てないで最後まで面倒見て下さった皆さん、有り難うございました!!
 
  

大地山の“感動”

2003-04-14

大地山途中からの「初雪山」

 大地山途中からの「初雪山」

 地元の山でありながら、つい一昨年まで私は大地山を知りませんでしたし、もちろん今回が初山行で、そしてそこからの朝日岳の眺めも初めてでした。登ってみて感じたのは、「なんて奥深い、懐が深い山々なんだろう」ということでした。
 実は私が毎日のように見ている朝日岳は、いかにも海岸からそれ程遠くない麓からスッと立ち上がっているようにも私自身錯覚していたのです。 
 しかし今回大地山に登ってみると、その反対側には曲がりくねりながら越道峠へと続く林道が延々とその軌跡を残しており、そこから続く恵振山・前朝日岳・朝日岳が、本当に深い山の中に存在することが分かりました。
 大地山も、そしてそこから稜線で続いている初雪山も、とてもいい山です。
 昨年の同じ時期には、大平からのルートで初雪山に登頂しています。この次は、ぜひ大地山から初雪山を歩いてみたいと思いました。

なんでだろう。。。

2003-04-15

傾きかけた陽を浴びて、残雪の林     03.4.13

 傾きかけた陽を浴びて、残雪の林     03.4.13

 今流行の歌の文句じゃありませんが、「なんでだろう、なんでだろう。。。」とかなり深刻な状況に陥ってしまった私。もしかしたら、もう山へ行けないかも!?
 
 実は、今回山へ行って『体重』が増えていたんです、それもかなりの重さ…。
 いつも主治医のY先生から「清水さん、1キロも増えたら困りますョ」と気を付けるように言われているにも関わらず、この数ヶ月間の“冬篭り”状態の中で少しづつ、しかし確実に私の体重は増えて来ていました。
 それでも、山を歩けば何とかなるだろうと思っていたら。。。とんでもないことになってしまいました!(笑)
 皆さんは、1回の山行で体重は増えますか?それとも減りますか?
 もちろん今回は日帰りの山行で、しかもみんなに迷惑を掛けてはいけないという思いから、私のザックの中は雨具とおにぎり程度の必要最小限にして、それこそ小指で持てるくらいの重さだったので、負荷なんて掛けてないのも同然だったには違いないのですが…。
 美味しいご馳走やお酒があったとは言っても、アルコールで早々とダウンしてしまったのでそんなに大喰らいしたというわけも無し…。
 このままでは、山へ行く度に体重が増えてしまうのではないかという恐怖に襲われそう…。
 そりゃあ、ご馳走やお酒はもちろん、空気も美味しいし、ワハハワハハと大声で笑い飛ばして精神衛生上も最高の状態にいるわけだし、痩せる理由が無いといえば無いのだけれど…
 あ〜ぁ、本当にどうなっているのかしら。
 というより、どうすればいいかしら。誰か教えて!!

アースデイとやま2003 「森と川と海のフォーラム」

2003-04-21

パネルディスカッションの様子  03.4.19   新川学びの森にて

 パネルディスカッションの様子  03.4.19 新川学びの森にて

 19日(日)、魚津市の「新川学びの森」を会場に『アースデイとやま2003』が開かれ、その中の『森と川と海のフォーラムに参加してきました。
 日本を代表する河川・黒部川を知る、語る、観るとしたフォーラムで、黒部川とかかわりの深い4人のパネラーの方々が黒部川の魅力と半世紀余りの川の変化、そして現在の問題点や将来の課題を参加者とともに語るというものでした。
 実は、昨年の8月中旬に朝日小屋へおいでになった10数名のグループの皆さん、柳又谷を詰めて上がっていらっしゃったのですが、その中に今回の企画に関わった方々がおられて、案内を頂いたのです。
 また、一昨年に朝日岳にいらっしゃった太田希生(おおたまれお)さんは、「山ヤさん」かと思っていたら実は「水中写真家」として富山県内の海中を撮り続けていらっしゃる方で、今回のアースデイとやまの中では、黒部沖の水中を撮影した作品も出展しておられて、太田さんからも今回の催しの案内を送ってもらいました。
 山小屋関係では、三俣山荘などを経営する伊藤正一さんもパネラーとして参加していらっしゃいました。伊藤さんは、黒部源流を永年にわたって見続けてきた目から見た『ダム』についての発言をされていました。特に、「水圧の影響は山の上まで及ぶ」「山は地下から崩れる」という持論を展開しておられたのが、参加者の注目を集めました。また「地球温暖化」とその影響について、大変心配していると発言され、「自然保護は今や、地球規模で考えなくてはいけない」と話しておられました。
 各分科会や会場全体が、大変大勢の参加者で賑わいました。